MATCH試合

2015.09.18 fri 9月18日(金)

2015.09.18
横浜キヤノン
イーグルス
横浜キヤノンイーグルス
19
FULL
TIME
22
リコーブラックラムズ
リコーブラックラムズ
横浜E
9月18日(金) 秩父宮ラグビー場
9月18日(金) 秩父宮
リコー

試合概要

キックオフ日時2015.09.18 (金) 19:30
試合会場秩父宮ラグビー場
所在地東京都

試合記録

横浜キヤノンイーグルス
横浜E
リコーブラックラムズ
リコー
19 16 前半 10 22
3 後半 12
前半 後半
1 0
1 0
0 0
3 1
0 0
1 T 3
1 G 2
0 PT 0
4 PG 1
0 DG 0
前半 後半
1 2
1 1
0 0
1 0
0 0

メンバー

選手名 No. POS. No. 選手名
東恩納寛太 1 PR 1 辻井健太
金子大介 2 HO 2 滝澤佳之
城彰 3 PR 3 大川創太郎
宇佐美和彦 4 LO 4 ロトアヘアポヒヴァ大和
菊谷崇 5 LO 5 カウヘンガ桜エモシ
植松宗之 6 FL 6 柳川大樹
嶋田直人 7 FL 7 武者大輔
アダム・トムソン 8 NO.8 8 野口真寛
天野寿紀 9 SH 9 山本昌太
ダラン・マーフィー 10 SO 10 コリン・ボーク
原田季郎 11 WTB 11 長谷川元氣
三友良平 12 CTB 12 アマナキ・ロトアヘア
ティム・ベネット 13 CTB 13 小松大祐
小野澤宏時 14 WTB 14 渡邊昌紀
橋野皓介(キャプテン) 15 FB 15 ピータースダニエル
清水新也 16 R 16 森雄基
菅原崇聖 17 R 17 藤原丈宏
上田聖 18 R 18 柴田和宏
湯澤奨平 19 R 19 生沼知裕
杉永亮太 20 R 20 福本翔平
林大成 21 R 21 中村正寿
マイケル・ボンド 22 R 22 徳永亮
和田拓 23 R 23 高平拓弥

リコーとの金曜ナイター お互いのプライドをかけた戦い、最後のプレーで逆転を狙うが叶わず

この一戦を盛り上げようと両チーム・協会が協力し「社員対抗綱引き」や「全員参加記念写真」など様々なイベントが用意された。お互いが「絶対負けられない」と公言して憚らない戦いに、聖地・秩父宮には「これは本当にプレシーズンマッチなのか?」と疑うほど数多くの観客が押し寄せ、スタジアム全体が試合前から緊迫した空気に包まれた。スターティングメンバーに、両チームとも現時点でのベスト・フィフティーンを揃えた戦いは、定刻通り19時30分に始まった。
ゲームは、開始直後から激しい攻防に。お互いにトライを1本ずつ取り合ったあと、PGをキヤノンが3本、リコーが1本決め、16-10で前半を折り返す。後半はキヤノンが先にPGを決めて3点を奪い19-10とその差を広げたが、後半10分ごろからリコーが猛反撃。2本のトライを奪って逆転した。(19-22)その後キヤノンも反撃を繰り広げた。試合終了間際のリコーのペナルティーで同点のPGを狙わずトライを取りに行ったがあと一歩及ばず、19-22の3点差で因縁の対決はリコーに軍配が挙がった。

前半

リコーを慌てさせた左右への展開

リコーのキックオフで始まったこの試合。リコーは立ち上がりからエンジン全開。自陣にくぎ付けにされたキヤノンは必死のディフェンスを試みるも、3分近くにわたる猛攻に耐えきれず、リコーにトライを許す。(0-7)しかし、キヤノンもすぐさま反撃。キックオフのボールにFWが集中。敵ボールを奪うや、天野の素早い球出しで左右に展開。最後は、リコーのミスもあったが、復帰第一線のティム・ベネットが左隅に抑えた。「今日はこのチームでプレーできる喜びをかみしめながらプレーをしました。」(ベネット)

