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キヤノン イーグルス 公式サイト|スタッフレポート

選手インタビュー

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Monthly Players 11月号2012年11月 5日

今回は、11月生まれの高橋 和幸選手、髙城 良太選手、橋野 皓介選手の3名にインタビューを行いました。


高橋 和幸選手

密かに狙っています

高橋 和幸選手

――2009年の菅平合宿で一人走っていた

なつかしいですね。洋司さんに言われて練習後に宿舎まで走りました。最初の合宿でしたが、新卒が12人入った年で、僕たちが中心になってやらないといけないと思っていました。でもその年は試合に出られず、2年目は気持ちを入れ替えて頑張って何度か試合に出られたのですが、3年目は怪我もあり、また自分の実力も足りなくて試合には出られませんでした。

――2年目の「今年こそは」

1年目が不甲斐ない年だったので、「今年こそは」という気持ちで2年目を迎えました。1年目は大学時代と環境やラグビーのレベルが大きく変わって、練習について行くので精一杯でした。毎年春の練習はきついのですが、2年目の2010年春は多分これまでで一番ききついトレーニングをしたと思います。その成果が練習試合で出せて、レベルアップできたことを感じた年でした。今年のオフは1年目を終えた時のオフと同じ「今年こそは」という気持ちでした。

――しかしまだメンバーに入れていない

悔しいですし、「やってやりたい」と言う気持ちですね。でもこのままみんなと同じ練習をしても変わらないので、練習後に追加の練習をしています。自分の持ち味はスピードで、1:1になれば抜く自信があります。でもコンタクトが劣っているので、トレーニングを積んで体を作るように努力しています。太りにくい体質で、とにかくたくさん食べているのですが、なかなか大きくなれないのが悩みです。今84キロくらいなのですが、90キロになって自信をつけたいですね。

高橋 和幸選手

――毎日どんな気持ちで練習に臨んでいるのか

アピールをする気持ちはドンドン高まっていて、今はBチームですが、当然Aチームに上がることを狙っています。トップリーグでは毎試合が本当にチャレンジする試合なので、チームの総合力が問われます。いつチャンスが来るかわからないので、毎日準備をしています。一緒にやっているメンバーがいい試合をしていて、眼の前に目標となる選手がいます。リアルになっている目標に向けて頑張っています。

――メンバーに入るために必要なことは

一皮剝けるには「気持ちでしょうか。やはりまだ甘いところがあると思います。今年はアンディさんがヘッドコーチになって、厳しく正確な指摘をもらっています。いい方向に向けてもらい、足りないことを言ってもらえるのは本当に有り難いと思っています。あとは自分がどこまでやり抜くかですね。

――ではファンの皆さんへメッセージを

試合会場でも声を掛けてもらいます。応援してくれる皆さんの期待に早く応えたいですね。 シーズンも半分が過ぎようとしていますが、密かに狙っています。フォワードが出してくれたボールを決めるのが僕のポジションの仕事なので、試合に出られたらそれをやりたいですね。ディフェンスにまだ課題がありますが、アタックで走り切る自信はあります。今はBチームですが、良い波に乗れていると思うのでこのまま頑張ります。キヤノンはまだ若いチームですが、上のチームをどう負かすか、勝つのではないかと期待させるチームです。何かやってくれるチームです。観ている方をワクワクさせる試合をしますので、是非会場に来て応援をお願いします。


髙城 良太選手

もっと試合に勝って、もっといい雰囲気を作っていきたい

髙城 良太選手

――トップリーグでの試合が続いているが

体の方は練習のスケジュールにも慣れて、ウェイトの数値も良くなってきました。リーグ戦ではメンバーに絡んでいますが、シーズンに入って毎日の練習に取り組む気持ちも変わってきました。チームの為に何ができるのかを良く考えながら、次の試合までの一週間という限りある時間の中で、フォワードとの連携や自分の練習を集中して取組むこと、また試合や練習のレビューなどを高い意識を持ってやっています。

――トップリーグで試合をして感じたことは

ブレークダウンの強さですね。ハーフに掛かるプレッシャーも強いのですが、例えばラックサイドを突いてゲインできた時は、もっとそのようなプレーを練習して、自分の武器にすることでチームのリズムを作れるようにできればと思います。とにかく前を見ることを意識するようにしています。

――練習に臨む姿勢も変わってきた

まず、この環境でできていることに本当に感謝しています。大学までは自分の中で「やれて当たり前 と言う部分がありました。でも今は本当に毎日気持ちを引き締めて練習に臨んでいます。チーム内の競争も激しいですし相手のレベルも高いので、自分のプレーの精度を上げなければならない状況です。そう言う意味でも毎日自分の力を出し切ってレベルアップできるようにやっています。元々負けず嫌いなので試合にも出たいですし、いつでも出られるように頑張っています。

髙城 良太選手

――現在チームにスクラムハーフが4人いるが

みんなそれぞれにいい所があるので、みんなのプレーを見て確実なプレー、またパスの精度などを上げるようにしています。ウェイトトレーニングの時も、他の選手が自分より上げているから自分も上げよう、といった気持にはなりますね。体は小さいですがタックルも顔を下げないようにして、しっかりできるように洋司さんからも言われて頑張っています。外国人の巨漢選手が向かって来たときには、正直言って前の選手に「お願いだから止めてくれ」とは一瞬思いますが、逆に、自分がタックルして止める気持ちの準備はいつもできています。

