MATCH試合

2013.10.26 sat 10月26日(土)

2013.10.26
横浜キヤノン
イーグルス
横浜キヤノンイーグルス
28
FULL
TIME
18
ヤマハ発動機ジュビロ
ヤマハ発動機ジュビロ
横浜E
10月26日(土) 秩父宮ラグビー場
10月26日(土) 秩父宮
ヤマハ

試合概要

キックオフ日時2013.10.26 (土) 12:00
試合会場秩父宮ラグビー場
所在地東京都

試合記録

横浜キヤノンイーグルス
横浜E
ヤマハ発動機ジュビロ
ヤマハ
28 14 前半 11 18
14 後半 7
前半 後半
2 2
2 2
0 0
0 0
0 0
4 T 2
4 G 1
0 PT 0
0 PG 2
0 DG 0
前半 後半
1 1
0 1
0 0
2 0
0 0

メンバー

選手名 No. POS. No. 選手名
菅原崇聖 1 PR 1 山本幸輝
金子大介 2 HO 2 日野剛志
城彰 3 PR 3 田村義和
日高駿 4 LO 4 大戸裕矢
鷹クロフォードアストン 5 LO 5 笠原雄太
植松宗之 6 FL 6 デウォルト・ポトヒエッター
清水直志 7 FL 7 八木下惠介
アダム・トムソン 8 NO.8 8 堀江恭佑
福居武 9 SH 9 池町信哉
カラム・ブルース 10 SO 10 大田尾竜彦
原田季郎 11 WTB 11 徐吉嶺
三友良平 12 CTB 12 マレ・サウ
ティム・ベネット 13 CTB 13 宮澤正利
橋野皓介 14 WTB 14 田中渉太
和田拓 15 FB 15 五郎丸歩
坂下拓也 16 R 16 加藤圭太
宍戸要介 17 R 17 岸直弥
山路泰生 18 R 18 山村亮
湯澤奨平 19 R 19 斉田晃平
竹山浩史 20 R 20 モセ・トゥイアリイ
アイザイア・トエアバ 21 R 21 曽我部佳憲
ハビリロッキー 22 R 22 シアレ・ピウタウ
オマール・スライマンケル 23 R 23 中園真司

ノーサイド直前で執念の4トライ目を奪取、 悲願のセカンドステージグループA進出決定!

台風の影響が危ぶまれましたが、雨のためグラウンドコンディションが良くない秩父宮ラグビー場で、キヤノンイーグルスはプールBで負けなしのヤマハ発動機ジュビロ(以下ヤマハ)に挑みました。

キヤノンイーグルスは前節まで3勝3敗(勝ち点15)で4位です。一方ヤマハは5勝1分け(勝ち点25)の1位で、すでに2ndステージのグループA進出を決めています。キヤノンがグループAに進出するためには勝ち点5での勝利しか選択肢が残されていません。雨を押して応援に来たサポーターが固唾をのむ中、12時にキヤノンボールのキックオフで試合が始まりました。

ヤマハゴール前でチャンスを作ったキヤノンが先制トライとゴールを決めましたが、ヤマハがすぐにトライを奪い返しました。しかしキヤノンは先制の流れを失うことなく1トライを追加。その後2PGを許しましたが、14-11の3点リードで前半が終了しました。
「チームが一つになった」一人ひとりの選手の気迫がサポーターたちにも手に取るように伝わってきます。
後半も勢いは衰えずキヤノンが先制トライを奪いました。その後、ヤマハの怒涛の波状攻撃にも必死のディフェンスで1トライに留め、勝利に向かっていい流れが続きました。そしてノーサイド直前に待望の4トライ目を奪い、28-18で無敗のヤマハに勝利し勝ち点5を獲得しプールB4位以内となりグループA入りを確定しました。

ここまで3勝3敗だったクボタスピアーズもこの日の試合に勝利し、キヤノンと同じ4勝3敗としましたが、得失点差でキヤノンが優位を保ち、キヤノンのセカンドステージグループA進出が決まりました。

前半

フォワードの活躍で3点リード

成長著しいプロップ菅原のトライで先制したキヤノンでしたが、この試合でもフォワードの活躍は素晴らしかった。「日高の力強いプレー、城、菅原、山路、宍戸らのフロントローなど、フォワードの成長が今シーズンのキヤノンを支えた」(フレンドHC)安定したスクラム、成功率の高いラインアウトからいいボールがバックスに渡った。しかし、ここまでプールBを負け無しで勝ち上がってきたヤマハの攻撃は、フェーズを重ねるごとに確実に前進を図る。3分後にトライを奪われたキヤノンだったが、すぐにトライを奪い返し、リードを許さない展開を続けた。結局奪われたトライはわずか1本。勝利に向けてディフェンスも機能したキヤノンが、強豪ヤマハに3点のリードで前半を折り返しました。

