MATCH試合

2013.10.20 sun 10月20日(日)

2013.10.20
横浜キヤノン
イーグルス
横浜キヤノンイーグルス
66
FULL
TIME
36
コカ・コーラウエストレッドスパークス
コカ・コーラウエストレッドスパークス
横浜E
10月20日(日) 大分市営陸上競技場
10月20日(日) 大分市営
コカ・コーラ

試合概要

キックオフ日時2013.10.20 (日) 13:00
試合会場大分市営陸上競技場
所在地大分県

試合記録

横浜キヤノンイーグルス
横浜E
コカ・コーラウエストレッドスパークス
コカ・コーラ
66 24 前半 17 36
42 後半 19
前半 後半
4 6
2 6
0 0
0 0
0 0
10 T 5
8 G 4
0 PT 0
0 PG 1
0 DG 0
前半 後半
2 3
2 2
0 0
1 0
0 0

メンバー

選手名 No. POS. No. 選手名
菅原崇聖 1 PR 1 山下大輔
山本貢 2 HO 2 有田隆平
城彰 3 PR 3 岩本亮
日高駿 4 LO 4 川下修平
鷹クロフォードアストン 5 LO 5 トーマス・バレイオス
植松宗之 6 FL 6 豊田将万
清水直志 7 FL 7 有田将太
マウジョシュア 8 NO.8 8 上本茂基
髙城良太 9 SH 9 香月武
カラム・ブルース 10 SO 10 吉原渉
原田季郎 11 WTB 11 原留大祐
三友良平 12 CTB 12 エリオタ・サポル
アイザイア・トエアバ 13 CTB 13 山口真澄
和田拓 14 WTB 14 築城昌拓
オマール・スライマンケル 15 FB 15 川口皓平
金子大介 16 R 16 茅島雅俊
宍戸要介 17 R 17 西浦達吉
山路泰生 18 R 18 猿渡康雄
ジャスティン・アイブス 19 R 19 岡田正平
落合佑輔 20 R 20 ナイジェル・アーウォン
天野寿紀 21 R 21 榎本光祐
ティム・ベネット 22 R 22 松岡元気
ハビリロッキー 23 R 23 山田久寿

1stステージ最終決戦に向けて手応え
大量10トライを奪って完勝!

前の日からの雨も上がり、少しずつ晴れ間が出てきたこの日の大分市営陸上競技場(大分県)。九州圏のキヤノン応援団が大勢見守る中で、キヤノンイーグルスはコカ・コーラウエストレッドスパークス(以下コカ・コーラウェスト)との対戦に挑みました。

ここまで2勝3敗(勝ち点10)、プールB で6位のキヤノンイーグルスと、0勝4敗1分(勝ち点3)で8位のコカ・コーラウェスト。キヤノンがセカンドステージAグループに進出するために、勝ち点5の勝利がどうしても欲しい戦いが、キヤノンのキックオフで始まりました。

積極的に攻撃を続けるコカ・コーラウェストがキヤノンのディフェンスのギャップを突いて先制。これに対してすぐに2本のトライを取り返したキヤノンが逆転し19-7。しかし、その後もコカ・コーラウェストの攻撃が続き、1トライ1PGを奪われ19-17と追い上げられ、前半最後のプレーでキヤノンがトライを奪い、24-17で前半が終了しました。

勝利と勝ち点への執念をぶつけ合うような展開となった後半は、キヤノンが先に連続3トライで突き放すも、その後コカ・コーラウェストが3本のトライで45-36と猛追し、残り13分で予測のつかない状況となりました。しかし、個々の力で上回るキヤノンがさらに3本のトライを加え、結局66-36でキヤノンが勝利しました。

前半

我慢を続け7点差のリード

怪我から復帰した城選手、植松選手、デビュー戦となるスライマンケル選手の起用、さらにトエアバ選手をアウトサイドセンター(13番)に入れるなど、攻撃的な布陣で臨んだキヤノンイーグルス。「選手にはトライを取ることに拘っていこうと伝えました」(永友監督) しかし、リスクを恐れずに深いバックスラインを引いてオープンに回すラグビーを信条とするコカ・コーラウェストが、攻撃時間でキヤノンを圧倒した。「ペナルティで相手にボールを渡してしまい、攻撃する機会を許してしまったのは反省点」(永友監督)まさに我慢が続いた前半だった。それでも3トライを奪って、19-14で前半終了のホーンが鳴ったところで、驚くべきトライが生まれた。

