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キヤノン イーグルス 公式サイト|スタッフレポート

選手インタビュー

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Monthly Players 12月号2012年12月28日

今回は、12月生まれのマーフィー・レイルア選手、坂下 拓也選手、三友 良平選手、守屋 篤選手の4名にインタビューを行いました。


マーフィー・レイルア選手

成長できていることを実感している

マーフィー・レイルア選手

――入部して8か月が経った

非常に早くタフな8か月でした。特に入部してすぐの頃は緊張して、なかなかうまくいかない部分もありましたが、時間を経てトレーニングを重ねてきたことで、自分でもかなり成長できていることを実感しています。さらに努力を重ねて、もっと成長していきたいと思っています。

――大学を卒業してすぐにトップリーグチームでプレーすることについて

素晴らしい施設でラグビーができることはもちろんですが、スキルのレベルやトレーニングの質も量も違います。でも監督はじめコーチ陣、トレーナーの皆さん、そして選手と長い時間一緒にいて、家族のような雰囲気でキヤノンイーグルスのメンバーでいられることに非常に満足しています。何の文句もありません。

――練習と試合が続いて大変だと思うが

今はラグビーに集中しているので、大変だと感じることはありません。実は今年父親の誕生日と、10月末の1週間の休みの時にニュージーランドに行ってきました。トレーニングを忘れて、家族や友人とリラックスした時間を過ごすことができたので、リフレッシュすることができました。

――集中してトレーニングしているのは

マーフィー・レイルア選手

ディフェンスとボールに対するリアクション、そして選手間のコミュニケーションです。特にコミュニケーションについてはコーチたちからももっとできるようになれと言われています。今年はこれまでに9試合に出ることができましたが、試合ごとにビデオで自分のプレーをしっかり見直して、良い部分と悪い部分を確認して、コーチからアドバイスをもらって次の試合に繋がるようにしています。特にタックルは自信があります。今年はジョシュア(マウ)と僕は外人選手の登録枠に入れなかったので、来年は登録してもらって、トップリーグの試合に出たいですね。そのためにも今まで以上に頑張ります。

――元々あまり人と話さないタイプ

シャイですね。でもコミュニケーションは取るようにして友達もたくさんできました。チームの中で親しいのは外人選手ではロッキーやアリ、アイス、日本人選手ではタケ(竹山)、ネコ(金子)、ダイキ(田中)たちとよく話していますし、時々出かけて食事をしたりします。ガールフレンドはいませんね。

――ではファンの皆さんへ

いつもたくさんのファンの方が応援に来て下さって、本当に嬉しく思います。有難うございます。チームはずっといい雰囲気で強くなってきています。12月からの試合でもハードなプレーで、もっと勝てると期待しています。個人的には厳しいトレーニングを続けて、来年はグランドに立てるように頑張ります。その時は是非グランドに来て、自分をプッシュしてください。よろしくお願いします。


坂下 拓也選手

毎日100%努力して、チームを押し上げるという歴史を作りたい

坂下 拓也選手

――リーグ戦も終盤に入り、現在の心境は

試合に出られていないのが現状で、もちろん悔しい思いもありますが、できることをひとつひとつやってチームが勝つことを思いながら、自分が試合に出るための主張もしっかりやっています。

――フッカーというポジションについて

フッカーはセットプレーのカギになるポジションなので、セットプレーの時は自分が中心にならないといけないと思っています。でも僕の中では2番と言えばラインアウト、という思いがあって、ラインアウトを成功させてチームの勝利に貢献することを考えます。ずっとフッカーですが、大学時代はスローイングが下手過ぎて、「他の選手に投げさせろ」と言われたくらいでした。そんなわけでキヤノンに入部した頃も中の下と言った感じでしたが、今年に入ってようやく人並みに投げられるようになったと思っています。ずっと試行錯誤しながら毎日投げ続けて、特に春は毎日100球以上投げていたので、その成果がこの夏あたりから出てきました。その頃に永友さんとアンディさんから、「ラインアウトが武器になるぞ」と言われた時はやはり嬉しかったですね。

