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キヤノン イーグルス 公式サイト|スタッフレポート

練習レポート

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練習レポート vol.2 4月21日のトレーニング2010年5月11日

キヤノン ラグビー フットボール クラブ 練習レポート vol.2 『4月21日のトレーニング』

昼間は夏日を感じさせる天気となりましたが、練習を始める頃には雲が広がり始め、ラグビーをするには絶好のコンディションの中、4月21日のトレーニングが東京ヴェルディ1969フットボールクラブの天然芝グラウンドで行われました。


トレーニングの前にクラブハウスにてミーティングが行われましたが、予定時間をオーバーする熱のこもったミーティングとなりました。ミーティング後、選手達は和やかな中にも、気合いに満ちた雰囲気でグラウンドに向かいました。

15時55分からトレーニングがスタートし、まずは3グループに分かれ、(1)ランニング、(2)ボールキャリア(アタック)、(3)ボールキャリア(ディフェンス)の3ヶ所を各グループが5分ごとにローテーションしていくウォーミングアップを行いました。
そのウォーミングアップの「ランニング」は、4月15日にキヤノン アスリート クラブ 九州の衞藤監督から指導してもらった内容を取り入れたウォーミングアップでした。

衞藤監督から直接指導を受けていた齊藤隆行ストレングスフィットネスコーチは「衞藤監督から教えて頂いた体の軸をちゃんとセンターに持ってきて、内側の筋肉を使って走るということを意識したウォーミングアップをしています。衞藤監督からは3ヶ月はやらなければ結果は出ないと言われました。できるだけ丁寧に継続していきたいと思うので、常にどこかのセッションでは取り入れていくようにしたいと思っています」と語っていました。

練習風景

ウォーミングアップの後は、引き続き3グループに分かれたまま、(1)タックル、(2)モール、ラック、(3)1対1の3ヶ所を各グループが10分間ごとにローテーションしていくコンタクト練習となりました。
ラグビーに必要なスキルを3ヶ所でそれぞれ特化して行うトレーニングですが、選手同士で交わされるコミュニケーションの中にもスキルアップを意識する姿勢が表れています。

コンタクト練習の後は、7分ハーフの7対7のミニゲーム行われました。
グラウンドにミニコートを2面作り、前半は横長のコートで横への動きを意識したプレーを行い、後半は縦長のコートで縦への動きを意識したプレーを行いました。
連携が上手くいかず、パスが繋がらない部分もありました。
しかし個々の動きに関しては、3月からの走り込みの成果が出ていました。

佐藤拓選手
佐藤拓選手

最後はフォワードとバックスに分かれ、フォワードはスクラムを、バックスはキック、キャッチを中心にアタックの練習が行われました。フォワードのスクラム練習では、スクラムマシーンでの練習を何度も繰返し、スクラムの精度を上げていました。その中で、宮本安正選手や立川大介選手が中心となり個別に指導をしていました。
指導を受けていた佐藤拓選手は「今シーズンからスクラムの練習もしているのですが、まだ分からないことが多いですね(笑)。でもロックやプロップもできればプレーに幅が広がると思っているので、これからもスクラムの練習を頑張ります」と話していました。

竹山浩史選手
竹山浩史選手

昨シーズンはウイングで出場していた竹山浩史選手は「大学の時はフランカーだったので、今シーズンからフランカーを志願して、いまはフォワードの練習にも参加しています。体の方はたくさん走っているので調子が良いです。衞藤監督から指導を受けて、ウォーミングアップの時もそのトレーニングを取り入れていますし、走りだけではなく、選手みんなの意識改革も出来ていると思います」と、衞藤監督のトレーニングに刺激を受け、選手の意識改革が進んだことによって、練習やスキルアップに取り組む姿勢が良い方向へ進んでいるようです。

今日のトレーニング終了後、永友洋司ヘッドコーチから話を聞きました。
「ミーティングでも話したのですが、1つ1つのプレーなら出来ても、それをチームのスキルにしようとすると出来ない。そのような話をしていたので、少しミーティングが長くなりました。課題が出てきたので、個別に引き出してきたものを一つずつ解決して成果を積み上げてきたいですね。試合の中ではいろいろな状況になりますから、時間をかけてやっていかなければと感じています。今日は初めてゲームシチュエーションを取り入れた練習をしましたが、今日の練習をビデオで見れば、出来ていない部分が改めて見えてくると思います。これからもそのレビューを続けていきたいと思います。」