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練習レポート

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練習レポート vol.1 キヤノン アスリート クラブ 九州の衞藤監督によるランニング指導2010年4月22日

キヤノン ラグビー フットボール クラブ 練習レポート
vol.1 『キヤノン アスリート クラブ 九州の衞藤監督によるランニング指導』


今シーズンのキヤノンR.F.Cが始動して早1か月が過ぎました。走り込み中心のトレーニングが続いていますが、4月15日のトレーニングは、その走り込みを更に強化すべくキヤノン アスリート クラブ 九州の監督である衞藤道夫監督から指導を受けました。その様子をキヤノンR.F.Cファンの皆様にお伝えします。

小雨が降る肌寒い天気の中、国立競技場のランプ下走路にてトレーニングをしました。このトレーニングについて衞藤監督は「今回のトレーニングは短い距離の間にファーストスピードを上げるとか、態勢が崩れた状態から速くダッシュするという反応を速くすることが目的ですね。選手のビデオやデータを見る限りでは悪い選手はいないので、そのことを意識して動けるようになればと考えています。そして今日のトレーニングが普段の練習の中にも組み入れられるように指導できればと思っています。」とおっしゃっていました。

ランニング指導

まず衞藤監督は選手たちをロッカールームに集め、走る時の肩と腰の動かし方、その動かし方を意識すること、重心の位置、トレーニングに取り組む姿勢について講義して下さいました。その講義の中で、「いくら環境が良くても感謝の念を忘れてしまっては、どんな良い選手でも強くはなれない、素晴らしい選手はどんな時でも感謝の念は忘れない。」というお話もあり、選手、スタッフ共にとても感銘を受けました。衞藤監督はこれまで指導されてきた選手に、意識する大切さを常に指導されており、その考えの下、多くの日本代表を輩出しています。更に衞藤監督は「体格は変えることは出来ないけれど、持っている素質は変えることが出来る。スピードがないと思っている人は、スピードをつければいい。筋力がない人は筋力をつければいい。それをやっていないだけで、その意識を常に持って取り組めば、間違いなく自分を変えることが出来るんだ。不可能はない。」と熱く語って下さいました。その言葉を聞いた選手たちは、今まで以上にそういう意識を持って、これからの練習に取り組んでくれると感じました。

ランニング指導

講義を約30分間聞いた後は、実際に衞藤監督から指導を受けました。肩や腰を意識した走り方や態勢を崩した状態から素早く走り出すトレーニングなど、ウォーミングアップとして組み入れられるトレーニング方法を指導して下さり、和やかな雰囲気での約1時間半にわたるトレーニングとなりました。終了後、衞藤監督は「短い時間でポイントだけの指導でしたが、選手たちは何かを掴もうという姿勢で取り組んでくれたので、非常に良いトレーニングになったと思います。今まで走る時に使っていなかった筋肉を使うということも分かってもらえたと思いますし、これから継続してトレーニングしていって欲しいですね。」とおっしゃっていました。

ランニング指導

このトレーニングを計画した永友洋司ヘッドコーチは「まず選手には、何を学びたいかという学ぶ意識を持って欲しかったんです。我々が押しつけるのではなく、あくまでも我々は環境を整えてあげることが仕事ですからね。そして選手たちがトレーニングを受けてみて、他種目から学ぶということで、選手自身も違う意識で取り組めて、違う目線から物事を捉えていると凄く感じました。また分かりやすいコーチングで、走るということの基礎を教えて頂きました。やはり継続が必要だと思いますので、今後もこういった他種目から学び、それをラグビーに繋げていければと思っています。」と、今回のトレーニングに非常に満足していることが伝わってきました。

ランニング指導

トレーニング後も衞藤監督に直接指導を受けていた瓜生靖治選手は「違う競技の目線をラグビーに取り入れることが、僕は凄く好きで、ずっと陸上トレーニングをやりたいと思っていました。今回のトレーニングは新鮮なことが多かったので、凄く良かったと思います。ラグビーは持久力と瞬発力を両立させなきゃいけないスポーツですが、僕は持久力がないので、その部分を高めるためにはどうすればいいのかを教わりました。今日教わったことをこれからの練習でも、ぜひ活かしていきたいと思います。」と、とても充実したトレーニングが出来た様子でした。

今回のトレーニングには参加することが出来なかった宍戸要介キャプテンは、衞藤監督の講義も含めて今回のトレーニングについて「普段なかなか経験出来ないことなので、継続してこれからの自分のプレーに役立てていきたいと思います。」と言っていました。今回のトレーニングで学んだことを下に、これから更にチームを引っ張っていってくれるのではないでしょうか。