――夏合宿の2試合と、その後のヤマハとの練習試合はスタメンでプレーした

貢さんと金子が怪我をしていて、だから出られていることは分かっていました。でもそのチャンスを活かして、自分ができることを精一杯やろうと言う気持ちでやりましたし、二人が怪我から戻ればまた勝負しなければいけないと思っていました。リーグ戦初戦のメンバーに怪我から戻った二人が入っていたので、半分納得した自分と整理がつかない自分がいて、その時のアンディさんとの面談では自然と涙が出ました。でも自分に足りないものや反省点も分かっていたのと、自分の気持ちを理解してもらい整理もついたので、また頑張ろうと言う気になれました。それでもやはり試合に出るのが一番というのがあるので、悔しいし負けたくないですね。

――今課題にしていることを一つ上げるとすれば

坂下 拓也選手

タックルの精度を上げるということです。僕は体を当てにいく時に、気持ちが入り過ぎて体ごと飛び込んでしまう癖があります。小村さんからも「少し落ち着け」と言われています。スイッチが入りやすく、タックルの時は人の倍は気持ちが入れるタイプなので、その点は気をつけていきたいと思います。とにかく声を出すのが好きで、声を掛けると自分へのプレッシャーになるし、声を掛けられた方も元気になります。みんなで声を掛け合ってやるラグビーが好きなので、試合でもいい雰囲気でやりたいですね。キヤノンは大人しい選手が多くて、自分が声を掛けても反応が無いこともありますが、そこはコーチからも期待してもらっている部分なので今まで通り声を出していきます。

――今シーズンの残りをどんな気持ちで取り組むか

ラグビーができていること自体に感謝しています。両親始め会社の皆さん、高校・大学の仲間、先生、たくさんの皆さんに試合に出て恩返しをしたいと思っています。そのためにもメンバーに入れない時でも毎日100%努力して、チームを押し上げるという歴史を作りたいと思っています。

――ではファンの皆さんへメッセージを

キヤノンイーグルスを応援して下さっている皆さん、いつも本当に有難うございます。キヤノンはどのチームよりも熱くチャレンジするチームだと思います。そんなキヤノンイーグルスを是非会場で観て頂ければと思います。また個人としては試合に出て、自分の思いを皆さんに伝えられるように頑張っていきたいと思います。ラグビーができていることに本当に感謝しています。これからも宜しくお願い致します。


三友 良平選手

「グランドに観に来て良かった」と思ってもらえる試合をします

三友 良平選手

――今の心境は

11月は1ヶ月間試合がなくて、リフレッシュできました。次の試合が2回目の開幕戦という感じがします。でも9月の開幕戦の時のような緊張感はなくて、ワクワク楽しみな気持ちです。ウィンドウマンスの前半はゴールキックも暫く蹴らなかったのですが、リフレッシュできたせいか新たな気持ちで蹴ることができています。

――リーグ戦に入る前とは心境に変化がある

8月のヤマハさんとの練習試合では、「強いなぁ」という印象でした。でも春から走り込んでやってきたことを信じて「やるしかない」という覚悟は固まっていました。トップリーグはどのチームも強いので、全試合を通じて「やるしかない」という気持ちですね。もちろん練習試合の時から覚悟はできていたのですが、想像以上に強かったので、改めて覚悟を決めて一つ一つのプレーを大事にしようと思っていました。

――開幕戦の初勝利で気持ちは変わったか

春からやってきたことが間違ってなかったことが確信できて、自信にもなりました。だからと言って試合に向かう気持ちはやはり「やるしかない」と言う覚悟を持ってやる事に変わりはありませんでした。毎試合、全てのプレーでチャレンジするという気持ちですね。怪我をせずにいい試合ができたので、10月までの8試合が終わった時は正直ホッとしました。

――試合で一番気をつけていることは

ボールを持ったらとにかく前に行く、それも覚悟をもってやっています。どのチームもセンターは大きくて強い選手ばかりなので、試合後は体も痛いし疲れるのですが、アタックもディフェンスも受けないように気をつけています。アタックで受けると後ろに戻されてしまうことがありますし、ディフェンスで後手を踏むとタックルを外されることがあります。センターが弾かれるとチームの雰囲気も悪くなり、相手に穴だと思われるのも嫌なので目一杯やっています。試合を通じて成長を実感できていることに楽しさを感じますが、まだまだ一つずつやっていかないと駄目ですね。

