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選手インタビュー

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選手インタビュー vol.11 バイスキャプテン・米元 勇一郎2010年4月22日

キヤノン ラグビー フットボール クラブ 選手インタビュー
vol.11 米元 勇一郎(よねもと ゆういちろう)『声を掛け合おう』


バイスキャプテンになったからといって特別な感情はありません。昨年キヤノンに移ってきましたが、年齢が上から2番目ということで、役職に関係なくチームをまとめたり、盛り上げたり、声を掛けるということはこれまでも心掛けてやってきました。ですので、プレッシャーを感じることもなく、違和感もなく、スムーズにバイスキャプテンというポジションに入れました。

僕の役割は、キャプテンが3年目の若い宍戸(要介)なので、チームに声を掛けるということは継続しながら、宍戸のサポートが一番大きな役割と感じています。宍戸は黙々とプレーで引っ張るタイプなので、宍戸の苦手な部分を僕と瓜生(靖治)で埋めていけるようになれば、宍戸もやり易くなると思いますし、必要以上のプレッシャーを感じないようにさせてあげたいと思っています。もちろんキャプテンをすることで成長もするでしょうが、必要以上のプレッシャーは必要がないと思うので、ストレスになることは、なるべく代わりにやってあげたいと思っています。

昨年の初めは、移籍してきた人がいたり、新人がいたり、元々キヤノンでやっていたプレーヤーがいたりと、何となくチームの中で分かれていた部分がありましたが、シーズンを戦っていって、シーズン終盤の11月や12月にまとまってきたという感じはしていました。今年のスタートは昨年よりも、格段にまとまっていると感じますし、お互いにコミュニケーションも取れてきています。シーズン最初にヘッドコーチから「厳しい練習をするぞ」と言われていたので、各々がそれなりの覚悟もできていたと思うし、今年のトップイーストはチャンスとみんな分かっていると思うので、キツイ時はみんなで声を掛け合おうという姿勢が見えますね。

米元選手
米元選手
米元選手

昨年は、チャンスの時に点を取り切れない、取られてはいけない時に簡単に点を取られる、点を取られると沈みがちになる、そのような場面が多くありました。若い選手や経験が少ない選手もいたということで、大事な場面を感じ切れなかったのと、僕がそのことを感じても伝えきれなかった部分がありました。あとチャンスとピンチの集中力の部分で、もう一段階上がっていかないといけない場面で、普段と変わらないテンションで入っていると感じる部分が凄くありましたね。もちろん疲れなどで集中が切れる部分もあると思いますが、今年は春からキツイ練習をして、そういう場面でも集中力を保てるように体力のベースアップをすることで変えていきたいと思います。

僕は三洋にいましたが、僕が最初三洋に入った時と今のキヤノンには似たような空気がありますね。現在の三洋の強さは80分間走り切れる体力とディフェンス力です。そのディフェンスが崩れないというのは、ベースとして体力があるからこそだと思うので、三洋はその部分が凄く高いと思います。練習中からそういう緊張感がありますからね。

僕は三洋ではずっと試合に出ていたというわけではないので、色々な立場や辛さを経験してきました。優勝した時もグラウンドにはいなかったのですが、チームが優勝するということを経験したのは大きな財産だと思っているので、そういうことをキヤノンで伝えていければと思っています。