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キヤノン イーグルス 公式サイト|スタッフレポート

選手インタビュー

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Monthly Players 8月号 その22012年8月21日

Monthly Players 8月号 第2回は、児玉 丈選手、トマシ・ソンゲタ選手、新井 光選手の3名です。


児玉 丈選手

精一杯応援するという面でバックアップしていきたい

児玉 丈選手

――去年怪我からようやく復帰して

4シーズン目になりますが、始めの2シーズンは怪我や手術で思うようにプレーができず、不本意なシーズンが続いたのですが、去年ようやく復帰できました。去年の夏合宿のNTTドコモ戦では、最後の20分ほど出場させて頂き、自分の生命線は、声を出して盛り上げて、チームを鼓舞する、というところなのでその試合でアピールしました。その後も怪我もなく、昨シーズンは大体良い感じでした。

――大体と言うのは

チームがトップリーグに上がるという大目標があって、練習から盛り上げて努力を続けていました。ところが、シーズン終盤に向けてちょっと疲れや痛みが出てしまい、特に年末の練習試合で不本意なプレーをしてしまったことが、非常に心残りです。

――新シーズンに入って、気持ちの切り替えはできていた

今シーズンこそやってやろうと、何が何でも公式戦に出てやろうという気持ちでシーズンに入りました。ところが、4月のセブンスで怪我をして、それが思ったより重傷で本当にショックでした。

児玉 丈選手

――怪我をして改めて気持ちの切り替えをした

今はまだ走れないのですが、復帰した時に100%できるようにそれ以外の部分を鍛えていて います。体制も変わり新人も入ってきて、チームの雰囲気も大きく変わりました。早く復帰して一員になりたいという、すごくもどかしい気分です。でも声を出すことはできるので、そういう形でバックアップしています。

――チームはどんな点が変ってきているのか

以前からチームのポリシーの一つである「discipline」(規律)の部分が非常に厳しくなっています。例えば、一人がミスしたら全員でカバーする、まさにラグビーの精神である「One for all, all for one」が浸透してきていると思います。それは自分のやる気にも繋がっていて、今まで以上に気合いが入っています。

――では今シーズンに向けての意気込みをファンの皆さんへ

現状、プレーでチームに貢献することができないので、サポート役に回って選手たちにより良い環境を作る形で頑張って行きます。またグラウンドで元気な姿をお見せできるように頑張りますので、復帰した時はご声援を宜しくお願いします。

トマシ・ソンゲタ選手

最高のパフォーマンスを見せられるように、100%のプレーをする

トマシ・ソンゲタ選手

――キヤノンで3シーズン目を迎えた

入部した時はグラウンドが読売ランドで、強化が始まってあまり時間が経っていない頃でした。選手も集まり出した頃でした。

――チャンピオンチームのサントリーから移籍したのは

キヤノンがトップリーグを目指している若いチームだったということが、移籍を決めた理由の一つです。サントリーは誰でも知っているように素晴らしいチームで、選手たちも経験豊富な強い選手が揃っています。僕はキヤノンに入って、外国人選手として求められることを100%やって、チームの役に立つことに魅力を感じました。

――トップイーストチームへの移籍は気にならなかった

全く気になりませんでした。チームのジャージを着てグラウンドに立てば、自分のチームの勝利に向かって相手を倒すことだけに集中するのがラグビーです。僕の弟も日本の別のチームでプレーしていますが、相手が弟でも、あるいは親友でも同じことです。でも「ノーサイドの精神」と言うように、グラウンドを離れれば、いつもの兄弟であり友人として接する。これもラグビーの素晴らしいところだと思います。

トマシ・ソンゲタ選手

――昨シーズンのトップチャレンジでの活躍は凄かった

キヤノンにとって大切な試合だったので、精一杯頑張りました。試合の前にトップチャンレンジについて聞かれたとき、「絶対勝てる」と言いました。ラグビーは本当に厳しい、そして複雑な競技です。だからこそ試合に向かって大切なことは自信を持つことです。ボールを持っているときは自信を持って前に向かって突進し、相手に積極性を示す。ディフェンスの時も、自信を持って攻撃的に守る。そういったプレーをすれば相手も自分たちに脅威を感じ、有利に試合を進められます。トップチャンレジの時は、そういう気持ちがプレーで表現できた試合でした。

