リコーブラックラムズは創部60年の歴史を持つ古豪チームです。
過去2度の全国優勝(トップリーグ開催前)を成し遂げ、当時は和製オールブラックスの名前で呼ばれていました。
2戦を終えて一分け一敗で勝ち点4を獲得しており、先日のヤマハとの対戦では1点差の敗戦でした。
セカンドステージAブロック進出のためにはお互い負けられない戦いになります。
チームスタイルは大型FW(トップリーグNO.1の平均体重)でセットプレーを制し、スピードランナーが縦横に走りトライをねらうオーソドックスでありながら重厚なラグビーです。
ポヒヴァ ロトアヘア選手(帰化日本人)カウヘンガ・桜・エモシ選手(帰化日本人)はロック、バックローで出場が予想されますが、その攻撃力は要注意です。
日本代表のマイケル ブロードハースト選手、コリン・バーグ選手が外国人枠での出場、また、再加入してきたタマティ・エリソン選手は早くもチームに溶け込みBKの牽引車となっています。
パワープレーヤーがそろうリコーだけに、勢いをつけさせてしまうと手がつけられなくなります。
ハードタックルで攻撃を寸断しなければ相手のペースになってしまいます。
特にFWパスからの縦攻撃には注意が必要です。
試合序盤はブラックラムズのFWラッシュを食い止めなくてはいけない場面が多くみられるでしょう。
またセットプレーではプレッシャーをかけられることが想定されますので、これを食い止めなくてはいけません。
イーグルスはリコーの攻撃を受け止めつつ、チャンスが来るのを待つことになります。
ここで防御システムが破たんしてしまうとブラックラムズのペースになってしまいます。そこで我慢をし続けながらチャンスが来たときには一気呵成に攻め抜かなければいけません。
展開と継続がスムーズに行えればイーグルスのペースになります。自分たちのペースで得点を積み上げていくことができるか、体を張り続けて敵の攻撃を防ぎ続けられるか、最後まで気の抜けない見どころの多い試合になります。
この試合がトップリーグデビュー戦になる選手がいます。
上田聖選手です。
天理大学では主にLOで活躍しました。社会人では三番での出場です。そして対面の選手は同じ大学の同級生の藤原丈宏選手と予想されます。何かの因縁を感じます。これまで鍛え上げてきたスクラムでアピールしてくれるでしょう。
パナソニック戦ではFWがブレイクダウンで良い動きをしました。
試合中はボールに目が行きがちですが、FWのボールの争奪戦にも注目してください。PR菅原は高いワークレート
*
でブレイクダウンを有利にします。LO日高は接点での仕事を確実にこなし、感の良い動きをします。FL湯澤は体を張ったタックルで敵の前進を食い止めます。
NO.8のマウは攻守の要となっています。
BKはトエアバの動きに注目です。
パナソニック戦での活躍は目に焼き付いているでしょう。
この試合ではどんな動きをするのか楽しみなところです。
CTBの三友は確実なゴールキックが復活!
着実に点数を積み重ねてくれることでしょう。
ベネットはトエアバと連携してラインブレイクを狙います。前試合の2トライはチームに勢いをもたらしてくれました。
FB橋野は後方からチャンスをうかがい機を見て果敢に攻撃に参加することでしょう。
選手全員がこの試合への思いを強く持っています。
キヤノンとリコーのプライドが真正面からぶつかる試合にご注目ください。
*ワークレート:タックルに行く回数、バックアップに戻っている回数、ポイントに参加する回数、ターンオーバーする回数などが多い選手を「ワークレートが高い」と言われています。