後半

勝利への執念で4トライ目を掴み取る

あと2トライを奪って、どうしても勝たなければならないキヤノンに対し、プールBで無敗を狙うヤマハ。しかし、勝利の女神は勝利への執念を最後まで持ち続けたキヤノンに微笑んでくれました。
ヤマハのキックオフのボール処理を誤ったキヤノンが、自陣ゴール前でいきなりのピンチを招くも、積極的なディフェンスでこれを凌ぐ。17分、ヤマハがボールを大きく動かし、最後の選手がキヤノンゴールへ飛び込む。ヤマハのトライだとすべてのイーグルスファンが諦めたその時、トエアバが猛烈な勢いでタッチへと追い出しトライを阻んだ。18分、ヤマハボールのスクラム。この試合1番のプレッシャーを掛けたヤマハに、簡単にターンオーバーされてしまった。しかしその直後のスクラムですぐに修正。「ネコさん(金子)と話して、微調整したのが上手くいった。冷静に対応できた」(菅原選手)ヤマハのスクラムをぴたりと止めて、見事にゴールを守りました。

ピンチも多々あったが、ヤマハに許したトライは前後半1本ずつだけだった。「受けずにチャレンジャーである気持ちを改めて持てた。精神的にタフになったことに成長を感じる。」(金子選手)「最後までアタックする気持ちは途切れなかった。」(菅原選手)「相手より勝ちたい気持ちで上回っていたと思う。」(清水選手)

39分、試合終了直前に執念の4トライ目を奪い、キヤノンは2年越しで負け続けていたヤマハを下し、見事にセカンドステージのグループA進出を果たしました。

コメント

【アンディ・フレンドヘッドコーチ】

「選手たちは本当に良くやりました。選手たちは気力が漲っていて、プレーの反応が非常に良かったと思います。去年からヤマハさんに胸を借りて、どうしても勝てなかったのですが、今日ようやく勝つことができました。嬉しいですね。これまでの試合を振り返ると、やはりフォワードが良く頑張ってくれたこと、また原田ら若いバックス陣の台頭、またチーム内でのいい競争などが良い結果に結びついていると思います。セカンドステージが楽しみです。」

【日高選手】

「勝つしかない、というチームの気持ちがひとつになった楽しい試合でした。僕たちは失うものが無いので、思いきったプレーができたと思います。戦前フォワードはキヤノンが不利と言われていましたが、最前列が頑張ってくれたので、それに負けないように自分も頑張りました。(トライと思われたシーンについて)今シーズンの目標だったトライはまたお預けとなりましたね。これで3年間トライ無しの記録を伸ばしてしまいました。今日も雨の中、たくさん応援していただいて力になりました。これからも感動していただける試合ができるように頑張ります。」

これでトップリーグ1stステージは4勝3敗。今日の試合で勝ち点5を追加し、勝ち点の合計を20としました。この結果、キヤノンイーグルスはプールBの4位となり、セカンドステージグループAに進出します。

尚、この試合のマン・オブ・ザ・マッチは、先制トライを奪い、またプロップとしてスクラムやブレークダウンで、その役割を見事に果たした菅原選手が選ばれました。菅原選手は「気負わずにいつも通りのプレーをしようと試合に臨みました。どうしても4トライが必要だったので、『守り切る』のではなく、最後まで『攻め切る』ことができたのが良い結果に繋がったと思います。もう怯むことはなくなりました。自信がついてきたと思います。セカンドステージに向けてもっと鍛えて、『圧倒して当然』と言うスクラムが組めるように頑張ります。」

セカンドステージグループAの試合スケジュールは近日発表になります。詳細情報は下記キヤノンイーグルス公式サイト、またはトップリーグ公式サイトよりご確認ください。

インタビュー

永友監督

「この難しいコンディションで4トライ取って勝ったのは、本当に選手が良くやってくれたと思います。ヤマハさんに勝つこと、そして連勝することの難しさを乗り越えたことに成長を感じますが、まだ成長の途中です。セカンドステージに向けてまだたくさんやることがあります。アタックはこの2試合続けて4トライ以上取ることができました。でもディフェンス面での課題があると思います。スタッフは今日からセカンドステージに向けて準備を始めたいと思います。ファンの皆さんが毎試合たくさん来てくださって、その熱い応援が選手の力になっています。本当に有難うございます。これからもよろしくお願いいたします。」


和田キャプテン

「勝てて本当に気持ちよかったですね。チャレンジしなければいけない立場で、目標を達成できたということを本当に嬉しく思います。成長していることは実感していますが、もっといいところを伸ばして、11月の練習でさらにステップアップしたいですね。12月からの試合で負けてばかりではつまらないですから。今日もたくさんの応援の声が聞こえました。有難うございました。セカンドステージでもたくさんの方に会場に足を運んでいただいて、皆さんの期待に恥じない試合をしたいと思います。」