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キヤノン イーグルス 選手インタビュー
vol.35 マーフィー・レイルア 『キヤノンの選手であることに誇りを持って頑張ります。』
――ラグビーを始めたのは
高校に入って友達に誘われてラグビーを始めました。それまではサッカーをしていました。
――初めてラグビーをやった時の印象は
コンタクトが多いのが面白かったです。自分に合っていると思いました。今まで続けて良かったと思っています。
――高校ではどうだった
5.年間(※)のうち、3年間1st 15(一軍)でプレーしました。2006年オークランド大会の決勝で負けてしまったのですが、負けたことでやる気が増して、もっとトレーニングを積んで強くなりたいと思いました。
※ ニュージーランドでは、Primary Education(初等教育)が5歳~12歳の8年間、Secondary Education(中等教育)が13歳~17歳の5年間
山梨学院大学時代
――その後日本に来たのは
高校を卒業した時点では、その後の方向が定まっていなかったのですが、コーチから海外でプレーすることについて聞かれ、興味を持ちました。日本語は「こんにちは」「さようなら」しか知らなかったし、生活スタイルの違いなどにも不安はありましたが決意して、山梨学院大学へ行きました。
――日本での生活は
ライフスタイルが本当に大きく変わったので、最初の1年間はよくホームシックになりました。特に母親の料理が食べたくなったりして、家に電話することも多かったです。でも山梨は自然が多くて、そういう意味ではニュージーランドと共通した環境で、本当に良い経験をしたと思います。
――大学では
最初の1年間はラグビーをしながら日本語の勉強も頑張りました。ラグビー部では英語を話せる選手が殆どいなかったので、1年目はジェスチャーで会話していました。2年目からは話していることも少しずつ分かるようになってきました。新しい言葉を覚えるということは、自分にとって本当に驚きでした。
山梨学院大学時代
――大学で4年間プレーした
関東大学リーグの2部でプレーしました。1部リーグに上がることを目標に頑張って、2年連続で入れ替え戦に出場しましたが、2010年は法政大学、2011年は中央大学に負けて1部リーグには行けませんでした。
――中心選手としてプレーしていた
自分がいつも100%の力で練習して、そんな自分を見て周りの選手が強くなれば、と思って頑張っていました。ラグビーが強いニュージーランドから来た自分が強くなければいけない、という責任感を感じていたので、いつもチームを引っ張るようにしていました。
――キヤノンでもそういう姿勢を貫きたい
特に若い選手たちをサポートできるような立場でいたいと思います。でも、トップリーグチームとの試合に向けて、自分自身がもっとこれまで以上に厳しいトレーニングを積んで鍛えていかなければなりません。トップリーグで試合をすることは、キヤノンにとっては本当にタフでチャレンジングなものだと思います。だからこそ、自分がチームや選手たちに対して、役に立てることを希望しています。
――これまでの大学でのラグビーとトップリーグとの差は大きいと思うが
その差は間違いなく大きいと思います。自分にとっても大きなステップアップです。チームのレベルアップを図るためにも、厳しいトレーニングを続け、とにかく頑張ります。
――今年入部した同じニュージーランド出身のアストンとは
彼は自分のことを弟のように面倒を見てくれています。アストンは日本に長くいますし、トップリーグの経験もあるので、トップリーグで戦うことに向けて、もっと色々なことを学んで、できれば一緒に試合に出たいと思っています。
――ポジションは
大学ではNo.8でしたが、キヤノンではフランカーをやりたいと思っています。
――自分のラグビースタイルは
ボールを持ってラインブレイクすること、それからディフェンス、特にコンタクトやブレイクダウンで頑張ります。ジェリー・コリンズ(元ニュージーランド代表、現ヤマハ発動機ジュビロ)選手のプレーが好きで、彼を目標に頑張っています。
――すでにキヤノンで4週間ほど練習をしたが
ハードでチャレンジングな練習が続いています。プロ選手としてプレーするのも初めての経験ですし、とにかく頑張ります。
――フリータイムは
映画を見たりゲームをしたり、買い物に出かけたりします。彼女はいません。
――日本人選手は
皆スピードがあって、その点は早く追いつかないといけないです。力は自分の方が強いと思っています。
――今シーズンに向けて
キヤノンのプレーヤーとして、とにかくチームに貢献することです。そのためには厳しい練習が必要ですが、みんなの気持ちが一つになるという雰囲気を作り維持していくことが重要です。自分はプロ選手ですが、キヤノンの選手であることに誇りを持ってやっていきます。
――日本でラグビーを続けることにご両親は
非常に驚いていました。でもキヤノンでプレーすることを誇りに感じると言ってくれました。それを聞いて自分も嬉しかったです。今は父親の仕事が忙しくて日本に来る予定はないのですが、いつか日本に呼んで自分のプレーを見てもらいたいと思っています。
――では最後にファンへ一言
キヤノンは初めてトップリーグで戦います。みんなで力を合わせて頑張りますので、是非会場に来て応援をしてください。よろしくお願いいたします。