このページは2012年以前の情報です。最新シーズンの情報はこちらでご覧いただけます。

キヤノン イーグルス 公式サイト|スタッフレポート

練習レポート

一覧に戻る

ヤマハ発動機ジュビロと練習試合を行いました。2011年11月10日

11月6日(日)小雨が時々降るこの日、キヤノンイーグルスはトップリーグの強豪ヤマハ発動機ジュビロ(以下ヤマハ)をキヤノン スポーツパークに招き、Bチーム同士の練習試合を行いました。


練習試合の様子

練習試合の様子

吉田淳哉選手

吉田淳哉選手

高橋和幸選手

高橋和幸選手

吉岡耕選手

吉岡耕選手

ヤマハ・清宮監督

ヤマハ・清宮監督

Photo:Akiyoshi.M (Canon Eagles)

ヤマハはトップリーグ常連の強豪チーム。Bチーム戦とは言え、トップリーグを目指すキヤノンイーグルスにとっては、トップリーグチームの強さを体感できる絶好の機会です。

予定通り13時にキックオフ。試合開始直後からヤマハの強く早い展開に、キヤノンのディフェンスが機能せず、開始1分にいきなりトライを献上。その後も4トライを奪われ完全にヤマハペース。前半35分、敵陣5メートル付近のラックから吉田惇哉選手が抜け出しゴール右隅にトライを上げましたが、5-40と大きくリードを許して後半へ。後半10分に高橋和幸選手が俊足を活かしてトライを奪うも、終始ヤマハペースは変えられず、結局10-61と力の差を感じさせられた結果でした。

試合後の永友洋司ヘッドコーチは、「強い相手と戦って選手たちが何を感じるか、そしてそれをこれからの練習や試合にどう活かすか、そこが大切だと思います。相手から学んだことを今後のラグビーに対する取り組み方に繋げて、早くAチームとの差を埋めて欲しいですね。」と、完敗の試合内容に、口調も足取りもかなり重い雰囲気。

後半から出場し、自慢の俊足を飛ばしてトライを上げた高橋和幸選手は、「フォワードが後手に回っていたので、基本を守りながらバックスで何とかしようと思っていましたが、やはり強かったですね。Bチームがもっと頑張って、Aチームを盛り上げたいと思っています。いつ呼ばれても試合でしっかりプレーできるように準備をしていきます。」

バイスキャプテンとして、今シーズンもチームを引っ張るアルベルト・ヴァンデンベルグ選手は、「Bチームの選手にとって、サテライトリーグや今日のような練習試合は試合経験を積むことができる非常に意味のあるものです。成長してAチームをサポートできるようになって欲しいですね。また今日のようなトップリーグチームのプレーを間近で見ることは、Aチームにとっても自分たちの力を知り、向上していくためにはとても良い機会だと思います。」

練習試合とはいえ、熱心なファンがキヤノン スポーツパークに駆けつけました。その中にいつも見かける女性2人、男性1人の3人組を発見。「7月にフィリピンのキヤノングループ会社からキヤノンに来ました。1年間日本にいる予定です。日本に来て初めてラグビーを見て、その強さやスピードに魅了され、すごく好きになりました。いつも応援に来ています。竹山さん(竹山浩史選手)とアリ(アルベルト・ヴァンデンベルグ選手)が好きです。これからも応援に来ます。」と、少々沈滞ムードのキヤノンサイドのスタンドで、笑顔一杯に話してくれました。

今日の試合では、10月27日の三菱重工戦(サテライト)でデビューした吉岡耕選手がフル出場しました。「復帰して間が無いので、まだ周りの動きに慣れてない部分があります。練習や試合を重ねて、早く慣れていきたいと思います。社会人のスピードや体格差は感じますが、なんとかやっていけると思っています。頑張ります。」と古傷に氷を当てながらのコメント。

ファンの皆さんも引き上げ、すっかり静まり返ったキヤノン スポーツパーク。ヤマハの選手たちを乗せるバスも間もなく出発という時、バスの前に立っているのは今年からヤマハの監督に就任し、トップリーグ2連勝と幸先の良いスタートを切った清宮監督。キヤノンについて、印象とトップリーグとの差について伺いました。「強化を初めて3年目にしては良いチームですね。トップリーグとの差は、練習を見ているわけではないのではっきりしたことは言えませんが、トップリーグの選手はとにかく精神的にも肉体的にもギリギリのところでラグビーに取り組んでいます。」と大変参考になるコメントをいただきました。

ヤマハの皆さん、ありがとうございました。