このページは2012年以前の情報です。最新シーズンの情報はこちらでご覧いただけます。

キヤノン イーグルス 公式サイト|スタッフレポート

選手インタビュー

一覧に戻る

選手インタビュー vol.37 ジョシュア・マウ2012年6月 7日

キヤノン イーグルス 選手インタビュー vol.37 ジョシュア・マウ
『雰囲気を上げながらトップレベルの練習をして、チームをリードしたい。』


ジョシュア・マウ選手

◆高校時代

――ラグビーを始めたのは

父親に薦められて5歳から始めたのですが、長続きせずフィールドホッケーやクリケットをやっていました。高校に入って、父親に「いい加減にラグビーをやれ」と言われ、また始めました。

――高校はセントビーズカレッジ(St Bede's College)

日本の高校との交流が多い学校で、留学生向けのラグビープログラムが充実している学校です。練習は週2回だけですが、シーズン中は毎週のように試合をしていました。その頃はラグビーをエンジョイして、特にコンタクトするのが楽しかったです。セントビーズカレッジは今では結構強いのですが、僕がいた時はあまり強くなくて、遊び感覚でやっていたのですが、5年目(※)に1st 15(一軍)に入ってからは一生懸命やりました。学校を代表して試合に出るわけですし、コーチの指導も厳しくなったので、さぼるとかなり怒られたということもありました。
※ニュージーランドでは、Primary Education(初等教育)が5歳~12歳の8年間、Secondary Education(中等教育)が13歳~17歳の5年間

――高校を卒業してもラグビーを続けたかった

そうです。でもニュージーランドで続けるほど強くなかったのと、5年生の時に札幌で合宿を行って、北海道を回って色々なチームと試合をしました。それがすごく楽しくて、また日本へ行こうと決めました。

――その後すぐ東海大学に入学した

実は、その前に札幌山の手高校に入って、1年間日本語の勉強をしました。札幌山の手高校とセントビーズカレッジが姉妹校なので、その関係で1年間お世話になりました。その間ラグビーでは北海道バーバリアンズに入ってプレーしていました。全国クラブ選手権でも上位に入る強いチームです。皆さん熱心で、東京から参加している人もいました。

――札幌での1年間はどうだった

やはりホームシックになって、始めの頃は毎日お母さんに電話をしていました。でもマイケル・リーチ(日本代表 現東芝ブレイブ・ルーパス)がいたので、なんとか乗り越えることができました。始めの6ヶ月はホームステイをしていたのですが、雪が降り始める前に学校の近くにアパートを借りて引っ越しました。1階がお蕎麦屋さんで、蕎麦の他にステーキやジンギスカンもあり、すごく美味しかったです。お蕎麦は今でも好きで、特にざるそばが好きです。

――その後、東海大学に入ったのは

札幌山の手高校の監督さんが東海大学の監督に自分のことを話してくれて、それで東海大学に入りました。


ジョシュア・マウ選手

◆東海大学時代

――東海大学に入って

入部して1年くらいは、誰も知らないし日本語が不十分だったので、練習後は自分の部屋で一人テレビを見たり、ゲームをしたりして過ごす時間が長かったです。1年目は日本語の勉強をして、2年生から授業にも出ていました。ということでラグビーも始めはコミュニケーションが取れなくて、みんなの邪魔になっていた部分が多かったですが、2年目からはかなりコミュニケーションが良くなりました。

――東海大学が強くなってきた頃だ

自分が入学した2006年シーズンは法政大学や流通経済大学に勝って、だんだん強くなってきました。1年生の時は、フィットネスが足りなくてリザーブにしか入れなかったのですが、2年生からレギュラーになって、3年生の時には1部リーグで優勝、大学選手権も勝ち進んで初めて国立競技場で試合をしました。お客さんが遠いので逆に見られている感じが強く、このときはすごく緊張したことをよく覚えています。

――この年は準決勝で早稲田大学と戦った

初めての国立、準決勝ということで緊張したのと、早稲田が非常に強くて、実際にやった感じでは実力は点差以上だったと思います。

――翌年4年生でリベンジしたかった

チームリーダーとして臨んだ大学選手権は、準決勝で慶應義塾大学に勝って決勝に進むことができましたが、帝京大学に1点差で負けてしまいました。本当に悔しかったですが、帝京はやはり強かったです。

――いつも厳しいタックルを受けていた

自分とマイケル・リーチはいつも狙われていて、それには慣れていました。それが僕たちの仕事だと思ってプレーしていました。

――そして卒業後は横河武蔵野アトラスターズでプレーした

東海大学の監督さんに紹介してもらい、横河電機に入社しました。


ジョシュア・マウ選手

◆横河電機からキヤノンへ

――社会人の最初の年、2010年のリーグ戦でキヤノンと戦った

6月の練習試合では僅差だったので、良い試合ができると思ったのですが、リーグ戦の時のキヤノンはずっと強くなっていて完敗でした。

――キヤノンへの移籍は

大学のころから「トップリーグでやりたい」という希望があったので、プロでできるトップリーグチームを探していました。東海大学の先輩の宍戸さんなどに相談して、話しを上げて頂き、移籍することになりました。みんなにはジョシュと呼んでもらっています。

――トップリーグでプレーすることになった

すごく嬉しいです。チームのみんなはとても真面目に練習に取り組んでいるし、施設が素晴らしくラグビーをやり易い環境なので、本当に嬉しいです。これからは選手同士のコミュニケーションをもっと深めて、自分はプロ選手なので、雰囲気を上げながらトップレベルの練習をして、チームをリードしたいと思っています。試合ではまずディフェンスです。タックルしてボールをターンオーバーするようなプレーをしていきたいです。

――トップリーグチームとの試合は

楽しみです。負けたくないです。


ジョシュア・マウ選手

――最後にファンへ一言

普段からあまり大きな声を出さず、ちょっと人見知りするタイプですが、試合や練習で辛い時は声を出してチームを盛り上げます。でも応援を頂ければチームはもっと盛り上がります。頑張りますので、これからも宜しくお願い致します。