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キヤノン イーグルス 公式サイト|スタッフレポート

選手インタビュー

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選手インタビュー vol.47 ケーン・トンプソン2012年9月21日

キヤノン イーグルス 選手インタビュー vol.47 ケーン・トンプソン
『シーズンを通して成長を続けたい』


――8月の来日以来、ハードなスケジュールが続いている

去年のワールドカップ以来、一度オフがあっただけで、本当に長いシーズンですね。でも新しい国で、新しいリーグにチャレンジして、新鮮な気持ちでキヤノンでの時間を楽しく過ごすことができています。


ケーン・トンプソン選手

――日本には過去に何度か来ている

サモア代表として3回日本に来ています。今年もパシフィックネーションズで来日して、日本代表とも戦いました。昨年来日した時は怪我をしてしまい試合には出られませんでした。その前は2007年でしたので、今回が4回目の来日となります。

――日本代表との試合経験から、日本のラグビーを知っている

確かに試合経験はありますが、日本のラグビーはニュージーランドとは違う部分があり、また非常に成長しているので、今でも学んでいる状況です。日本のラグビーを学び、キヤノンのラグビーを身に付け、そして自分がどうすればチームに貢献できるか、ということに取り組んでいます。

――既にキヤノンにすっかり馴染んでいるように見えるが

自分のことを良く受け入れてくれて、自分のプレーができるようにみんなが助けてくれているからでしょう。でもまだやれることはありますし、そのためにも毎日の練習、そして試合を重ねてもっといいパフォーマンスを見せていきたいと思っています。

――昨シーズン、チーフス(※)のNo.8としてチームの優勝に貢献した

チーフスという素晴らしいチームで、ラグビーをエンジョイしました。キヤノンでプレーすることは昨シーズンが始まる前に決めていましたが、優勝したのでチームを離れるのはちょっと難しい部分がありました。でも、新しい環境でまたラグビーができるので、自分の決断には満足しています。以前日本に来て、人々、文化、生活などは知っていたので、日本に来ることを楽しみにしていました。日本食も大好きです。寿司とラーメンが特に好きです。
※チーフス:スーパー15(ニュージーランド・オーストラリア・南アフリカ共和国の3カ国、計15のクラブチームで行なわれる国際リーグ戦)で戦うニュージーランドの強豪チーム。


ケーン・トンプソン選手

――アジアの国々に興味がある

フリーの時間があれば、是非日本のあちこちを旅行したいですね。もし1カ月の休みがあればカンボジアにも行ってみたいと思っています。以前、タイに行ったことがありアジアの国には興味があります。

――出身はサモア?

いえ、生まれはニュージーランドです。母方の祖母がサモア人なので、2007年、そして昨年のワールドカップなどサモア代表としてプレーしてきました。サモア代表チーム、またそれ以外の試合でも、去年と今年はNo.8としてプレーすることが多かったのですが、長い目で自分のラグビー人生を振り返るとロックが殆どです。キヤノンでもロックですが、どちらのポジションでも全く気にしません。どちらでもOKです。

――現在身長198cm、113kg・・・

実は子供の頃は小さくて、ラグビーは4歳から始めましたがずっとバックスでした。父も母も小柄なのですが、サモア人の祖母の血からなのか、15歳ころから急に大きくなり始めました。


ケーン・トンプソン選手

――日本のラグビーについて

日本代表と試合をして、日本のラグビーの成長を毎回感じていました。キヤノンもそうですが、関わるすべての人たちがラグビーに専心して、より良いゲームができるように良く学び、そして100%の努力を注いでいると思います。また、日本の選手はあまり大きくはありませんがスピードがあり、トップリーグで試合をする中でラグビーに対する知識が高まっていると思います。

――キヤノンも新しいラグビーを目指している

スピードがあり感動を与えられるラグビーですね。そのためにフィットネスやスキルの向上に取り組んでいます。試合を重ねるたびに成果が見られ、自信に繋がっています。チーフスも早い展開のラグビーを目指していたので、ラグビーに対する考え方は共通する点がたくさんあります。そういう意味でも、キヤノンのラグビーに馴染むことはそれほど難しいことではありませんでした。

――トップリーグでいい試合をするのと勝つとでは大きな違いがある

勝ち点で言えば、勝てば4または5ポイント、でも負ければ0あるいは1ポイントしか取れません。勝つことはもちろん非常に重要です。特に接戦の場合は経験がものを言います。キヤノンは若いチームなので、その点は確かに弱い部分かもしれませんが、試合ごとに大きな成長をしていて、次の試合が楽しみに思えるという雰囲気がいいですね。

――キヤノンイーグルスの印象は

コーチが設定したゲームプランを全員で共有し、全員で同じゴールに向かって努力を続けています。シーズン最初は不安や緊張が大きかったのですが、試合を重ねるごとに自信がついて徐々に強いチームになっています。でもトップリーグはどのチームも強く、キヤノンの研究もしてくれるでしょうが、そこもチャレンジです。試合で成功も失敗も重ね、それを次のゲームに繋げて今シーズンを通して成長を続けたいと思います。

――ではファンの皆さんへメッセージを

たくさんの方が応援に来て、チームを支えてくれています。嬉しいしまた驚いています。是非毎試合応援に来てください。宜しくお願いします。