――しかし勝てない時もある

勝負ですから、負けてしまうことも当然あります。でも負けた試合には役に立つ情報がたくさんあります。ネガティブにならず、次の試合で良いプレーができるように、その情報を活かすことが大切です。試合では自分たちのプレーに集中する。相手のことを気にせず、とにかく自分たちのラグビーを徹底的にやり切ること、それをいつも心掛けています。

――トップリーグの試合に向けて、ファンへ意欲を

非常に楽しみにしています。相手が強い選手である程やる気が高まります。今シーズンからトップリーグも外国人選手が2人しか出場できなくなりますが、15人でやることには変わりません。キヤノンの15人が一つになって、最高のパフォーマンスを見せられるように、自分も100%のプレーをします。今年も応援を宜しくお願いします。

新井 光選手

常にチャレンジして自分を出しつつ、チームの勝利のために役割を果たしていきたい

新井 光選手

――調整は上手くいっていますか

そうですね。怪我もなく順調です。中学生からラグビーをしていますが、大きな怪我をしたことがなく、親のおかげだと思っています。

――在籍期間がチーム内で一番長い

山路さんと僕が長いですね。強化が始まって、グラウンドが千葉(スポーツパーク)に移動した時からいます。その後、淵野辺、読売ランド、そして現在のキヤノン スポーツパークと、その変化と言うかチームの成長を目の当たりにしてきています。

――2009年シーズンはトップイーストでのスタート。メンバー争いも激しかった

そうですね。自分のような前からいた選手、移籍選手、外国人選手の中で、何とか試合に出たいという強い思いで、がむしゃらに意気込みだけでやっていました。でもチームはまだまとまりがなくて、雰囲気はあまり良くなかった時期でした。釜石(シーウェイブス)戦でディフェンスでミスをして、永友(監督)さんにひどく怒られました。でも、次の試合でもスタメンで出場させて頂き、有難さとか恵まれていることを強く感じ、次の試合からも頑張ってこられた、ということがありました。

――2010年、また大きな変化がありました

大型補強、そしてグラウンドが読売ランドに移りました。同期の宍戸(要介)がキャプテンになって、僕も負けられない、という気持ちが出てきました。チームとしても、それまでは「トップリーグに上がろう」から「トップリーグに絶対上がらなければいけない」という雰囲気に変わっていました。トップチャレンジまで怖いくらい順調でしたが、トップチャンレジで勝てなかった時は、個人的にまだ足りないと感じました。

――そして2011年は

現在のキヤノン スポーツパークができて、本当に驚きました。今までこんな環境でラグビーをやったことがなかったので、会社のすごいサポートを受けていることを改めて実感しました。新人選手も入ってきて昇格の準備が着々とできてきた中、なかなかポジションが確定できなくて悩む時期もありました。前の年のトップチャレンジで通用しなかったので、真剣に取り組んでみて、もしその結果が出なかったらラグビーをやめるつもりで頑張るということを永友さんにも話しました。勝負をかけた年でしたね。なんとかトップチャレンジに再挑戦できることになった時は、前の年に上がれなかった悔しさと、またもう一度チャレンジできる立場にいられることに感謝しながら、試合に出られない選手の分まで頑張ろうと思っていました。

――第2戦でライン際を走り切ったトライは圧巻だった

自分でも良いトライだったと思います。実は、前の試合で思いっ切りやれと永友さんから言われていたので、言われた通りにできたプレーでした。

新井 光選手

――さて今シーズン、どんなことに取り組んでいますか?

去年からの課題であるディフェンスに重点を置いています。これまで6試合やってみて、相手のレベルが上がっていることを実感しています。まだ通用しない部分もあるかもしれませんが、常にチャレンジして自分を出しつつ、チームの勝利のために役割を果たしていきたいと思います。アンディさんが入ってきて、規律の厳しさが増しています。個人個人の役割を守ってこそ組織が確立できるという考えに、しっかりついていきたいと思っています。

――では今シーズンの意欲をファンへのメッセージとして

トップリーグでの試合は楽しみですが、危機感も感じています。今年のバックスは、番長(田井中 啓彰選手)、ブルーシー(カラム・ブルース選手)、橋野を中心にコミュニケーションをさらに良くして頑張ります。厳しい試合もあると思いますが、皆さんも一緒に熱くなって一緒に戦ってください。今シーズンも宜しくお願い致します。