ゴールデンブーツは今季も現在

その後は一進一退の攻防が続いたが、お互いにPGを1本ずつ取った後の20分過ぎから徐々にキヤノンペースに。しかし、リズムに乗りかけたところで細かなミスが飛び出しチャンスを逃すという繰り返し。後半29分にもリコー陣5mのラインアウトから攻め込むが、ゴール目前でボールを出せず相手ボールに。取るべきところでトライが取れない。ここまでの3戦から、このあたりがキヤノンの今シーズンの課題になってくるのだろうか。その一方で、三友のゴールデンブーツは今シーズンも健在。前半終了間際、右隅からのPKを難なく決めて前半は16-10の6点差で折り返した。

後半

大事なところでのミスがリズムを狂わせる

後半は開始早々リコーの反則から、三友のPGで加点(19-10)。点差を広げたことで波に乗るかと思われたが、10分あたりから息を吹き返したリコーに攻め込まれる。キヤノンも前半同様、ゴールラインを背にしたディフェンスでは粘りを見せたが、リコーの集中力に押される形で18分にゴールラインを割られた。そしてその4分後、リコー陣10mのリコーボールスクラムからサインプレーでラインブレイクされ、そのままWTBにトライを奪われる。ゴールも決められ19-22。「残念ながら、雑なところがいっぱいあって、リコーにチャンスを与えてしまった。それを見逃してくれないのがリコー。我々にはまだまだやるべきことが沢山あります。」(アダム・トムソン)

真剣勝負が実現したことで数々の課題も見つかる

その後、キヤノンも必死で反撃を試みたが、なかなか攻めきれず。終了間際の38分、リコー陣22m付近ほぼ中央で得たPKを狙わず、ゴール前のラインアウトからトライを奪いに行ったが、最後はこのゲームを象徴するかのようなミス(オーバーザトップ)を犯して万事休す。「絶対に負けられない試合を」を落としてしまった。「内容よりも結果が求められた試合。身体を張るという持ち味は多少出せたと思うが、判断力やパスの精度の部分ではまだまだ課題が多い。チームのためにも一つひとつ課題を克服していきたいです。」(天野)
ゲームには負けたが、試合後、「意義のある戦いだった」という言葉を残したのはベテラン菊谷。「結果には落胆しているが、公式戦さながらの真剣勝負ができたという点では良かったと思います。」この敗戦を糧にしてさらなる成長を期待したい。

リコー戦の敗戦でプレシーズンリーグは1分2敗。勝ち点4でキヤノンイーグルスはプールD3位となり、順位決定トーナメント1回戦(ボウルトーナメント)でプールB3位のヤマハ発動機ジュビロと対戦することになりました。10月3日、熊谷ラグビー場12時キックオフです。応援よろしくお願いいたします。

インタビュー

永友監督

「今日は、リコーさんの“勝ちたい”という気持ちに対し、少し気おくれした部分があったように思いますが、キヤノンもゴール前ではよく耐えた。その部分は評価したいと思います。これでプレシーズンリーグ3試合を戦ったわけですが、いろいろな選手を使いながら、少しずつチームを固めていくという当初の目的は達成しつつあると感じています。ただその一方で課題が見つかったのも事実。最大の課題は、スクラムやラインアウトなどのセットピース。今季はこのセットピースで相手を圧倒したいと考えているのですが、今日の試合を見る限りまだまだという感じ。不十分です。11月からの本番を万全の態勢で迎えられるよう、あと1カ月、前進を続けていきたいと思います。」


橋野主将

「リコーさんとのゲームは、キヤノンにとっては大事な一戦。プレシーズンリーグですが、“何が何でも負けられない”という言持ちで挑みました。実際、気持ちの面では負けていなかったと思うのですが、ディシプリン(規律/チームの決め事)が徹底できなかったことと、エリアマネージメントが上手くいかなかったことが、自らの首を絞める結果になりました。ただ、終了間際に同点PGを狙わずトライを取りにいくという強気な姿勢は、次につながるはずです。しっかりと課題を克服しチームの状態を良くして行きたいと思います。プレシーズンもあと2戦、引き続き応援をよろしくお願いします。」