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キヤノン イーグルス 公式サイト|スタッフレポート

選手インタビュー

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Monthly Players 7月号2012年7月 5日

今回は、7月生まれの城 彰選手、清水 直志選手、神白 拓選手の3名にインタビューを行いました。


城 彰選手

人として、そしてプレーヤーとして成長したい

城 彰選手

――去年は充実したシーズンだった

自分が試合に出る時は、みんなを代表して出ているという気持ちで、全力で戦って悔いが残らないようにプレーしていました。

――社会人として初めてプレーして感じたことは

まずスピードの違いに戸惑い、そこは大学の時より体重を落として対応してきました。スクラムも最初は上手く組めず、順応するのに時間が掛かりました。でもベクトルがトップリーグ昇格に向いていたので、シーズンを通して8枚がドンドンまとまっていきました。練習相手をして下さったチームの皆さんの分も背負っているので、スクラムは絶対に負けたくなくて、試合の後に同じポジションの人に「今日良かったよ」と言われるのが一番嬉しいですね。

――ポイントになった試合は

三菱重工相模原戦で引き分けたことです。何が足りなくて勝てなかったのか、勝ち切るにはどうすれば良いのか、そういうことを随分考えました。それでチームの流れが変わって、その勢いでトップチャレンジまで行けたという感じでした。一戦一戦真剣勝負のトップチャレンジという初めての舞台に立たせてもらえたのも、昨年の大きな出来事でした。


城 彰選手

――プロップについて

15人の先頭にいるのが魅力と思っています。ほぼプロップ一筋のラグビー人生ですが、プロップの楽しさより厳しさの方が分かっているつもりです。とは言え、プロップの選手としてラグビーの楽しさを感じるのは、オーバー(タックルを受けて倒れた選手の上で、相手と組合い、スクラムハーフがボールを獲得できるようボールの位置を越えるまで相手を押しこむプレー)をして顔を上げたら、味方のウィングがボールを持って走っている様子が見えた時ですね。バックスの選手が良いプレーができるように、黒子として活躍していきたいと思っています。

――ラグビーに対する姿勢は変わったか

高校時代は結構走っていたので、基本的にはもっと持って走りたい気持ちはありますが、距離を稼げないので本来のプレーをまずしっかりやります。ラグビーに対する向き合い方は高校時代から変わらなくて、とにかく楽しくやっています。だから辞めたいと思ったことは一度もありません。嫌になった時は引退する時だと思っています。ラグビーの良さはやっている人にしかわからない部分があるのですが、やはり体をぶつけ合うところが楽しくて、自分にすごく合っている競技だと思います。


城 彰選手

――どんなシーズンにしたいか

人として、そしてプレーヤーとして成長したいですね。そのためにも自分の持ち味を活かして、いつも全力でやればそこに結果がついてくると思っています。もちろんチームありきなのですが、(日本)代表に呼ばれてみたいですね。同期でも選ばれているので、そういう大きな目標に向かって頑張ります。

――最後にファンの皆さんへ

今年はトップリーグで戦います。一戦一戦が厳しいものになると思いますが、ファンの皆さんの応援が自分たちの力となり勇気となります。是非熱い応援を今年もよろしくお願い致します。

清水 直志選手

常にチャレンジして、印象に残る試合をしていきたい


清水 直志選手

――3シーズン目を迎えて今の心境は

若い選手がたくさん入ってきて、立場的にも求められていることも自分はもう若手ではないと思っています。去年までは若いからという期待値で試合に使ってもらえることもあったと思いますが、これからは本当に自分の実力でポジションを勝ち取らなければなりません。1年目は全てが新鮮で全てが初めて、とにかくがむしゃらにやっていました。結果としてトップリーグに上がれず、悔しい思いをしての2年目。チームのことも分かってきて、がむしゃらだけでなく、様々なプレーをできた方が良いのではないかと考えていました。トップリーグに上がる場に入れたこと、また少しでもチームに貢献できたことは本当に嬉しかったですね。


清水 直志選手

――自分が進む方向が見えてきた

「これだけはチームの誰にも負けないものを持て」ということを大学時代も言われていて、今になって改めてその通りだと思っています。そう意味では、1年目のように自分の「これは」という部分、それは低い部分でのプレーやタックルなのですが、これはチームの中でも誰にも負けたくないですね。例えばイーブンボール(どちらのチームにも属さない状態のボール)は絶対自分のものにするとか、そういった泥臭いプレーですね。僕がグランドで一番体現したいところです。

