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練習レポート

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練習レポート vol.4 日野自動車との合同練習2010年6月 3日

キヤノン ラグビー フットボール クラブ 練習レポート
vol.4 日野自動車との合同練習

雨の降りそうな肌寒い天気の中、5月29日は日野自動車総合グラウンドにて、日野自動車レッドドルフィンズとの合同練習を行いました。


■ウォーミングアップ

練習風景

10時からまずチーム別でウォーミングアップ開始。そのウォーミングアップでは、5月24日、25日に行われたレスリング練習でのウォーミングアップ方法と、先月、キヤノン アスリート クラブ 九州の衞藤監督から指導を受けたランニングのウォーミングアップを取り入れて行われました。両チームともウォーミングアップから声がよく出ており、早くも熱気のこもった雰囲気となりました。

■審判を招いて新ルールの確認

練習風景

フォワードはまずスクラムの練習です。今シーズンからスクラムを組む直前に一旦静止することを特に注意されることから、ミーティングをしながら、また実際に審判の方から指導を受けながらのスクラム練習となりました。

■バックスは連携の確認

一方バックスは、ハーフコートを使用してのアタック&ディフェンスの練習をしました。連携がまだ上手くいかない部分もありましたが、違うチームとの練習とあって、試合さながらの激しい練習でした。その練習後、チャールズ・ロウ(アシスタントコーチ)の指導の元、キヤノンのバックスだけでアタックとディフェンスに分かれ、連携を確認しながら繰り返し練習をしました。

■試合形式での練習

練習風景

11時からはフォワードとバックスが一緒になり、試合形式での練習となりました。両チームとも、プレーのスタートは10mラインからのスクラム、ラインアウトで、それぞれ2本ずつの計8本行いました。一進一退の攻防が続きましたが、トマシ・ソンゲタ選手が相手をなぎ倒しながら豪快にトライをあげる場面もあり、両チームとも1トライずつ取る、という内容でした。 8本が終わるとメンバーを入れ替えて、同じメニューを行いました。キヤノンはあまり攻め込む場面がなく、日野自動車に2トライ取られましたが、最後のプレーで田原圭祐選手のラインブレイクからトライをあげ、2セット目の8本が終了しました。

■日野自動車と10分ハーフの練習試合

練習風景

11時30分からは、10分ハーフの試合を行いました。両チームともミスが目立ちましたが、パワーとスピードで上回るキヤノンが、ほぼ敵陣でプレーを続け、2トライをあげ前半を終えました。後半キヤノンは大半のメンバーを入れ替えましたが、前半も出場したトマシ・ソンゲタ選手が中央でディフェンスを引き付けサイドへ展開する形で2トライを取りました。しかしその後、キヤノンは自陣でペナルティ、そこからモールで押し込まれ日野自動車がトライ。さらに試合終了間際にも、日野自動車が裏のスペースへのキックからトライを取り、両チームとも2トライずつをあげて練習試合終了となりました。

■実り多かった合同練習。課題は連携プレー

日野自動車は昨年1部リーグで優勝し、今年からトップイーストに参戦するチーム。今日の合同練習で、パワー・スピード・コンビネーションすべてが備わった素晴らしいチームであることが確認できました。
秋の公式戦は要注意のチームとしてマークしなければいけない相手です。

宮本安正選手(中央)
宮本安正選手(中央)

練習終了後、宮本安正選手は「今日は点数で言うと40点くらいですね。バックスとフォワードの連携がまだ上手くいっていない部分もあります。まだチームプレーができていないですね。また今年から世界的にスクラムのタイミングを厳格にするということで、春からそのタイミングで取り組んでいます。実際にレフェリーが入ってスクラムを組むことは今日が初めてだったのですが、タイミングが合わなくてしっくりしませんでした。その部分はこれからも練習で改善していくしかないですね。」

トマシ・ソンゲタ選手(中央)
トマシ・ソンゲタ選手(中央)

また今日の合同練習で活躍が目立ったトマシ選手は「今日の練習は自分にとって、ポジショニングやチームでの連携を合わせることを目的にやりました。試合を重ねていけば、もっと良くなっていくと思います。日野自動車との試合でキヤノンの強みと弱みが再認識できたと思うので、来週から修正していきたいと考えています。」

■永友洋司ヘッドコーチコメント

永友洋司ヘッドコーチ

「最初は日野自動車さんとの練習試合を予定していましたが、パーツに分けてチェックしたいところがありましたし、特にスクラムのチェックは重要なので、あえて合同練習にしました。スクラムのタイミングが今シーズンから厳しくなるので、全チームに言えることですが、そこを上手く修正していかなければいけないですね。トマシ(ソンゲタ選手)は久しぶりの試合でしたが、彼のパフォーマンスはやはり想像していた通りでした。ただトマシも含め外国人選手だけに頼るわけにはいかないですからね。この前のヤクルトさんとの試合でも今日の試合でも、あっさりトライされるという場面がありました。そういうところは、もちろんちゃんと修正していきたいと思います。我々はアタッキングラグビーを目指していますので、攻撃に重点を置きつつ堅いディフェンス網を構築していかなければいけないと感じています」