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2015.10.08
GAME

10月10日(土)14:00 KO NTTコミュニケーションズシャイニングアークス戦の見どころ

■見どころ

プレシーズンリーグ2015のボウルトーナメント(順位決定トーナメント)のファイナルマッチとなるこの試合(秩父宮14時キックオフ)、公式戦前の総仕上げとなります。スターティングメンバーで前節から変わったのがCTB林とWTB森谷です。

前節のヤマハ戦でFWは十分に戦えることを証明しました。東恩納、上田はスクラムの手ごたえを感じています。二人の台頭によりプロップのポジション争いも厳しさを増しています。この試合のパフォーマンスもアピールポイントになるでしょう。
庭井は久しぶりの復帰戦でも変わること無い力強く安定したプレーを見せました。ラインアウト時のスローイングも安定しチャンスを作り出していました。最前列が安定することによりイーグルスの攻撃に安定感がもたらされます。
ロックの菊谷と宇佐美はセットプレー、ブレイクダウンに体を張ってプレーしています。
マイボールラインアウト時のサイン出しはとても重要な部分ですが、相手の動きを読み適切なサインを選択することが確実なキャッチにつながります。相手を見極めてのサイン選択は見えないファインプレーです。ラインアウト時の攻防でどれだけ主導権をとれるか期待したい点の一つです。 オープンサイドフランカー*1の嶋田は低く入るタックルとボールに絡みつくプレーで相手の攻撃をスローダウンさせます。自分が何をすべきかを理解しているプレーは無駄が生じることがありません。
レイルアはボールキャリアーとして存在感をアピールします。体の強さを打ち出してゲインラインを突破することが求められています。勢いをもたらすポイント作りに期待しましょう。
NO.8のカール・ロウはジャッカル*2の名手です。ブレイクダウンの場面にいち早く駆けつけ体を入れてボールを奪います。ターンオーバーからのアタックは絶好のチャンスとして活かせます。

福居と橋野のハーフ団は前節の試合で攻撃の起点として機能することを証明しました。福居のスペースを突くサイドアタックと橋野のスピードは敵のディフェンスを引きつけ、味方にチャンスを作り出します。また陣形を見てのキックパスも重要なオプションになってきました。
CTBはティム・ベネットと林がつとめます。
ベネットのディフェンスは相手の攻撃をたびたび食い止めていました。ボールを持つと大きなストライドでスペースを突きます。ジャパン合宿のタフな経験から一回り大きく成長して帰ってきました。今シーズンもBKラインの中心選手として期待が持てます。
林はブルズ戦では強烈なタックルを繰り返しました。感の良い判断でピンチを断ち切ります。
WTBには小野澤と森谷が入ります。
小野澤は昨シーズンの怪我も完全に癒え、本来のスピードとステップを取り戻しています。タイミングとスペースを与えれば一気にトライまで持って行ってくれるでしょう。
森谷はいつものFBからWTBにポジションチェンジしています。派手な動きはしないプレーヤーですが、実はスピードランナーでもあります。
FBのマイケル・ボンドはヤマハ戦では3つのトライを決める活躍でした。鋭い動きで間隙を抜いてトライを取りきります。彼にボールが渡ると何かが起きる予感を感じさせます。この試合でもトライシーンを期待しましょう。

リザーブに入る菅原、城、日高はそれぞれ登場場面でアピールしてくれるでしょう。先輩FWの意地を見せたいところです。また清水(新)はスローインの安定感を示す必要があります。セットプレーの重要性をチームが理解している中で彼の成長が重要性を増しています。
杉永は層の厚いFLのポジション競争に名乗りを上げています。登場するシーンでどんなプレーでアピールしてくれるか期待が持てます。
天野、藤近はテンポを変える必要のある場面での登場が予想されます。テンポアップさせて相手を突き放す動きを見せてくれるでしょう。
ダラン・マーフィーは試合に出続けることでゲーム感を取り戻しつつあります。本来のプレーができればラインを前進させてくれるでしょう。

イーグルスのメンバー一人ひとりが今シーズンのレギュラー争いに凌ぎを削っています。それがチームの底上げになり、トップリーグでの勝利に繋がります。
トップリーグ2015-2016の開幕までの時間はあとわずか。本番に向けて成長しているイーグルスの姿を是非秩父宮ラグビー場でご覧ください。

*1オープンサイドフランカー:タッチラインに近いほうがブラインドサイド、逆に遠いほうをオープンサイドと言います。ブラインドサイドはボールを持つ機会が多いのでフィジカルとディフェンス力が強く大柄な選手が多く存在します。一方オープンサイドはタックルやラック(地上でも密集状態)に入ることが多いため豊富な運動量とアタック力が求められ、「仕事師」とも言われている。

*2ジャッカル:敵ボールを奪うためにタックルされたボールに働きかけるプレーの俗称。

■メンバー

NO 氏名 出身校 身長 体重 年齢
1 東恩納 寛太★ 帝京大学 178 116 22
2 庭井 祐輔(キャプテン) 立命館大学 174 100 23
3 上田 聖 天理大学 181 115 26
4 菊谷 崇 大阪体育大学 187 104 35
5 宇佐美 和彦 立命館大学 197 112 23
6 レイルア マーフィー 山梨学院大学 185 108 26
7 嶋田 直人 立命館大学 183 98 24
8 Karl Lowe Hurricanes 181 103 31
9 福居 武 大阪体育大学 177 82 25
10 和田 拓 慶應義塾大学 176 84 27
11 小野澤 宏時 中央大学 180 85 37
12 林 大成★ 東海大学 176 85 23
13 Tim Bennetts Pennant Hill High School 183 92 25
14 森谷 直貴 法政大学 180 87 24
15 Michael Bond North Brisbane RC 179 96 27
16 清水 新也★ 早稲田大学 177 102 22
17 菅原 崇聖 同志社大学 175 110 28
18 城 彰 明治大学 178 114 27
19 日高 駿 明治大学 190 110 25
20 杉永 亮太★ 帝京大学 184 100 23
21 天野 寿紀 帝京大学 170 80 24
22 Dallan Murphy Reds,Titans 180 92 27
23 藤近 紘二郎 早稲田大学 180 85 23

★は新加入選手

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