――プレースキックについて

三友 良平選手

はじめは甲で蹴っていたのですが左に曲がることが多く、インサイドで蹴ってみたら曲がらないので、「自分はこれでいこう」と思ったのは高校の時です。
自分が任されている以上、全てのキックを決めなければいけないと思っているので、試合の状況が勝っていても負けていても、また点差などは気になりません。決めることだけに集中します。僕は風に乗せて蹴るのが好きなので、たまに風を読み過ぎて外すことがありますね。因みに秩父宮は旗の動きからは見えない特有の風があります。それを意識しすぎないようにしていますが、あれはなんなのでしょうか。

――残りの試合に向けてのテーマは

キックも含めてプレーの精度を100%にすることを目指します。その為にはディフェンスでもオフェンスでもセットを早くすることが非常に大事だと思っています。そうすることでプレーに余裕を持つことができるので、しっかりやっていきたいと思います。

――ではファンの皆さんへ

いつもスタンドを赤くしていただけるので、心強く感じますし力をいただいています。残りの試合も大事に精一杯頑張ります。「グランドに観に来て良かった」と思ってもらえる試合をしますので、是非応援に来てください。宜しくお願い致します。


守屋 篤選手

試合に出てチームに貢献したい

守屋 篤選手

――リーグ戦も終盤に入ってきた

やはり開幕戦にグランドに立てなかったのは悔しかったですね。
しかもその後チームがずっと上向きだったので余計に悔しさが続いて、また焦りもありました。最初の4試合は気持ちを切り替えてリハビリに集中できて、10月の2クール目には絶対に試合に出てやろうと思っていたのに、練習試合でまた同じところを怪我してしまい、気分的にはかなりきつかったですね。状態はだいぶ良くなってきています。

――プロ選手としての意識が高まっている

プロの選手が20人近くいますが、午前中の練習で先に落とし込みをしておいて、午後の練習に向けてコミュニケーションをとっています。プロスキルの練習がほぼ毎日あって、去年以上にプロ意識が高まっていますね。プロ選手にはかなり厳しい要求があります。

――チームの雰囲気はどうか

すごく逞しいと感じています。ちょうどホンダヒートがトップリーグに上がった時に在籍していたので、昇格一年目の厳しさは身を持って経験しています。その時の記憶から、トップリーグでは簡単には勝てないどころか、勝ち点を取ることすらとても難しいと思っています。そこから考えると、みんな臆することなくしっかりやっていると思います。

――キヤノンイーグルスの印象は

守屋 篤選手

良くも悪くも若いチーム、という印象ですね。良いところは勢いがあり、臆することなくフレッシュな気分でチームにいられるところですね。マイナス面で言うと、若さゆえの脆い部分があるという点ですね。若い選手には、この施設が当たり前だと思わないようにして欲しいなと思います。僕はキヤノンが3チーム目なので、この施設の素晴らしさが良くわかります。このような環境でできることに感謝する気持ちが大切です。若さを補うために必要なことは、勝っても負けても試合の内容を振り返って、とにかく事実を受け入れて考えることだと思います。

――シーズン後半に向けて

チームに貢献したいという気持ちですね。怪我も治ってきて調子も良くなっています。練習で貢献することもできますが、やはり試合に出て貢献したいですね。チームは春、夏に比べると非常に成長しています。トップリーグ開幕前のヤマハとの練習試合で大負けして、誰もが「このままじゃいけない」という危機感が最高潮達しました。スキルや体力はすぐに上げることはできないので、やはり気持ちの変化だったと思います。特に初戦に勝って乗ってきましたね。そのチームの成長に自分もしっかりついていって、とにかく試合で頑張りたいですね。

――では最後にファンの皆さんへ

試合に出たら僕の持ち味であるダイレクトなアタック、また思い切ったタックルをドンドン出して、チームに勢いを出すようにしたいと思います。是非会場へ来て昇格1年目のキヤノンの成長ぶりを見ていただきたいですね。引き続き応援をよろしくお願いします。