MATCH試合

2018.11.10 sat 11月10日(土)

2018.11.10
横浜キヤノン
イーグルス
横浜キヤノンイーグルス
20
FULL
TIME
7
日野レッドドルフィンズ
日野レッドドルフィンズ
横浜E
11月10日(土) 町田市立野津田公園陸上競技場
11月10日(土) 町田G
日野

ハイライト

試合概要

キックオフ日時2018.11.10 (土) 14:00
試合会場町田市立野津田公園陸上競技場
所在地東京

試合記録

横浜キヤノンイーグルス
横浜E
日野レッドドルフィンズ
日野
20 5 前半 7 7
15 後半 0
前半 後半
1 2
0 1
0 0
0 1
0 0
3 T 1
1 G 1
0 PT 0
1 PG 0
0 DG 0
前半 後半
1 0
1 0
0 0
0 0
0 0

メンバー

選手名 No. POS. No. 選手名
菅原崇聖 1 PR 1 中村和史
清水新也 2 HO 2 崩光瑠
城彰 3 PR 3 廣瀬賢一
湯澤奨平 4 LO 4 木村勇大
リニーア・ベルナルド 5 LO 5 庄司壽之
杉永亮太 6 FL 6 西村雄大
占部航典 7 FL 7 李淳也
エドワード・カーク 8 NO.8 8 ニリ・ラトゥ
マイケル・ドーセット 9 SH 9 古川浩太郎
上原哲 10 SO 10 山道翔
原田季郎 11 WTB 11 篠田正悟
藤近紘二郎 12 CTB 12 坂本椋矢
ハヴィリリッチー 13 CTB 13 園木邦弥
アマナキ・サウマキ 14 WTB 14 小沢翔平
永富健太郎 15 FB 15 河野嵩史
設樂哲也 16 R 16 郷雄貴
五十嵐優 17 R 17 クリントン・マロルア
上田聖 18 R 18 金光植
ジャン・デ・クラーク 19 R 19 ジョエル・エバーソン
田中真一 20 R 20 リチャード・スケルトン
荒井康植 21 R 21 黒木大貴
野口裕也 22 R 22 林泰基
中川和真 23 R 23 豊島直哉

イーグルス、初開催のカップ戦第1節で日野に20-7で勝利し勝ち点4獲得

今季、リーグ戦とは別のコンペティションとして新設された「ジャパンラグビー トップリーグカップ」(以下、カップ戦)がいよいよ開幕した。トップリーグ全16チームがA~Dの4つのプールに分かれ(各4チーム)、各プール内で総当たり戦が3節にわたって行われる。

リーグ戦と同じ勝ち点制によってプール内で順位を争い、2019年1月13日(日)、19日(土)には各プールの同じ順位のチームどうしのチームが対戦するトーナメント式の順位決定戦が開催。その結果によってカップ戦の最終順位が決まる仕組みだ。プールBに入ったキヤノンイーグルスは、日野レッドドルフィンズ、NECグリーンロケッツ、パナソニック ワイルドナイツと対戦する。

そして迎えた11月10日(土)の初戦、イーグルスは今季トップリーグに初昇格した日野と町田市立野津田公園陸上競技場(東京)で対戦し、3トライを奪うなど20-7で快勝。勝ち点4を獲得して好スタートを切った。

前半

膠着状態から日野に先制トライを許す

SO上原哲のキックオフで始まった前半、イーグルスは敵陣で攻撃する機会を作り出しながらも、なかなか得点に結び付けられない時間帯が続く。日野のアタックに対しては粘り強くディフェンスし、互いに膠着状態が続いていたが、21分に日野にターンオーバーからトライを決められ(ゴール成功)0-7と先制されてしまう。

前半終了間際にモールからHO清水新也が1トライを返す

その後、反撃を試み続けるイーグルスは、前半最後にチャンスを作り出す。36分、イーグルスはスクラムでの日野の反則からボールをタッチに蹴り出す。敵陣ゴール前、イーグルスFW陣は5メートルライン上でのマイボールラインアウトからモールを組むと力強く押し込み、最後はHO清水新也がインゴールにグラウンディングしてトライ。5-7と2点差に詰めたところで前半を終えた。

後半

再びモールからトライを決めて12-7と逆転

前半終盤に自分たちの強みとリズムを取り戻したイーグルスは、後半も随所にチャンスを作り出して試合を優位に進めていく。日野のディフェンスを前にチャンスを活かしきれない時間帯が続いたが、後半21分、イーグルスは再び敵陣ゴール前で5メートルライン上からラインアウトのチャンスを得る。手応えを感じていたモールで前進すると、その最後方でボールを保持していたFL杉永亮太がトライを決め、SO上原のゴールも成功。イーグルスが12-7と逆転し、日野を5点リードした。

