前節のNTTドコモレッドハリケーンズ戦に快勝し、今シーズンのリーグ戦を１勝１敗（総勝ち点６）としたキヤノンイーグルス、第3節はキヤノンにとっての第二のホームとも言える大分でコカ・コーラレッドスパークスと対戦します。

この試合の見どころは、この試合でトップリーグ公式戦デビューとなる藤本と高島、そして今シーズン初出場となる上田のプレーです。

入部3年目にして初のスターティングメンバーで出場する藤本は成蹊大学出身で、大学時代はFBとCTBのポジションで活躍しましたが、イーグルスに加入してからWTBでチャレンジしていました。先週行われたサントリーとの練習試合で猛アピールした結果ポジションを勝ち取りました。彼の強みは180センチ93キロの体を生かした強いタックルと簡単には倒れない足腰の強さです。積み重ねてきた練習でボールを持った時のスピードがアップしてトライを取りきります。彼にボールが回った時、その片鱗を見せてくれるでしょう。

高島は今年加入した新人選手です。層の厚いPR陣の中でチャンスをつかむのは厳しい環境でしたが、練習試合のリコー戦、サントリー戦でスクラムの強さ、ワークレイトの高さ、タックルの強さを示しメンバー入りを果たしました。立命館大学出身で学生時代はHOを主につとめていましたが、イーグルスに加入後本格的にルーズヘッドプロップの指導を受け、コツコツとトレーニングを積み重ねてきました。当初公式戦出場には少し時間がかかるものと思っていたコーチ陣ですが、彼の成長を認めての選出です。出番が来た時、持ち味である低いプレーでチームに貢献してくれるでしょう。

上田はイーグルス加入4年目の選手です。天理大学時代はLOとしてフィールドプレーを得意としていました。イーグルスでは最初からタイトヘッドプロップにチャレンジしました。公式戦にも数回出場していますが、今シーズンになってスクラムに手ごたえを感じています。ウェイトトレーニングを積み重ね体を大きく強くしてきました。ここ一番で力を発揮してくれるでしょう。

この試合でも基本的な戦い方は変わらないでしょう。セットプレーでプレッシャーをかけ、ブレイクダウンで当たり負けないことを継続して自分たちのペースに持ち込むことが肝心です。ディフェンスでは体を張ったタックルをして、相手を前進させないことが大切です。
レッドスパークスはパスを多用して大きく展開するラグビーをしてくることが予想されます。相手を自在に走らせないように、チームディフェンスを機能させることにポイントがあります。
イーグルスは自分たちのペースでアタックができればチャンスが来るでしょう。FBルルーの攻守にわたるプレーにも注目してください。２戦目にしてチームストラクチャーを理解してディフェンス、アタックに大きなインパクトを与えました。この試合でも相手のマークをかいくぐり、意表を突くプレーをしてくれるでしょう。
リザーブに入るボンドも絶好調！スピードとパワーのあるランプレーが楽しみです。

互いに今後のシーズンに影響を与える大事な試合となります。期待を込めて応援をお願いいたします。

■メンバー

★は新加入選手