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キヤノン イーグルス 公式サイト|スタッフレポート

練習レポート

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練習レポート vol.3 専修大学レスリング部の練習に参加2010年6月 3日

キヤノン ラグビー フットボール クラブ 練習レポート
vol.3 専修大学レスリング部の練習に参加

5月24日・25日の2日間、キヤノン イーグルスのメンバーは専修大学生田キャンパスにある専修大学レスリング部の練習に参加しました。


佐藤満ヘッドコーチ
佐藤満ヘッドコーチ

専修大学レスリング部は昭和10(1935)年に創部され、8名のオリンピック選手を輩出する名門です。レスリングの練習は、既にセブンス(7人制ラグビー)の日本代表が取り入れていて、また海外でもフィットネスやストレングスの強化になるということで、非常にポピュラーになっています。今回は、佐藤満さん(専修大学教授[医学博士]、レスリング部ヘッドコーチ、ソウルオリンピック フリー52kg級の金メダリスト)がラグビー協会とのパイプがあり、またよみうりランドのグラウンドから近いことなどから練習に参加させていただくことになりました。

第2体育館の2階にあるレスリング場に、24日にバックスのメンバー、25日にはフォワードのメンバーが集合し、18:00より専修大学レスリング部の通常の練習と同じメニューを行う形で始まりました。

練習風景

まず始めの30分はウォーミングアップ。ラグビーとは異なる動きがたくさんあり、普段から厳しいトレーニングを行っているキヤノン イーグルスの選手も少々当惑気味でした。
走りながらの前転・後転・側転、倒立・倒立歩行、また二人一組になって行う数々の動きながらのストレッチが休む間もなく続きます。永友ヘッドコーチは「ウォーミングアップだけでも、普段使わない筋肉をたくさん使うのと、体幹の強化、また怪我の予防という意味でもたくさんのヒントをもらいました。」と手応えを感じていました。

とは言え真剣に練習に取り組むキヤノン イーグルスの選手たちは、確実にメニューをこなし、開始30分後、ようやく全員マットの上に座ります。ここからは足を開いての一般的なストレッチかと思いきや、足と頭での3点ブリッジをしながら首をグルグルと回すなど、レスリングならではのストレッチも加わり、平気でこなしていくレスリング選手たちの強靭さが目立ちます。

練習風景

そして後半の1時間は、1対1でのタックルやうつ伏せの選手をひっくり返す練習、また相手を床に落とす(うつ伏せにさせる)練習など、実践的な練習が続きました。この間、休憩はほとんど無し!というハードなメニューです。

練習風景

キヤノン イーグルスの選手は、全員専修大学レスリング部の選手に相手になってもらい、細かいアドバイスを受けながらの1対1の練習でしたが、時々佐藤ヘッドコーチからの厳しい掛け声や選手たちの気合いの入った動きで、練習場の中は緊張の張り詰めた雰囲気が続きましたが、時折みせるキヤノン イーグルスの選手たちの笑顔や、取り組みが終わるごとに握手が交わされる様子は、初対面とは思えないスポーツマン同士特有の交流がありました。

練習風景
練習風景

練習終了後、キヤノン イーグルスの選手から「体の使い方やタックルで参考になる点が多いので、今後も取り入れていきたい」という声が多く聞かれました。ほぼ全員が初めてのレスリングの練習でしたが、非常に充実した練習ができたようです。
また専修大学の佐藤ヘッドコーチからは、「体力的にはレスリングとラグビーには共通点がたくさんあります。ですから自分の体を操る、という点でも、ラグビーのいろいろな場面で役に立つことは多いと思います。永友さんも言うように体力は継続しないとつかないので、今日の練習を活かして、ここまでやればどうなるか、ということを考えながら続けていけばいいと思います。
キヤノンの選手はみんな元気があるし、興味を持って取り組んでくれました。みんな素晴らしいポテンシャルがあるので、今日のように他の分野のことをどんどん取り入れて、幅を広げてこれからも頑張って欲しいですね。」との激励のお言葉をいただきました。

専修大学レスリング部主将の鈴木聖二選手は「以前早稲田大学のラグビー部と一緒に練習したことがあるのですが、やはり社会人の方は違いますね。ちょっとやられる場面もありました。僕たちも他の大学に比べるとかなり走り込んでいるのですが、足腰の強さに驚きました。今は次の団体戦で良い成績を残せるように頑張っています。また宜しくお願いします。」と明るい表情でお話しいただきました。

◆選手のコメント

小松元気選手
中学までレスリングやっていたので、懐かしい感じでした。でも今はすっかりラグビーの体になってしまい、昔できたことが今日はあまりできなかったですね。体の使い方など役に立つことがとても多いと思います。

山路泰生選手
自分は体の使い方がまだまだなので、勉強になりました。タックルは共通点が多いですね。筋持久力を高めたいので、これからも続けていきたいと思います。

高橋和幸選手(右)
高橋和幸選手(右)

高橋和幸選手
佐藤コーチと同郷ということで僕だけ2日間参加しましたが、きつかったですね。始めはかなり戸惑いましたが、やはり同じ体をぶつけ合うスポーツということで、少しずつ慣れてきました。 僕たちは走り続けることには慣れていますが、あれだけ力を入れ続けることはラグビーにはあまりないですね。これからも取り入れたい部分が多くありました。