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オーストラリア ラグビー留学レポート 最終回(和田選手)2013年6月21日

キヤノンイーグルスサポーターの皆さま

約3か月間、和田キャプテンと城選手はオーストラリアのクラブチームシドニーユニで本場のラグビーとその文化に触れて、
ひとまわりもふたまわりも大きくなって、今朝オーストラリアから帰国いたしました。
彼ら自身が語っているように異国の地で得た大きな釣果をお土産に、今シーズンの皆さまから頂いた期待にきっと応えてくれる
ものと信じています。
留学中にご声援くださった皆様にお礼を申しあげますとともに、今後のご支援をよろしくお願いいたします。
今回のレポートはこれで最終回になります。ご一読くだされば幸いです。


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こんにちは、和田拓です。
今回の留学も最終日を迎えましたので、振り返ってご報告いたします。

私たちは4月1日からから約3ヶ月間、シドニーでラグビー・英語学習をさせていただきました。
到着当初、まずバスの乗り方やバスの行き先がわからない。私たちのつたない英語で聞いてやっと乗れたと思ったら、目的のバス停では止まらない・・・など、とにかく生活に慣れるのに必死でした。
また、なかなか当たらない天気予報や朝のものすごい霧など、日本では想像もつかない多くのことが新鮮で、季節の変化やサマータイム等、長期間の滞在でしか味わえない体験もできました。
お世話になったシドニーユニのチームでは、こちらのラグビーの文化をたくさん味わうことができました。心温かいチームメイトやスタッフ、ウォーミングアップからのスイッチの切り替え方、チームとして戦うという強い意識、そして、どのグレードにおいても練習や試合にかかわらず全力でプレーしていることが印象的でした。そして、試合に勝ったチームの特権としてクラブソングを歌うことができます。その時の雰囲気は忘れられないものです。本当に伝統あるチームに所属したことで、ますますラグビーが大好きになりました。

そして、今までも英語が話せたらと思うシーンは何度もありましたが、この機会に少し上達したと思いますので、帰国後もチームの外国人選手と話すなどして、チーム内コミュニケーションの強化と継続的に英語スキルも上げていきたいと強く思いました。
英語学習で痛感したのは、「まずはやってみる」ことを改めて感じました。ラグビー生活でも私生活でも話しかけてみれば、意外と伝わったことも多かったですし、逆に物怖じして聞かなかったことで、多くのチャンスを逃してきたと思います。肝心なのは英語ができないことよりも、英語ができないことを理由に、何もやらないことだと感じました。
また、私たちにはラグビーという共通項がありました。そのことで、彼らとコミュニケーションを取れたのも事実ですし、同じ目標を持つことで自然と仲間意識がわいてきました。ラグビーという激しいスポーツの中では、言葉はわからなくとも身体を張っている選手は見ていてわかりますし、そんな選手は信頼されています。そんな選手と接することができたことは、財産といえます。また、言葉がわからなくてもカジュアルに挨拶してくれる人の優しさを実感しました。イーグルスの外国人選手の気持ちも少しわかったので、帰国後は、もっと積極的に話しかけようと思います。

さらに印象に残っていることは、ポジティブシンキングです。オーストラリアでよく耳にした"That's all right."(何とかなるさ)という言葉があります。練習や試合中のやりとりはもとより、試合後のコメントが、よりポジティブだと感じました。普段の生活においても、バスが途中で止まることも、日曜に電車が動いていないこともありました。それでも、ほとんどの人は気にする様子もなく、次の手段を探します。だからなのかはわかりませんが、休日もどこかゆっくりと時間が過ぎていった気がします。

留学中、本当に多く方と知り合うことができました。この出会いを大切にしていきたいですし、この関係が続けられたらと思います。また、日本は今どうなっているのか、イーグルスはどんな状況なのかと城選手とよく話したものです。この良い経験をチームに持ち帰り、シーズンの良い結果に結びつけることだと強く思います。本場の空気をたくさん吸収できたので、帰国後はさらにエンジン全開で頑張っていきます。今年は、トップリーグ2年目のさらに結果が求められる年です。この経験を活かし、イーグルスと共に成長していきたいと思います。

最後になりますが、この留学に際し、多くの方のご理解とご協力があったことと思います。キヤノンオーストラリアを含めた職場の皆さん、シドニーユニの方々、ホストファミリー、語学学校の方々、そして、特に3ヶ月もの間、機会を与えていただいた、監督をはじめとしたイーグルスの関係者等、本当に多くの方に感謝したいと思います。この留学が、充実したものになったのも皆さんのおかげです。ありがとうございました。

この経験を活かすため、寒くなったシドニーを離れ、灼熱の日本へ帰ります。
日本では、代表がウェールズ代表を倒したことで盛り上がっているようですね。イーグルスも日本のラグビー界を盛り上げていけるように、突き進んでいきますので、これからも応援よろしくお願いします。
それでは、また日本でお会いしましょう! See you then!!