MATCH試合

2014.09.14 sun 9月14日(日)

2014.09.14
横浜キヤノン
イーグルス
横浜キヤノンイーグルス
36
FULL
TIME
31
近鉄 ライナーズ
近鉄 ライナーズ
横浜E
9月14日(日) ケーズデンキスタジアム水戸
9月14日(日) ケーズデンキ
近鉄

試合概要

キックオフ日時2014.09.14 (日) 16:00
試合会場ケーズデンキスタジアム水戸
所在地茨城

試合記録

横浜キヤノンイーグルス
横浜E
近鉄 ライナーズ
近鉄
36 14 前半 3 31
22 後半 28
前半 後半
2 3
2 2
0 0
0 1
0 0
5 T 4
4 G 4
0 PT 0
1 PG 1
0 DG 0
前半 後半
0 4
0 4
0 0
1 0
0 0

メンバー

選手名 No. POS. No. 選手名
菅原崇聖 1 PR 1 豊田大樹
山本貢 2 HO 2 樫本敦
城彰(FWリーダー) 3 PR 3 前田龍佑
日高駿 4 LO 4 トンプソンルーク
宇佐美和彦 5 LO 5 松岡勇
アダム・トムソン 6 FL 6 ラトゥイラレプハ
竹山浩史 7 FL 7 タウファ統悦
菊谷崇 8 NO.8 8 佐藤幹夫
福居武 9 SH 9 森雄祐
カラム・ブルース 10 SO 10 重光泰昌
原田季郎 11 WTB 11 アンドレ・テイラー
三友良平 12 CTB 12 イエロメジェフリー剛
ティム・ベネット 13 CTB 13 ジーン・フェアバンクス
和田拓(キャプテン) 14 WTB 14 田中優介
橋野皓介(BKリーダー) 15 FB 15 高忠伸
庭井祐輔 16 R 16 太田春樹
宍戸要介 17 R 17 田邉篤
山路泰生 18 R 18 申東源
湯澤奨平 19 R 19 山口浩平
カール・ロウ 20 R 20 ラディキ・サモ
藤近紘二郎 21 R 21 金哲元
マイケル・ボンド 22 R 22 吉川修司
オマール・スライマンケル 23 R 23 森田尚希

大声援におされ、勝ち点5の2勝目を奪取
2ndステージ、グループA進出に大きく前進。

トップリーグ1stステージ第4戦は、関西の強豪近鉄ライナーズ(以下近鉄/現在プールB、4位)現在5位のキヤノンは2ndステージグループA進出に向けて、勝たなくてはならない試合だ。
初会場のケーズデンキスタジアム水戸は雲一つない絶好の天候で、真紅に染まったスタンドからはキヤノンの応援コールが響き渡り試合前から会場は白熱していた。

2つのトライで先制。失点はPG1本だけに抑えたキヤノンペースで前半を折り返した。(14-3)後半はトライの奪い合いに一変した試合展開。しかし近鉄にトライを許すもすぐさま取り返す粘りを見せ、結局最後までリードを守ったキヤノンが36-31で勝利し、9月14日時点でプールB4位になった。この日トップリーグ初のトライを奪ったのは城選手とボンド選手。また、マン・オブ・ザ・マッチは原田季郎選手が受賞した。

前半

PR城のトップリーグ初トライで先制

最初のチャンスにPR城が近鉄ゴールにボールを運び込んだ。「トップリーグ初トライです。あまりに久しぶりなので、トライした瞬間ラインを間違えたかと思いました。みんなが繋いでくれたボールで先制トライできたので嬉しかったですね。」(城選手)難しい角度のゴールキックをCTB三友がしっかり決めて7-0とリードした。

その三友が次のトライを奪った。近鉄陣ゴール前5m付近のスクラムから生まれたトライに、「あそこはいいスクラムが組めた。」(城選手)三友が自らゴールキックを決めて14-0とリードを広げた。キヤノンは安定したセットプレー、またラインがきれいに揃ったディフェンスを続け、強烈なアタックを誇る近鉄をノートライに抑えて前半を折り返した。(14-3)