――低いプレーに恐怖感はないのか

体が大きいわけではないので、そういうプレーをやるしかないと思っています。そのためにも、全てがラグビーに繋がる生活をして、オフはオンの時に集中するための過ごし方をしています。日本の最高峰のトップリーグの試合に出場するということは、そこまでやる価値があることだと思っています。


清水 直志選手

――どんな選手になりたいか

プレーでみんなから信用される選手ですね。それが一番です。それと、僕はトップイーストからトップリーグに上がるプロセスを知っていて、その苦しさや喜びを知っています。そんな生え抜きの選手がもっと頑張らないといけないと思っています。試合で負けていて悪い雰囲気になった時も、自分がチームを盛り上げることを期待されていると思います。声を出してプレーで流れを変えられる、そんな選手になりたいですね。

――では最後にファンの皆さんへ

いつも応援して頂き、本当に有難うございます。今年はトップリーグという憧れの舞台に立つことができることを、本当に嬉しく思っています。そのような場で清水 直志という人間をグラウンドで表現していきますので、是非グラウンドに来て応援してください。期待していて下さい。よろしくお願い致します。

神白 拓選手

事業所の代表として、プライドを持って戦います


神白 拓選手

――1981年7月生まれですね。

今年で31歳になります。2004年にIBMに入社してラグビーをしていましたが、強化を縮小することが決まり、2009年にキヤノンに移籍しました。丁度キヤノンがトップイーストに上がった最初のシーズンから、キヤノンでプレーを続けています。

――移籍を決めた時の心境は

まだラグビーを続けたいという気持ちが強くて移籍を決めたのですが、移籍したからには試合に出たい、試合に勝ちたい、という心境でした。ところが、入部した早々に腰痛になり、春はリハビリに終始するというスタートでした。夏合宿で復帰して、ある程度結果を出せたので、その後はリザーブで試合に出ていました。

――最初のシーズン、チームはリーグ戦8位だった

色々なことがあったシーズンでした。でも試合に勝てなくても気持ちを切り替えて、毎試合全力でプレーをすることで、リーグ戦の中盤から後半に掛けてチームが徐々に一つになったシーズンでした。


神白 拓選手

――2010年シーズンは、チームの雰囲気が変わった

自分たちだけで使えるグラウンドになったこと、そして強力なメンバー補強があって、かなり変わりましたね。やる気も一段と出てきました。IBM時代にトップリーグを経験していて、キヤノンにはもう一度トップリーグでプレーすることを目標に入ってきたので、その環境が整ってきたという感じでした。この年もリザーブで出場した試合が多かったのですが、後半、相手が疲れている時に自分のスピードを活かしたプレーは武器になったと思います。でもトップチャレンジに敗れ、昇格ができなかったのは、本当に残念でした。

――2011年シーズン、昇格を果たすためにどんな努力をしたのか

トップイーストとトップチャレンジのレベルの差を経験して、自分としても強い相手にどうやって勝つか、ということにフォーカスしていました。特に自分は体の線が細いので、大きな相手にそのハンデを克服するための工夫はかなりしました。体を大きくする努力はしているのですが、体質的にどうしても大きくならないので、その点は走るスピードやラインアウトのジャンパーとして、逆にメリットとして活かせる部分とポジティブに捉えています。

――今シーズン、いよいよトップリーグ挑戦が始まった

疲れが溜まってきていますが、これを乗り越えてレベルアップした選手になって、トップリーグの試合に臨みたいと思います。オフロード(半身ずらして相手に当たり、上半身を伸ばし半身をひねってボールを浮かしパスするプレー)でもらって走り切る、というのが理想のプレーの一つですね。あとはラインアウトの空中戦の確率を上げるのも自分の仕事だと思っています。


神白 拓選手

――では最後に今年の抱負とファンの皆さんへ一言

社員選手では最年長になるので、社員として、またキヤノン イーグルスの選手として、良い見本となり良い影響を与えられるように頑張ります。勤務地の川崎事業所にいる現役部員は僕だけなので、川崎事業所の代表としてプライドを持って戦います。厳しい戦いが多々あると思いますが、チーム一丸となって覚悟を持って戦いますので、事業所の皆さんには今年も試合会場に来て、応援をして頂きたいと思います。よろしくお願い致します。