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選手インタビュー

2018年8月29日 | イズラエル・ダグ選手インタビュー

「イーグルスに100%集中する」

開幕直前の一報に驚いた方も多いに違いない。ニュージーランド代表・オールブラックスで長年活躍してきた世界的FB、イズラエル・ダグがキヤノンイーグルスと契約し、8月下旬ついに来日を果たした。チームとしてはもちろん、ダグ本人にとっても待ちに待った瞬間となった。

ニュージーランド代表66キャップ(出場試合数)を誇るダグは、2010年に初めてオールブラックスに選出されると、翌2011年のラグビーワールドカップ・ニュージーランド大会に出場。見事に優勝の栄冠をつかんだメンバーのひとりであり、世界的に見ても屈指のスピードとスキルを兼ね備えたランナーだ。

日本のサンウルブズも参戦しているスーパーラグビーでは強豪クルセイダーズに所属し、今年8月4日には昨シーズンに続く連覇を達成したばかり。オールブラックスだけでなくスーパーラグビーでも頂点を極めたワールドクラスのプレイヤーに、8月31日に開幕するトップリーグへの意気込みを聞いた。

──ようこそ、キヤノンイーグルスへ。スーパーラグビーのシーズンを終えてすぐ来日されましたが、どのようなモチベーションを持って日本に来たのでしょうか?

「とにかくプレーしたい!という思いです。スタンドに座ってチームを見るために来たわけではありません。クルセイダーズでは(ケガなどで出場機会が限られ)フラストレーションが溜まるシーズンになってしまいましたが、イーグルスにはプレーをするために来ましたし、日本のラグビーの発展のために助けに、そしてこのチームにいる選手たちの助けにもなりたいと思っています。長い間ラグビーをやってきた経験と知識を持っているつもりですので、それらをシェアしていきたいと思っています」

──ファンにはどんなプレーを見てほしいですか?

「やはりアタックでのプレーですね。アジリティー(敏捷性)だけでなく、やはりオールラウンド(万能)なところでしょうか。期待がかかっていることを感じていますが、まずはベーシックな部分をしっかりとこなしていくことで、スペシャルなプレーも見せられるではないかと思います」

──来日間もない8月24日、三菱重工相模原ダイナボアーズとの練習試合で初出場しました。

「出場時間は短かったですが、まずはプレーができてよかったです。ただ、チームとしても、もっといいパフォーマンスが出せると思っていますので、しっかりとハードにトレーニングして、良いプレーができるようにしていきたいと考えています」

──FBとWTB、どちらでもプレーできますが、今シーズンはどちらが中心になるでしょうか?

「FBでもWTBでも、チームが必要なところに入ります。ただ、好きなのはFBで、ほとんどFBをやってきていると自分では思っています。もちろんWTBでプレーするとしてもボールを持って走るプレーが増えることは間違いないと思います」

──ランのスピードが持ち味ですが、今のコンディションは?

「ケガも治っていますしコンディションはいいですね。グラウンドの感触も良好です。速さが必要なポジションなので私のスピードをお見せできればと思います」

──イーグルスの選手のプレーや姿勢についてはどんな印象を持ちましたか?

「誰もがハードワークしていますし、常に学ぼうとしていますので、アティチュード(心構え)は非常にいいと思います。言語の壁はまだ少しありますが、みんなフレンドリーでとても優しくて、私自身だけでなく一緒に来日した家族まで手厚くサポートしてくれています」

──アリスター・クッツェーHCのコーチングを実際に受けてみて、どのように感じていますか?

「私はニュージーランドの選手、彼は南アフリカのコーチなので、私が慣れているスタイルのラグビーとはやや違いがあるのですが、こうして違うスタイルを学べる機会は非常に貴重だと思っています。すごくいい経験ができるという意味でも楽しみです」

──東芝のCTBリチャード・カフイ、NECのSOスティーブン・ドナルドなど、トップリーグにはオールブラックス経験者が複数います。パナソニックのFLマット・トッドはクルセイダーズのチームメイトでもありますが、彼らと再会できること、対戦できることについてどう思いますか?

「慣れ親しんだ顔を見るのは非常に楽しみです。ニュージーランドでもお互いに(対戦して)潰し合ってきたので、日本に来てもそれは変わりません。しっかりとラグビーで戦うために日本に来ていますので、試合中はもちろん真剣勝負となりますが、試合が終わったら友人同士に戻るでしょう」

──オールブラックスやクルセイダーズには素晴らしいカルチャーが築かれています。その中からイーグルスにはどんなカルチャーを伝えていきたいですか?

「伝えたいことはたくさんあります。自分自身もまだ学んでいる立場ですが、いずれにしてもできる限りチームを助けたいと思っています。チームのカルチャーはすごく大事です。本当にシンプルに、例えばチームの歌や音楽であったり、チームの中で小さなグループを作ることであったり、そういうことから積み上げ始めて、チームのカルチャーや環境を作っていければいいですね」

──最後に、今シーズンに向けての意気込みをお聞かせください。

「このチームに来ることができて非常にうれしく思っています。トップリーグでは毎試合プレーしたいですし、ファンのみなさんが誇りに思っていただけるようなプレーをお見せしたいです。イーグルスに100%集中し、一瞬一瞬を大事にしてやっていきたいと考えています」



イーグルスに全てを注ぐ覚悟を示してインタビューを締めくくったダグ。世界最強のオールブラックスで身に付けてきたスキルや豊富な経験、インテリジェンスの全てをピッチで見せてくれることになるだろう。そんなレジェンドのプレーにぜひ注目してほしい。


インタビュー&構成:齋藤龍太郎

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