MATCH試合

2023.02.25 sat 第9節

2.25 SAT
トヨタヴェルブリッツ
トヨタヴェルブリッツ
7
FULL
TIME
39
横浜キヤノンイーグルス
横浜キヤノン
イーグルス
トヨタV
第9節 パロマ瑞穂ラグビー場
第9節 パロ瑞ラ
横浜E

ハイライト

試合概要

キックオフ日時2023.02.25 (土) 14:30
試合会場パロマ瑞穂ラグビー場
所在地愛知県
天候晴れ/強風
ピッチ状態良い
入場者数5,681人

試合記録

横浜キヤノンイーグルス
横浜E
トヨタヴェルブリッツ
トヨタV
39 10 前半 0 7
29 後半 7
前半 後半
2 4
0 3
0 0
0 1
0 0
6 T 1
3 G 1
0 PT 0
1 PG 0
0 DG 0
前半 後半
0 1
0 1
0 0
0 0
0 0

メンバー

選手名 No. POS. No. 選手名
岡部崇人 1 PR 1 三浦 昌悟
庭井祐輔 2 HO 2 彦坂 圭克
津嘉山廉人 3 PR 3 木津 悠輔
マックス・ダグラス 4 LO 4 秋山 大地
ミッチェル・ブラウン 5 LO 5 マイケル ・アラダイス
シオエリ・ヴァカラヒ 6 FL 6 ピーターステフ ・デュトイ
嶋田直人 7 FL 7 姫野 和樹
シオネ・ハラシリ 8 NO.8 8 フェツアニ ラウタイミ
ファフ・デクラーク 9 SH 9 茂野 海人
田村優 10 SO 10 ウィリー ・ルルー
竹澤正祥 11 WTB 11 ヴィリアメ ・ツイドラキ
梶村祐介 12 CTB 12 チャーリー ・ローレンス
ジェシー・クリエル 13 CTB 13 バティリアイ ・ツイドラキ
イノケ・ブルア 14 WTB 14 高橋 汰地
小倉順平 15 FB 15 ティアーン ・ファルコン
川村慎 16 R 16 延山 敏和
安昌豪 17 R 17 竹井 勇二
杉本達郎 18 R 18 淺岡 俊亮
コリー・ヒル 19 R 19 吉田 杏
杉永亮太 20 R 20 ウィリアム ・トゥポウ
山菅一史 21 R 21 福田 健太
南橋直哉 22 R 22 ロブ ・トンプソン
エスピー・マレー 23 R 23 ヘンリー ジェイミー

イーグルス、敵地でトヨタVに39-7で勝利し今季初の3連勝!勝ち点5獲得で4位キープ

前節、第8節は早々と大量リードしながら試合途中から崩れ出し、最後は逃げ切る形で悲喜こもごもの勝利を挙げた横浜キヤノンイーグルス。それでも今シーズン2度目の2連勝となり5勝2敗1分け、勝ち点26として、全16節からなるリーグ戦を4位で折り返した。

2月25日(土)の第9節、交流戦4戦目は9位のトヨタヴェルブリッツ(以下、トヨタV)と対戦。反省点が多かった前節を踏まえ、勝利はもちろんのこと80分間一貫した高いパフォーマンスの継続が求められる大事な一戦となった。会場のパロマ瑞穂ラグビー場(愛知県名古屋市)には5,681人ものファンが訪れた。

■前半

WTB竹澤正祥のトライでイーグルスが先制

前半は序盤から激しいフィジカルバトルが繰り広げられ、互いに譲らず膠着状態が続いた。7分と12分にはトヨタVにPGを狙われたもののいずれも不成功に終わり、0-0のまま前半中盤へと突入する。

すると19分、イーグルスは敵陣でのマイボールスクラムを起点に攻め、SO田村優の絶妙なキックパスをキャッチしたWTB竹澤正祥がキレのあるランで今シーズン初トライ。5-0と先制に成功する。

WTBイノケ・ブルアのトライで10-0とリードして後半へ

31分にはイーグルスSHファフ・デクラークに対する危険なタックルでトヨタVの5番の選手にレッドカードが出され、相手は14人となりイーグルスが数的優位に立つ。

そして前半終了間際の38分、イーグルはCTBジェシー・クリエルのビッグゲインで敵陣へ攻め入ると、SHデクラーク、FB小倉順平、そして右大外のWTBイノケ・ブルアと素早くパスをつなぎ、そのままインゴールまで走り切ったWTBブルアが今シーズン6本目となるトライ。10-0とリードを広げて試合を折り返す。

■後半

CTB梶村祐介キャプテンらのトライでさらにリードを広げる

後半、さらにトライを畳み掛けたいイーグルスは10分、SHデクラークの相手ディフェンスの足元を通した絶妙なパスを拾い上げたCTB梶村祐介キャプテンがトライ。SO田村のゴールも成功し17-0とする。