後半

「取られたら取り返す」粘りのラグビーでリードを死守

勝ち点5を取るためにはあと2トライが欲しいキヤノンに対し、後半開始後わずか50秒、近鉄にノーホイッスルトライ(KO後に審判が一度もホイッスルを吹かないままのトライ)を許してしまった。しかし直後に三友がPGを決め、さらにキャプテン和田が、前節のインゴールノックオンを奪い返すかのようなしぶといトライを決め、リードを14点に広げた。「映像(TMO/テレビマッチオフィシャル)で見たら思ったよりギリギリでしたが、確信はありました。」(和田)

近鉄は必死の思いでキヤノンディフェンスの隙を突いてトライを奪ったが、6分後にFLトムソンが相手ディフェンスを引きずりながらキヤノンにとってこの試合4つめのトライ。(4トライ以上の勝利でボーナス点1が加点される)勝ち点5の権利を手に入れた。(29-17)

だが近鉄もあきらめない。巨漢フォワードがキヤノンゴールを陥れ、29-24と5点差に詰め寄った。

残り7分。アタックを続けたキヤノンは、FB橋野のナイスキックからキヤノンボールのラインアウト。スローワー(ラインアウトでボールを投げ入れる役割)はこの日トップリーグデビュー戦となったHO庭井だ。「緊張しましたが、大学時代からやってきた信頼があったので、『ちゃんと投げよう』というだけでした。またチャンスがあれば頑張ります。」庭井と同じ大学出身のLO宇佐美選手の手にしっかり収まったボールをバックスへ展開しCTBボンドが力強く近鉄ゴールラインを超えた。「トップリーグで初めてのトライに非常に興奮しています。勝ち点5で勝利したことでまたチームに勢いが出ます。」(ボンド選手)

ノーサイドのホーン後も攻め続けた近鉄が意地のトライを見せたが、キヤノンが絶対に欲しい勝利を全員の粘りで勝ち取った。

マン・オブ・ザ・マッチには、素早いステップで相手を翻弄するアタックや果敢なコンタクトプレーで活躍したWTB原田選手が選ばれた。

コメント

【城 彰選手】

「前半最後にいいディフェンスができて、後半すぐにトライを取られても『抑えている』という精神的な余裕がありました。それが自分たちのラグビーを最後までできた理由だと思います。最後にトライを許したところは反省点ですが、勝ち点5をとったことをポジティブに捉えて、受けに回らず今日のようなアタックを続けて、残り3戦をチーム一丸となって全部勝ちに行くように頑張ります。宍戸さんや山路さんにはいつもアドバイスをもらっていますし、聖(上田選手)も後ろにいて助けてくれています。プロップの代表として恥ずかしくないゲームができるようにこれからも頑張ります。」


【菊谷 崇選手】

「目標達成のためには絶対に落とせない大事な試合でした。残り20分を焦らないように、また拓(和田キャプテン)の声がみんなに届くためのサポートをしました。キヤノンの粘りでリードは守れましたが、相手の得点をもっと抑えられれば良かったですね。私自身はキヤノンのラグビーにだいぶフィットしてきましたが、まだ納得できるプレーができていません。全試合出場できるようにしっかりコンディションを整えて、先を見ず次の試合に集中していきます。」


これでトップリーグ1stステージは2勝2敗。勝ち点はこの試合で5点を追加し12。この結果、現時点でプールBの順位は4位に上がりました。

次の試合は9月20日(土)、秩父宮ラグビー場でNTTドコモレッドハリケーンズと対戦します。(19:00KO)会場へ足をお運びいただき、熱い応援をよろしくお願いいたします。

インタビュー

永友監督

「今日も選手の力になる素晴らしい応援を有難うございました。絶対に負けられないゲームにしっかり勝つところ、苦しい時でも流れを引き戻して終始リードを保ち続けたことにチームの成長を感じます。安定したセットプレーを続けたフォワードの頑張りも勝利の大きなポイントだったと思います。次節以降は負けられない試合が続きますので、いい準備をして頑張ります。」


和田キャプテン

「8日間のいい準備が先制の2トライに結び付けられたのが良かったですね。反省点はもちろんありますが、とにかく勝ち点5の勝利は本当に大きいと思います。次節も思い切って自分たちのラグビーを追及し、勝ち点5を狙います。今日も凄い応援をいただき嬉しかったです。そして応援でも勝ちましたね。もっとサポーターを増やせるようなチームになりたいと思います。本日はありがとうございました。」