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2015.05.08
TEAM

関東代表vsニュージーランド学生代表 キヤノンイーグルスから4人の選手が出場し、見事な逆転勝利に貢献!

5月2日、初夏の陽射しが眩しい秩父宮ラグビー場(東京)で、永友監督率いる関東代表vsニュージーランド学生代表(以下NZU)の試合が行われた。

NZUと日本チームとの交流試合は、遡ること約80年前の昭和11年に第1回が全関西チームとの間で始まった。その後長いブランクがあったが、昭和42年から再開し日本とニュージーランドの各地でその交流が続いている。
今回で15回目の来日となったNZUは、将来スーパーラグビー、さらにオールブラックスの候補になる選手もいる強豪チームで、これまでの戦績は76戦9勝65敗2分けと、NZUが圧倒的な強さを見せている。

トップリーグの選手を中心に構成された関東代表。キヤノンイーグルスから選抜されたのは、この日関東代表のキャプテンを務めた和田を始め、城、日高、庭井の4選手。巨漢ぞろいの強豪チームに対しどんなプレーを見せてくれるか注目された。

和田、城が先発出場した前半、ボールの奪い合いで強さと上手さを見せたNZUが、2本のトライを奪って0-14とリード。関東代表は2本のPGで6-14とするも、前半終了間際でミスから失点し6-21と引き離された。

しかし後半、関東代表が徐々にアタックのリズムを取り戻し、2本のトライを奪って18-28。さらに22分に参戦した日高を軸としたモールからトライを追加。(25-28)。27分には庭井が登場し、勢いを失ったNZUから33分にスクラムトライを奪いついに逆転。そのまま逃げ切り、結局32-28で関東代表が見事に勝利した。

指揮官を務めた永友監督は「選手が本当に良く頑張ってくれました。ワールドカップイヤーの今年、秩父宮最初の試合でいい結果が出せて良かったです。キヤノンの4人の選手には、他のチームの選手と一緒に戦うことから吸収したことを、自分たちの力に加えてもらいたいと思います。みんな持ち味を発揮しましたが、それも他の選手に引っ張ってもらったことが多いことを感じ取って欲しいですね。

キヤノンはトップリーグ3シーズンを経て大きな壁にぶち当たっています。この壁を乗り越えるために、今日出場した4人がこの試合で感じたことをチームに持ち帰ることが大事だと思います。そういう意味でも4人には今シーズンも期待しています。」

和田選手

「この試合のために集められた各チームの選手と知り合いになれたのは今後の財産になるのではないかと思います。今後『あいつ頑張ってるな』と思えることが刺激になり、自分のレベルアップにも繋がると思うので、本当にいい経験ができたと感じます。今までなかなか勝てなかったNZUに勝て、会場に足を運んでくださったお客さんにも喜んでいただけ、歴史に残せる試合ができたのは本当に嬉しいです。」

―今シーズンに向けて
「みんなそれぞれにレベルアップしなければなりません。僕自身はスキルアップにフォーカスします。特にランニングの質を上げて、しっかりトライができる技術を身につけたいと思います。今シーズンも頑張りますので宜しくお願いします。」

城選手

「このメンバーでできるのは今日だけなので、『絶対に勝つ』という意思統一のもとで試合に臨みました。今シーズン初めての試合という選手も多く、前半はみんな思うように体が動かない部分もありましたが、後半から連携も良くなり、最後は気持ちで勝ち切ったという感じです。僕も『これはいけるぞ』と自信を持ってプレーできたので、スクラムでは相手にプレッシャーをかけられ、ラインアウトも含めてセットプレーで計算ができたのが良かったと思います。体調的には4月26日(日)のオール早慶明で40分動いたので、今日に向けて準備は出来ていました。」

―今シーズンに向けて
「春からしっかり体を作って、とにかく勝ちにこだわっていきます。そのためにもチームみんなでいいインテンシティ(厳しさ)を持って切磋琢磨してチーム力を上げて、全員が試合に出られるような準備をしていきたいと思います。」

日高選手

「前に出ていたFWの皆さんが相手を疲れさせてくれていたので、スクラムもいい感じで組めましたし、ラインアウトもスムーズに取ることができました。(後半25分のトライについて)モールの前の方で強く押しながらうまくコントロールできたので、気持ちよくトライに繋げることができました。城さんと『外人とやるのは久しぶり』と言っていたのですが、ワイカトの3選手はNZ留学の時に一緒に練習したメンバーで、僕のことも覚えてくれていました。アフターファンクションでは一緒に話したり写真を取ったりしようと思っています。」

―今シーズンに向けて
「先シーズンも7位と初めて足踏みしてしまったので、とにかく今年は順位を上げることを目指します。チームには日本代表で頑張っているジャスティン(アイブス)と宇佐美がいますが、負けずにレギュラーを取れるように頑張ります。」

庭井選手

「初めて関東代表に選ばれてすごく嬉しかったです。特にニュージーランドの選手との試合は貴重な経験で、コンタクトの強さを体感するのを楽しみにしていました。
最初のスクラムで『行けるぞ』と感じ、元々セットプレーで攻めようと言っていたのでスクラムトライもプラン通りでした。出場した15分間に持っているものを全部出そうと思いっ切りプレーして、外国人相手でも通用する部分を感じることができたので、これからの自分にとって自信になりました。本当に充実した試合でした。」

―今シーズンに向けて
チームでしっかり目立つということですね。いいライバルが増えたので、自分もしっかりと競争を意識してやっていきたいと思います。昨シーズンも7位に終わってもう一歩成長しなければいけない年なので、結果に拘っていきます。個人的にはアタック面ですね。もっと積極的にボールに絡んだり、ボールキャリーの質を高めることでチームに貢献したいと思います。」

各選手それぞれに大きな成果を得ることができた試合でした。その成果をイーグルスの成長に繋げてくれることが期待されます。 更なる高みに向けてキヤノンイーグルスは激しいトレーニングを始めています。 今シーズンにご期待ください。

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