終盤にも1トライを追加して隙を与えることなく勝利

ここまでFWの強さが目立っていたイーグルスだったが、BKも含めた展開にもリズムが出始める。後半31分には敵陣でのラインアウトからFWが立て続けにラックサイドを突きながら徐々に前進していくと、ここからBKに展開。相手ディフェンスに乱れが出たところでラストパスを受けたFB永富健太郎が(TMOを挟んで)トライを決め、17-7とリードを10点差に広げる。試合終了間際の39分にはSO上原がしっかりPGを成功させ、イーグルスが20-7と快勝した。マン・オブ・ザ・マッチにはモールからチーム2トライ目を決めたFL杉永亮太が受賞した。

カップ戦次節はNECと宮崎で対戦

今季初開催のカップ戦、その記念すべき1戦目で日野に見事に勝ち切ったイーグルス。3トライの獲得に加え、後半は日野に得点を許さない堅守と規律の高さも光った。11月18日(日)の第2節はNECグリーンロケッツとKIRISHIMAハイビスカス陸上競技場(宮崎)で対戦する。この日野戦で表れた強みを生かし、今季リーグ戦で勝ち取ることができなかった連勝をカップ戦で狙いたいところだ。

監督・選手インタビュー

アリスター・クッツェー ヘッドコーチ

この試合で大事だったのは「勝利をものにする」ということでした。勝利はチームに必要なことでしたので、よかったと思います。我々はこの新しいカップ戦で新しい選手たちを起用しましたが、彼らのパフォーマンスには満足しています。作ったチャンスをものにできないシーンもありましたが、それでもあきらめずに最後までやり切ったことは褒めたいと思います。ゲームキャプテンを務めたNO8エドワード・カークも、そして若い選手たちも本当にいいプレーを見せてくれましたので、これをさらなるステップアップのチャンスとしていかなければなりません。来週(18日)もNECとのタフな試合が待っていますので、しっかり準備したいと思います。


NO8エドワード・カーク ゲームキャプテン

チームとして「勝利をものにする」ことが必要でした。若い選手たちも素晴らしい経験を積むことができたと思います。前半、自分たちのミスがなければ、もっとトライが取れたはずですが、しっかりチャンスをものにできませんでした。しかし後半に立て直して、最後は20フェーズ以上重ねてトライを取ることができましたので、非常にポジティブな結果だと捉えています。自分自身も含めてパスすべきところでしなかったり、パスしなくていいところでパスをしたりという判断ミスはありましたが、こうして実戦を重ねていかないと状況判断の経験を積むことはできませんので、この試合からいろいろと学ぶことができればと考えています。


公式戦初先発でチーム初トライを挙げたHO清水新也

モールのアタックはここ数週間、特にこだわって練習してきた点でしたので、そこで(チームとして)2トライ挙げられたことは大きな収穫だったと思います。個人的には4年目にして公式戦初スタメンでしたが、緊張し過ぎず適度な緊張感で試合に臨めたこともよかったと思います。ただ、ゲームフィットネスが落ちていると感じたこと、ラインアウトのスローイングで2回オーバースローをしてしまったことは反省すべき点です。この試合をしっかり振り返り、またチャンスをもらえた時にいいアピールができるよう頑張ります。


マン・オブ・ザ・マッチに選出されたFL杉永亮太

チームが勝利し、個人としても初のマン・オブ・ザ・マッチを受賞することができてとても光栄に思います。試合を通してよかった点はセットプレーを修正して前進できたこと、そしてチームでトライを取れたことです。練習してきたモールで2トライを取ることができて、とても嬉しかったです。反省すべき点は、攻める中で自分たちのミスによってトライに繋げることができなかったこと、つまり苦しい場面を自分たちから作り出しているところです。敵陣でプレーすることの優位さを理解した上で、トライを取りきる力を身につけていきたいと思います。


80分間チームの攻撃のタクトを振り続けたSO上原哲

まずこの試合で勝利できたことはよかったです。前半はトライを取り切れずあまりうまくいきませんでしたが、ハーフタイムでもっとボールをキープしてアタックしようとチームで話しました。短い時間で修正できたことが勝利につながったと思います。個人としてはSOとして80分間ゲームコントロールできた部分とできなかった部分がありましたので、常にチームのいい部分を引き出せるようにしたいです。また、キックやパスといった基本スキルをもっと向上させていきたいと考えています。