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2018.08.13
REPORT

日野レッドドルフィンズとの練習試合レポート(8月11日土曜日)

■8月11日(土)のレッドドルフィンズ戦

順延となった日野戦は後半の猛攻で追いつき21 - 21のドローに

約3週間後に迫ったトップリーグ開幕に向けて日々強化に勤しんでいるキヤノンイーグルスは、8月11日(土)、今季トップリーグ初昇格を果たした日野レッドドルフィンズと対戦した。この試合は当初7月28日に開催される予定だったが、台風の影響で中止、順延となった。その影響もあってか、対戦を待ち侘びた数多くのファンがキヤノンスポーツパークに詰めかけた。

なお、昨季はケガのため公式戦への出場が叶わなかったHO庭井祐輔共同キャプテンがこの試合で戦列に復帰(サンウルブズや6月の日本代表の試合には出場)。イーグルスのジャージーに久しぶりに袖を通すこととなった。

■前半

1トライを決めるも日野に3トライを許す

イーグルスのキックオフで幕を開けた前半、イーグルスは8分にオフサイドのペナルティーから日野のラインアウトを起点とするアタックを受けるが、相手がノックオン。13分にも自陣ゴール前でのスクラムから日野に攻撃され、再び日野のノックオンを誘うディフェンスで一時はピンチを切り抜けたかに見えた。しかし直後の14分、日野にトライとゴールを許し、0 - 7と先制される。

ここから反撃したいイーグルスは24分、日野ボールのラインアウトからターンオーバーに成功するとFL杉永亮太がビッグゲイン。CTB野口裕也のランでさらに前進し、最後はWTBアマナキ・サウマキがトライ。SO田村優のゴールも成功し、7 - 7の同点に追いつく。

しかし前半終盤の34分、40分と日野に立て続けにトライとゴールを決められ、スコアは7 - 21に。2トライ2ゴール差となるが、ここからイーグルスは巻き返していく。

■後半

反撃の2トライを挙げて同点に追いつく

後半に入ると両チームとも一部メンバーが入れ替わり、徐々に流れが変わる。序盤、イーグルスはスクラムではやや苦しんだものの、日野のアタックからターンオーバーに成功、またはペナルティーを誘うなどようやく主導権を握り始める。

すると後半20分、敵陣でのモールで大きく前進したイーグルスはHO庭井がさらにゲインし、最後は左大外に構えていたWTB中川和真がトライ。途中出場のSOフレッド・ゼイリンガのゴールも決まり、14 - 21とビハインドを7点に縮める。

さらに25分、イーグルスは敵陣ゴール前でマイボールラインアウトのチャンスを得ると、再びモールを仕掛けて前進。見事インゴールまで押し込み3トライ目を決めるとSOゼイリンガのゴールも成功し、ついに21 - 21の同点に追いつく。

その後の残り約10分間もアタックし続けたイーグルスだったが、このスコアのままノーサイドを迎え結果はドロー。しかし一時は14点差を広げられる展開から追いついたアタック、そして日野を無得点に抑えた後半のディフェンスにチームとしての成長が表れていた。

喜びと悔しさの入り混じるドローだが、開幕に向けてさらなる進化を遂げるべく研鑽し続けるイーグルスにとっては価値ある結果となった。

■コメント

■アリスター・クッツェー ヘッドコーチ

開幕前の試合としての目的は果たせたと思います。スーパーラグビーから帰ってきた選手が数人いますので、今日はそのような選手をしっかり起用しました。彼らが戻って今週で2週間目でしたが、長くチームを離れていた彼らが我々のシステムで戦うことは重要なことです。相手からのプレッシャーの中で我々のシステムがどれぐらい機能するのかが今週のポイントでした。そういう意味では効果が出ており、やりたいことができている時間帯もあったので、その点では満足しています。ただ、前半はミスが多かったとも感じています。後半、ずっとイーグルスでプレーし続けてきた選手が入ってからはゲームの理解度が上がりました。それもすべて計画通りです。課題はもちろんありますが、さらにステップアップして開幕戦を迎えたいと思います。

■庭井祐輔 共同キャプテン

負けていい試合はないので、本当に勝ちたい試合でした。ミスが多かったので自分たちのやりたいことがなかなかできなかったのですが、最終的には後半でそういう部分が出せたかなと思います。いい勉強になった試合でした。アタックの部分でもっとボールを持っている時間を長くしたいところです。ただ、開幕まではまだ時間があります。ようやく全員が揃いましたので、しっかりチームを仕上げていく段階に入りました。日本代表やサンウルブズだった選手が必ず試合に出られるわけではないので、それぞれがしっかりハードワークしてチームに貢献していかなければならないと思っています。昨季は1試合も出場できずチームに迷惑をかけ、個人的にも悔しいシーズンとなりましたので、今季に懸ける気持ちは強いです。自分たちのラグビーがしっかりできるようにしていきたいと思っています。

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