4月にインしてから5カ月、選手達はこれまでに経験した事が無いほどタフな練習に励んできました。数多くの合同練習や練習試合を積み重ねる中で、ある程度の成果は感じていましたが、8月の北海道合宿を経て、さらにその感触は確かなものとなりました。
特に、日本人選手の成長は目覚ましいものがあります。彼ら伸び盛りの日本人選手と、パワフルかつ経験豊富な外国人選手がしっかりと融合すれば昨年を遥かに上回る、高質なアタッキングラグビーを皆さんにお見せする事ができると思います。公式戦がスタートするとケガ人が多く発生してしまう事は避けようがありませんが、バックアップメンバーもしっかりと強化されてきており、イーグルスの選手層は確実に厚くなってきていると感じています。

今年はトップイーストリーグのチャンピオンチームとして公式戦に臨むわけですが、昨年同様チャレンジする気持ちは忘れないようにと選手達に伝えています。チャンピオンであるからこそ、守る事を考えては戦い抜けないのだと思います。一戦一戦、気の抜けない戦いになると思いますが、チャレンジする姿勢を前面に押し出し、目標はあくまで全勝優勝、そしてトップリーグ昇格です。

今年は、3月に東日本大震災という未曽有の災害が発生し、日本は国難ともいわれる大変に厳しい状況の中にあります。そのような中、ラグビーをやらせていただいているという事はどういうことなのか、そしてそのような中、ラグビーをすることで、いかに社会に貢献することができるのか、選手達にはその意識が確実に芽生えている事と確信しています。キーワードとなるのは「感謝」と「リスペクト」だと思います。ラグビーに関わる全ての方々、そして応援してくださる全ての方々に感謝とリスペクトの気持ちを持って戦っていかなくてはいけません。ラグビーを通じて少しでも日本を元気にすることができれば、これに勝る幸せはありません。

キヤノン イーグルスの目指す高みに至るには、今季トップイーストリーグを圧倒して勝ち進んでいかなくてはいけません。そう考えてチームを作ってきました。
キヤノン イーグルスファンの皆さん、トップイースト、トップチャレンジを圧倒して、共にトップリーグへ勝ち上がりましょう！
そのためには皆さんの応援が必要不可欠です。我が荒鷲達の雄姿をぜひ直接その目でご覧下さい。皆さんと会場でお会いできる事を楽しみにしています。

キヤノン イーグルス ヘッドコーチ 永友 洋司