――どんなシーズンにしたいか

試合を重ねるごとにいい経験ができていて、必ず次の試合に繋がるようにしよう、と思ってやっています。若い選手の多いチームなので、元気を出して盛り上げていきたいですね。周りの皆さんともたくさんコミュニケーションが取れていて、本当に居心地のいいチームです。あとはもっと試合に勝って、もっといい雰囲気を作っていきたいですね。勝負には絶対に勝ちたいので、これからも勝ちにこだわってやっていきたいと思います。

――ではファンの皆さんへメッセージを

まだまだ成長できるチームだと思いますので、練習を今まで以上に頑張っていきます。試合会場などで声を掛けて頂くと本当に自分たちは嬉しいので、これからも応援を宜しくお願い致します。


橋野 皓介選手

一戦一戦ひたむきに格上の相手に喰らいついていく

橋野 皓介選手

――先シーズン昇格が決まり、最初にイメージしたのは

トップリーグのあこがれのチームは神戸製鋼なのですが、実際戦うことをイメージした時に最初に思い浮かんだのは東芝さんで、「あの東芝と戦うことになるのか」という感じでした。東芝さんはフィジカルを前面に出してくるトップリーグの代表みたいなチームなので、正直「怖いだろうなという気持ちでした。だから9月7日の東芝さんとの試合の前の晩は「ついにこの日が来た」って感じでした。

――実際にトップリーグを迎える前の気持ちは

チームも個人的にも注目度が上がっていて、ここで活躍できればもっと評価されるというのはわかっていたので、楽しみな部分の方が大きかったですね。シーズン前の練習試合では、結構酷い負け方をして不安もあったのですが、実際やってみるとフォワードがものすごく頑張っていい試合ができました。その後も試合をするたびにみんな自信がついてきて、トップリーグでも戦えている感じが掴めてきました。

――3シーズン目でチームでの立場も変わってきた

今までリーダーと言うのは殆どやったことがなくて、自分のためにマイペースでずっとやってきました。だから自分にバックスリーダーが務まるか疑問に思っていたのですが、年下の和田がキャプテンになると聞いて自覚が芽生えました。和田をサポートして、チームの事を考えていこうと。最近は和田がリーダーシップを発揮して、練習中も厳しい声を出しています。僕は気持ち的な声を出す方じゃないので、プレー毎に声を出すようにしています。

――自分自身の管理にも変化が出てきた

日本代表の選手たちは自分に対する時間の掛け方が違いますね。そういう様子を見て、僕も練習後に体の手入れを前よりするようになりました。試合が4週続き、体のケアは本当に大切なので、古傷が出ないようにする意味でもしっかりやっています。

橋野 皓介選手

――それもトップリーガーとしての自覚か

シーズンが始まってすぐのミーティングで、洋司さんから「お前たちはトップリーガーだぞ」と言われて「はー」という感じだったのですが、さすがに8試合やって、そう思えるようになりました。でも昇格初年度の自分たちはやはりチャレンジャーなので、一戦一戦ひたむきに格上の相手に喰らいついていかなければなりません。経験値の差でなかなか勝てないのですがいい勝負はできているので、その一線を早く乗り越えていきたいですね。リーグ戦のはじめの頃に比べると、チームとしても勝つことへの意識が高まってきています。それはプレッシャーにもなるのですが、逆にそのプレッシャーを力に変えて頑張ります。

――ラグビー選手としての目標は

日本代表になるのではなく、日本代表メンバーでずっといる事が目標です。今回の欧州遠征はバックアップメンバーになったわけですが、エディさんから試合毎に波があるのが遠征メンバーに入れなかった理由だと言われました。その通りだと思いますし、それだけちゃんと見てくれていると言うのは嬉しいですね。安定したプレーができるようになるには、ゲーム理解度を上げなければなりません。時間帯や勝負どころ等の見極めです。今はその場だけの判断でプレーしているので、その点が修正点です。それとフルバックの時のポジショニングですね。実は5節、6節で代表に入れるか決めると言われていて、活躍したいと言うプレッシャーがかなりありました。でも今はもう開放されて吹っ切れたので、12月からの残り5試合は思いっきりやるしかないと思っています。

――では最後にファンの皆さんへメッセージを

キヤノンに入れて本当に良かったと思っています。最初のシーズンから試合に出させてもらい、その後チームはちゃんとトップリーグに上がれて、自分も怖いくらいに順調に成長できています。また、会社でも上司の方を中心に職場の皆さんが応援してくれています。何時もたくさんの方に試合会場に駆け付けて頂き、特にリコーさんとの試合では赤の軍団がものすごい声を出してくれました。身震いするほど嬉しくて「頑張らなあかん」という気になりました。シーズンが終わった時に「いいシーズンだった」と言えるように、毎試合いいパフィーマンスをお見せしたいと思います。しっかりやりますので引き続き応援して下さい。宜しくお願い致します。