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キヤノン イーグルス 公式サイト|スタッフレポート

練習レポート

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アンチ・ドーピング研修会を行いました。 2012年5月28日

アンチ・ドーピング研修会の様子

5月23日(水)、キヤノン イーグルスは、JADA(公益財団法人 日本アンチ・ドーピング機構)の小野 多恵子先生をキヤノン スポーツパークにお招きし、ドーピング防止に関する考え方から詳細な注意事項など、約1時間の講習をして頂きました。

ドーピングとは、スポーツ競技において、人為的に、かつ公正でない意図をもって、選手の競技能力を高める目的で、いろいろな薬物を投与あるいは摂取すること、またその他の特殊な処置をすることです。これは、単に競技の公平性を保つだけではなく、競技者等の安全も目的として詳細な規則があり、違反した競技者は厳しく処罰されます。

アンチ・ドーピング研修会の様子

昨年に続き2回目の講習となるキヤノン イーグルスは、サプリメントを始め風邪薬などの薬品の購入、また摂取する際は、必ず永井トレーナーに確認するというルールがあります。しかし、解釈が難しい部分や日常生活の中で注意する点が多々あることから、選手始めスタッフも真剣に小野先生の話に耳を傾けていました。

質疑応答で繰り返し質問をしていた鷹クロフォード アストン選手は、「ちょっとしたミスで、一生後悔するようなことになりかねません。ラグビーができなくなることもあるし、チームに迷惑をかけることにもなります。疲労回復を早める目的などでビタミンやサプリメントを摂ることがあるので、OKなものを慎重に確認するようにしています。」とベテランらしいコメント。

小野先生

小野先生

また講師を務めて頂いた小野先生は、「人間の体が吸収できるサプリメントの量は限度があるので、たくさん飲んでも、吸収できない分は排泄されるだけです。それはもったいないだけではなく、体の負担にもなるのです。適量を摂取することが大切となるわけですが、一番良いのは食事でしっかりと栄養を摂ることです。そう言ったことも是非考えて頂きたいですね。」とおっしゃっていました。
講習の後、数人の選手が小野先生を囲んで市販の栄養ドリンク剤などについて質問をするなど、最後まで全員熱心にこの日の講習を終えました。

小野先生、有難うございました。

小野 多恵子先生プロフィール

JADA(公益財団法人 日本アンチ・ドーピング機構)
教育・情報グループ コーディネーター ドーピング検査員

学生時代はハンドボール選手として活躍。その後、女子ソフトボールチームのアスレティックトレーナーの経験を経て現職。アンチ・ドーピングの専門家として、各地へ飛び回る多忙な日々を送っている。