超速攻で流れを変えた

コカ・コーラウェストがPGを決め、前半終了のホーンがなっている中でのキヤノンのキックオフ。左サイドへ蹴ると見せかけたブルースが、無人のコカ・コーラ陣右サイドへ絶妙のドロップキック。これをキャプテン和田が好捕し突進。さらにフォローしたトエアバが大きくゲインし、最後は三友が低い姿勢で相手ディフェンスの間に潜り込んでトライした。この間わずか10秒も掛からない超速攻に、「流れを変えてハーフタイムに入れたいいプレーだった。」(和田キャプテン)これで5点を追加し、24-17で前半を終了した。

後半

「悪い流れを取り戻せたのは成長」

いい流れで迎えたそのままに、原田、トエアバ、和田がそれぞれ快足を飛ばしてトライを積み重ねた。しかし、その後3連続トライを奪われる。「気持ちが緩んで許してしまったトライ。でもその後に取り返せたのは成長だ。」(清水選手)その言葉の通り、その後に3本のトライを奪い返し、66-36で目標の勝ち点5をもぎ取っての勝利を決めた。

これまでトライ数の少なさが課題だったキヤノンだが、この試合だけで10トライを奪った。10本のトライのうち9本がバックスの選手によるトライだったのも、キヤノンらしさが戻ってきたと言えるかもしれない。そのバックスの活躍を支えたのが、フォワードの安定したセットプレーだった。怪我から復帰した地元出身の城選手は、「大分の子供たちにトップリーグでプレーしているところを見せたかったので、しかも勝つことができて嬉しい。もっとできると感じているので、来週の試合に向けてベストに持って行きたい。」

最後は足に痙攣(けいれん)を起こしながらもハーフウェイ付近から走り切り、3トライ目を奪った原田選手がマン・オブ・ザ・マッチに選ばれた。「みんなが回してくれたパスをトライできて良かった。嫌なムードの後にも取り返せたのは、チームとしても良くなったところだと思う。」

コメント

【植松選手】

「試合に出られて素直に嬉しかったです。開幕前に怪我をして、しんどい時期が長かったので、今日の試合に対する強い思いはありました。でもまだ思った通りに体が動かせなくて、本来のプレーがお見せできるように日々必死にやっているので、早く観ている方に気持ちが伝わるようなプレーをしたいと思います。そしてしんどい練習を一緒にやっている試合に出ていない選手、またスタッフのみなさんの期待に恥じないプレーができるように、次の試合も頑張りたいと思います。」

【オマール・スライマンケル選手】

「トップリーグの試合に初めて出られて、本当に嬉しく思っています。キヤノンには優秀な選手が多く、これまで試合に出ることができませんでしたが、今日出られたのは幸運だったと思います。今日の試合に勝てたのも、みんなで春からハードな練習をしてきた結果です。次のヤマハ戦に向けて、自分たちがしなければならないことをしっかりやって、プールBのトップ4を目指してさらにレベルアップしていきたいと思います。」

これでトップリーグ1stステージは3勝3敗。勝ち点の合計は15となりました。この結果、現時点でプールBの順位は4位となっています。

次は10月26日(土)、1stステージの最終戦がヤマハ発動機ジュビロと秩父宮ラグビー場(東京都)で行われます。次節も会場に足をお運びいただき、熱い応援をよろしくお願いいたします。

インタビュー

永友監督

「今日もたくさんの応援をいただき、皆さんの前で結果を出せたのは良かったのですが、ちょっと大味なラグビーでした。課題のトライをたくさん取って勝てましたが、内容的にはまだ反省点が多く、来週の練習が引き締まる試合だったと思います。一方で城、植松が怪我から復帰して頑張ってくれたのは、チームにとってもプラスの材料です。新加入の落合、天野がデビューしましたが、今日の経験を今後に活かしてほしいですね。次のヤマハ戦も勝ちに行くしかないので、とにかくいい準備をして思いっきりチャレンジしたいと思います。」


和田キャプテン

「今日も両チームの凄い応援が聞こえて、素晴らしい環境の中でラグビーをさせていただきました。選手として本当に嬉しく思っています。今日の試合はいい部分と悪い部分がはっきり出てしまいました。この点が修正できないと、さらに上に行くことは難しいと思っています。僕たちは5ポイント取って勝つしかないので、次のヤマハ戦に向けていい準備をして、全力で戦いたいと思います。」