このページは2012年以前の情報です。最新シーズンの情報はこちらでご覧いただけます。

キヤノン イーグルス 公式サイト|スタッフレポート

選手インタビュー

一覧に戻る

選手インタビュー vol.32 田中 大喜2011年9月14日

キヤノン イーグルス 選手インタビュー
vol.32 田中 大喜『キープ力、決定力のあるウイングに』


◆みんな同じ方向を向いて、トップリーグ昇格を目指している

田中 大喜選手

――環境が変わりましたが、生活には慣れてきましたか?

驚くほど良い環境なので、この環境を活かしてもっと自分を高いレベルに持っていきたいと思っています。

――ラグビー以外での生活はどうですか?

日曜日が一日休みというのは嬉しいのですが、初めてのことなのでまだ休みをうまく使えていないところがあります。

――休みの日は何をしているのですか?

地元(神奈川県)に帰って友達と食事をしたり、話をしたりすることが多いですね。

――大学時代と社会人のラグビーはどこが違うと感じますか?

ラグビーに取り組む姿勢が違うと思います。幅広い年代の方々が、みんな同じ方向を向いてトップリーグ昇格を目指しているという、その意識レベルの高さだと感じています。

――同じ法政大学から吉岡耕選手も入部しましたね

同じ大学で同期(吉岡選手)がいるだけで気持ちが落ち着きます。一緒のチームに入れてよかったと思います。

――入部する前、キヤノンはどういうチームだと思っていましたか?

トップリーグを狙えるチームで、僕もそういうチームでプレーがしたいと思っていました。

◆ファンの気持ちで試合

田中 大喜選手

大学時代

――昨年は法政大学の選手として関東大学リーグ戦を戦いましたが、予想外の結果ではありませんでしたか?

どこかで1つ上の年代の人たちに甘えていた部分があったと思います。4年生になる時は、入替戦を戦うとは思ってもいませんでした。

――入替戦を戦う時は、どういう気持ちでしたか?

大事な試合の前には興奮して泣くことがあると思いますが、入替戦の時は「なぜここにいるんだろう」という思いで泣いていました。

――3年の時は大学選手権2回戦で、同期の金子大介選手や和田拓選手がいる慶應義塾大学と試合をしましたね

金子も國學院久我山高校だったので、僕の出身の東京高校とよく試合をしていましたし、国体では同じチームで試合もしていました。まさかまた同じチームでプレーするとは思いませんでしたね。

――大学生活でいちばん記憶に残っていることは何ですか?

大学1年の夏合宿でAチームに入り、早稲田大学との試合に出られたことです。高校時代にテレビで見ていた選手たちと試合をすることができて、感動したことを覚えています。特に五郎丸さん(歩/現・ヤマハ発動機ジュビロ)とマッチアップした時は、同じグラウンドでプレーしていることに興奮していました。大差で負けてしまいましたが、なんだかファンの気持ちになっていました(笑)。

――ポジションはずっとウイングですか?

高校からずっとウイングです。一度大学時代にフルバックにチャレンジしたことがありましたが、キックの精度があまり高くなかったので、それからはずっとウイングでプレーしています。

◆トライを獲ることに貪欲

田中 大喜選手

小学校時代

――ラグビーを始める前に何かスポーツはやっていましたか?

小学生の時は横浜F・マリノスのユースチームに入っていて、ずっとサッカー選手になりたいと思っていました。中学時代にケガをしてしまい、8か月くらいサッカーから離れることになり、サッカー選手の道はあきらめました。

――そんなに本格的にサッカーをやっていたのに、キックは苦手なのですか?

そうですね(笑)。高校の時にラグビー部に入っているにも関わらず、サッカー部から誘いがありました。それだけ誘われていたので、ラグビー部の先輩もキックに期待していたみたいですが、楕円球のキックは苦手です。でもリフティングなら今でも200~300回くらいはできると思いますよ。

田中 大喜選手

高校時代

――ラグビーを始めるきっかけは何でしたか?

高校を選ぶ時に、中学の担任の先生に「スポーツの能力を活かせ」と東京高校でラグビーをすることを勧められました。父親にも「東京高校に行け」と言われて決めました。いまだになぜラグビーを勧められたのかは分からないですね(笑)。

――当時から足は速い方でしたか?

大学時代は足が速い方でしたが、キヤノンでは真ん中くらいの速さだと思います。

――ラグビーを始めてすぐにケガをしたそうですが、その後にラグビーをすることは怖くなかったですか?

転がっているボールを拾って、立ち上がったらタックルをされてケガをしました。当時は素人だったので、ボールが転がるとプレーが止まってタックルはされないものだと思っていました(笑)。復帰した時は特に怖いと感じることはありませんでした。

――ラグビーが楽しいと感じるのはどんな時ですか?

トライを獲るとみんなが集まってくれるので、それが今でも楽しいですね。高校の時にその楽しさを感じてから、トライを獲ることに貪欲になりました。

◆人に強い、なかなか倒れない、トライを獲る能力

田中 大喜選手

――ラグビーの魅力は何だと思いますか?

人それぞれ違うと思いますが、僕はトライを獲ることが仕事なので、それがいちばんの喜びですし、突破が難しい場面で抜けてトライを獲れた時はさらに嬉しいですね。

――どういうプレーヤーになりたいですか?

キヤノンはランニング・ラグビーがチームスタイルだと思うので、ボールを外まで回した時にキープできることが重要だと思っています。タックルを受けた後、1歩でも2歩でもゲインできるキープ力、そして決定力のあるウイングになりたいと思います。

――ファンの人たちにはどういうプレーを見てほしいですか?

キヤノンはすごい選手がたくさんいるので、その中でいかに自分のレベルを上げられるかがテーマだと思っています。自分の売りである人に強くなかなか倒れないこと、そしてトライを獲る能力を高めて、試合でファンの方に見て頂けるように頑張っていきます。応援よろしくお願いします。