さらに15分、イーグルスは敵陣5mラインでのマイボールラインアウトから得意のモールで押し込むと、最後はHO庭井祐輔がトライ(22-0)。27分にはCTBクリエルが一瞬の隙を突いてトライを決め29-0とさらにリードを広げ、勝利を大きく手繰り寄せる。

完封は逃すもLOコリー・ヒルのとどめのトライなどで勝ち点5の快勝

33分にはトヨタVに初トライを許し29-7とされたものの、イーグルスは試合終了間際の37分にFL嶋田直人の縦に突くランで敵陣深い位置まで攻め入り、ラックからSH山菅一史のパスを受けたLOコリー・ヒルがとどめのトライ(36-7)。

41分にはラストプレーでFB(後半17分以降はSO)小倉がPGを決め、イーグルスが39-7で快勝。今シーズン初の3連勝をマークした。3トライ差以上で得られるボーナスポイントを含む勝ち点5を獲得し、総勝ち点31で4位をキープした。攻守にわたり高いパフォーマンスを見せ1トライを挙げたCTBクリエルがプレイヤー・オブ・ザ・マッチに選ばれた。

3月3日(金)の第10節のホストゲームは、8位の静岡ブルーレヴズを秩父宮ラグビー場(東京)に迎える。今シーズン初となるナイトゲームで4連勝を目指すイーグルスのアタッキングラグビーに引き続き注目だ。

■監督・選手インタビュー

■沢木敬介監督

前節の東芝ブレイブルーパス東京戦から成長した姿をファンの人にお見せできたと思いますが、改善できるポイントはまだまだあります。選手たちも貪欲で、試合後のロッカールームでは「もっとレベルアップしたい」と話していましたので、チームとしてさらに成長できるのではないかと思っています。前節よりもゲームをコントロールできている時間帯が増え、今日は自分たちで流れを引き戻すことができたと思います。いいプレーもたくさんあり、自信を持っていい局面も数多く作れていました。気を緩めずさらなる成長につなげていきたいと思います。

■CTB梶村祐介キャプテン

今日はチームとして「細かいところを突き詰める」ということをテーマに据えていました。(風の影響で)キックが多用できない状況だったので、できるだけ短いキック、短いパスでしっかりとテリトリーを取っていこうという話をしていました。80分間常にオンの状態でいようと言い続け、結果的に勝ち点5を獲ることができましたので、その面では前節から改善できたと感じています。ただ、もっと上手く試合運びできた時間帯もありましたし、もっと相手を仕留めるようなプレーができたはずなので、そのあたりを次の試合に向けて改善していきたいと思います。

■スクラムをコントロールしチームに勢いをもたらしたHO庭井祐輔

前節は、前半良かった一方で後半は良くない試合内容となってしまいました。チームとして納得のいく形での勝利ではなかったので、今週は80分間しっかり戦い続けるというマインドセットで臨みました。練習からディテールにこだわり続けたことで、勝てるという自信を持って試合に臨めましたし、実際にいい形で試合を終えることができました。スクラムについては前半に何本か組んで「今日はコントロールできる」という感触をつかみました。風が強かったので、ペナルティから(風の影響を受けやすいラインアウトより)スクラムを選択しやすくなった点も良かったと思います。

■タックルやボールキャリーで勝利に貢献したFL嶋田直人

後半から相手に反撃された前節と比べると、今日は80分間しっかりと試合をコントロールできました。しっかり修正できたと感じています。特に改善を感じたのはタックルの質です。前節はそれがどこかおろそかになっていました。今日は相手が1人少なくなってからも、また点差が開いてからも「基本に立ち返って自分の仕事をしっかりやろう。プレーの質を上げていこう」と梶村や庭井がハドルの中で話してくれたことがこの結果につながったと考えています。ただ勝つのではなく、自分たちが目指すスタンダードができているかどうかを見つめながら戦うことができました。

■プレイヤー・オブ・ザ・マッチに選ばれたCTBジェシー・クリエル

私がプレイヤー・オブ・ザ・マッチを受賞したことよりも、チームとしてしっかりパフォーマンスを発揮して戦えたことがうれしいです。沢木監督や梶村キャプテンもそのように戦おうと言っていましたし、チームとしてこだわってきたラグビーができたことは大きな収穫になりました。トップ4にふさわしいチームになるためには80分間しっかりとしたパフォーマンスをし続ける必要があります。今日は自分の仕事をして、それに貢献できたのでよかったです。チームの雰囲気も前節より良くなり、全員が今日のようなパフォーマンスを望んでいるのだと強く感じました。