■試合の見どころ

9月2日18:30から秩父宮ラグビー場にて、TL第3節トヨタ自動車ヴェルブリッツ戦が行われます。開幕戦から2連敗を喫したキヤノンイーグルスにとって、チームを立て直す意味でもどうしても結果が欲しい試合となります。

2007年のW杯で南アフリカを優勝に導いたジェイク・ホワイトが、トヨタの監督として就任し、新人の姫野和樹がチームキャプテンに、チーム最年長の北川俊澄がクラブキャプテンに任命されるなど、大きな変革を遂げつつあるチームです。ジュアン・スミス、ジオ・アプロンといった世界的な大物選手も加入し、昨年の8位から巻き返し、ホワイト監督就任1年目から飛躍を狙っているチームでもあります。

プレイスタイルに大きな変化はなく、これまで通り大きくて強いFWを前面に出し戦うオーソドックスなものです。一方で、ジョン・マグルトンDFコーチを迎え大きく改善されたディフェンスは、相手に簡単にゴールラインを割らせることはなく、多くの優秀な外国人選手によるカウンターアタックは、対戦するチームにとって新たな脅威となっています。

トヨタの強いFW、BKのランナーに如何にゲインラインを越えさせないかが、ディフェンスのキーとなります。そのためには、セットプレイからのディフェンスの精度、ブレイクダウンでの激しいコンテスト、ラインスピードの速さが重要な要素となるでしょう。

アタックにおいては、いかに早いテンポでボールを動かせるかが重要になります。大きなトヨタFWを動かす意味でも、ブレイクダウンで優位に立ち、ハイテンポでボールを動かしたいところです。ボールキャリアーの仕事、クリーンアウトの精度が重要ですが、パナソニック戦の開始20分でみせたゲームマネジメントを80分通して発揮し、過去2戦苦戦したLOが修正できれば、よりイーグルスらしいアタッキングなラグビーがみられるのではないでしょうか。

今回新たにスターター入りした選手は4人です。2戦続けてリザーブからの出場であった菅原崇聖は、過去2戦でみせた献身的なプレイが評価されスターター入りです。

パナソニックから移籍して1年目の設樂哲也は、LOでの正確なスローイング、得意のフィールドプレイで存在感を発揮してくれるはずです。

過去2戦リザーブからの出場でブレイクダウン、LOで存在感を発揮した菊谷崇にはキックオフからLOをコントロールする役割が求められています。

福居武にはより攻撃的にボールを動かし、ゲームメイクする役割が求められています。福居と田村優のコンビネーションも見どころの一つと言えます。

リザーブには新たに日高駿、荒井康植が入りました。日高にはリザーブとして試合終盤での重要な局面でLOを落ち着かせ、他の選手を鼓舞するハードワークが期待されています。荒井には持ち前のアタックセンスを発揮し、チームのギアを更に一段あげてくれることでしょう。

リザーブも含めた23人での総力戦となります。イーグルスの今シーズン初勝利に向けて、熱いご声援をよろしくお願い致します。

■メンバー