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キヤノン イーグルス 公式サイト|スタッフレポート

選手インタビュー

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選手インタビュー vol.30 阪元 弘幸2011年8月10日

キヤノン イーグルス 選手インタビュー
vol.30 阪元 弘幸『全勝でトップリーグ昇格を決めたい』


◆集中してラグビーをやりたい

――キヤノン イーグルスの雰囲気はいかがですか?

すごく明るく練習の雰囲気も良いので、楽しんでラグビーができています。それにIBM時代に一緒にプレーをしていた神白さんや竹山、同期の池澤(副務)がいるので、そういうこともあってすごく溶け込みやすかったですね。

――プロ選手としてキヤノンに入ったわけですが、いままでプロとしてチームに所属したことはありますか?

初めてです。IBMにいた時は午前中に仕事をして、午後から練習をしていました。東京電力の時は仕事がメインとなり、平日は個人で練習をして、土日にチームで練習をしていました。

大学時代の阪元選手(左)と竹山選手(右)
大学時代の阪元選手(左)と竹山選手(右)

――プロ選手としてやろうと思ったきっかけは何ですか?

IBMにいた時にチームの強化が中止となり、仕事をメインでやろうと思って東京電力に移りました。東京電力ではトップイーストに昇格することを目標にラグビーをやっていましたが、どこか物足りなさがありました。昨シーズン終了後に、キヤノンから声をかけていただき、もう1回集中してラグビーをやりたいという思いから、プロとしてチームに入ることを決断しました。

――キヤノンに決めた理由は何ですか?

成長過程のチームの中で、一緒にラグビーをやりたいと思いました。

――キヤノンに入って最初の合宿が三部練でしたが、どうでしたか?

あんなに練習をしたのは2~3年振りです(笑)。練習量が多いことは覚悟して入ってきましたが、体力的にかなり厳しかったです。

――キヤノンではどういう役割を担っていこうと思っていますか?

キヤノンは若いチームで、年齢で言えば僕は中堅やベテランになってくると思います。僕はパワー系の選手だと思っているので、バックスをもっとパワフルなイメージに持っていきたいと考えています。それと学ぶべきことも多いので、どんどん吸収して僕のパフォーマンスが上がることによって、チームがビルドアップしていければと思います。

――キヤノンのプレースタイルはどう感じますか?

走らないと勝てないということはわかるので、いまも走っていますし、これからどんどん走らなければいけないと思います。洋司さん(永友ヘッドコーチ)のビジョンは理解していますし、楽しくラグビーができていますね。

◆スタンドオフとフランカーを兼任

――ラグビーを始めたのは?

小学2年の時からラグビーを始めて、ずっとラグビーをやっています。中学校の時は学校では陸上部に入っていましたが、ラグビースクールに通ってラグビーを続けました。

――始めたころ、ラグビーの面白さは何でしたか?

ラグビースクールに通っていて、学校以外の友達と知り合えるので、毎週日曜日を楽しみにしていた記憶がありますね。

大学時代(左)
大学時代(左)

――ポジションは?

関東学院大学に入った時はスタンドオフでした。その後センターになって、大学3年の時にフランカーになり、4年生までフランカーをやっていました。

――IBMの時には、またバックスに戻られていますよね?

大学の時はパワーがあり、竹山と一緒にフランカーを組んでいました。IBMの時はスタンドオフの選手が少なくて、スタンドオフとフランカーを兼任していました。かなり難しかったですね。ただ僕は体が小さいので、いろいろなポジションができなければ生き残れないと思います。大学の時にいろいろなポジションをやらせてもらったので、とても感謝しています。

――試合の途中で、フランカーからスタンドオフにポジションチェンジすることはありましたか?

トップリーグの試合で、前半はフランカー、途中でスタンドオフに入ったことがありました。スタンドオフは冷静に判断しなければいけないので、その切り替えがすごく大変だった記憶がありますね。それ以降はスタンドオフで出場していて、日本代表合宿にも呼ばれたので、バックス一本になりました。

◆1番大事にしていることはコミュニケーション

――日本代表の合宿を経験して、成長できた部分はどこですか?

フィジカル面、そして選手1人1人の考えていることに違いを感じました。各人の意見がしっかりしていて、それをみんなで言い合っていて、コミュニケーションをすごく取っていると感じました。

――その合宿でいちばん記憶に残っていることは何ですか?

ジョン・カーワンヘッドコーチに呼ばれて「君のプレーは全部見ているので、心配しないで思い切りやってほしい」と言われたことをすごく覚えていますね。

阪元 弘幸選手

――IBM時代には、オーストラリアへの留学も経験されましたね

日本ラグビー協会の「ATQ(Advance to the Quarterfinal)プロジェクト」で、シーズンオフに留学をして、シーズン前には戻ってくるということを2年間経験できました。その留学ではワラタスの練習に参加しましたが、初めて外国人コーチからスキル部分を指導してもらい、すごく勉強になりましたね。

――日本との違いを感じたところはどこですか?

試合の時は、個人で試合会場まで行かなければいけないので、それが大変でしたね。あと練習では、1コマ1コマが1時間以内に終わるメニューで、長時間練習をしませんでした。自主練をあまり長時間やっていると怒られたりもしましたね。

――日本代表の合宿やワラタスでの練習で、いまでも役に立っていることはありますか?

1番大事にしていることはやはりコミュニケーションですね。いろいろな人とコミュニケーションを取ることで、試合にも活かされてくると思います。いまもいろいろな選手にコミュニケーションを取るようにしています。

――いままでのラグビー人生の中でのターニングポイントはどこになると思いますか?

やはり大学3年の時にフォワードに転向した時ですね。バックスでは大学時代にスタメンで試合に出ることも難しかったと思うので、フォワードに転向したことで自分のラグビー人生も変わったと思います。2つ目のポイントは、社会人でスタンドオフとして起用してもらったことです。日本代表にも選ばれて、すごく自信にもなりました。

――キヤノンでの目標は何ですか?

みんなと一緒にトップリーグに昇格するのが1番の目標です。その中で、グラウンドに立っていなければ意味がないと思っているので、何が何でもレギュラーを勝ち取って、グラウンドに立ちたいですね。今シーズンのトップイーストはこれまで以上に激戦になると思いますが、全勝でトップリーグ昇格を決めたいです。

――どういうプレーを見てほしいですか?

僕の持ち味はタックルと縦の突進だと思っているので、そういったパワフルなプレーを楽しんでもらえるよう頑張りたいですね。

――ファンに向けてメッセージをお願いします

1年目ですが、ファンの皆さんが鳥肌の立つくらい感動するプレー、試合をしたいと思いますので、ぜひ応援をよろしくお願いします。

阪元 弘幸選手