キヤノン ラグビーフットボールクラブ vs 豊田自動織機 ラグビー部



28 | 前半 | 7 |
7 | 後半 | 0 |


2009年6月27日(土) 14:00 キックオフ 豊田自動織機 刈谷グラウンド (愛知県 )
オープン戦(春季・夏季)
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立川 大介 | 1 PR | |||
宮本 陽平 | 2 HO | |||
宮本 安正 | 3 PR | |||
新井 建祐 | 4 LO | |||
佐藤 拓 | 5 LO | |||
下瀬 央輔 | 6 FL | |||
下瀬 央輔 | 7 FL | |||
クレイブ・エヴァレット | 8 No.8 | |||
後藤 隆志 | 9 SH | |||
今村 友基 | 10 SO | |||
東海林 謙二 | 11 WTB | |||
水田 隆裕 | 12 CTB | |||
ロマノ・レメキ | 13 CTB | |||
徳永 翔伍 | 14 WTB | |||
高橋 和幸 | 15 FB | |||
16 山路 泰生 17 池澤 昌一 18 上西 尭之 19 甲斐 洋充 20 吉田 惇哉 21 前田 貴洋 |
22 田原 圭祐 23 田瀬 慎之介 24 弥富 義博 25 児玉 丈 26 小笠原 大樹 27 栗原 聖 |
リザーブ |
後半開始 | 8クレイグ・エヴァレット → 21前田 貴洋 | 交代選手![]() |
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後半26分 |
1立川 大介 → 16山路 泰生 2宮本 陽平 → 17池澤 昌一 3宮本 安正 → 18上西尭之 4新井 建祐 → 19甲斐 洋充 7米元 勇一郎 → 20吉田 惇哉 9後藤 隆志 → 22田原 圭祐 10今村 友基 → 23田瀬 慎之介 11東海林 謙二 → 24弥富 義博 14徳永 翔伍 → 26小笠原 大樹 |
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後半27分 | 13ロマノ・レメキ → 25児玉 丈 15高橋 和幸 → 27栗原 聖 |
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後半39分 | 5佐藤 拓 → 4新井 建祐 |
前半:キヤノンキックオフ5>
5分 キヤノン:自陣10m付近相手ラインアウトからターンオーバーしラックを連取、5.→6.と繋ぎ左隅へトライ、G成功(7-0)
11分 キヤノン:敵陣22mライン内ラインアウトから展開し、ラックから右に展開し14.→4.と繋ぎ右隅へトライ、G成功(14-0)
13分 キヤノン:HL中央スクラムから左へ展開、9.→15.→13.→11.と繋ぎ、左中間へトライ、G成功(21-0)
20分 豊田自動織機:自陣10m付近よりカウンターアタックを仕掛け、7.→14.→15.→11.繋ぎ、右隅へトライ、G成功(21-7)
26分 キヤノン:敵陣10付近よりカウンターアタックを仕掛け、6.がDF裏へキック、13.がキャッチし1.と繋ぎ左中間へトライ、G成功(28-7)
後半:キヤノンキックオフ5>
39分 キヤノン:敵陣10m付近よりカウンターアタックを仕掛け、23.→27.→25.がインゴールへキックし12.がグラウディングしトライ、G成功(35-7)
春のオープン戦というよりは真夏の試合になった豊田自動織機戦は、愛知県刈谷市にある豊田自動織機のグラウンドで行われた。
この日キヤノンは二人の外国人選手のデビューを迎えた。
一人はオーストラリアからやってきたロマノ・レメキだ。
弱冠二十歳ではあるが、弾けるようなランプレーが楽しみな選手である。
もう一人はクレイグ・エヴァレット。
ウェールズ代表候補でもある。
体格を生かしたサイドアタックに威力を発揮する。
またスタンドオフには神戸製鋼から移籍した今村友基が入った。
この三人がチームに加わることによって、どのような変化が起こるのか、楽しみな一戦でもある。
「入りの10分を集中して戦おう!」
永友HCの試合前の指示に選手はうなずいた。
前に出てタックルし攻撃する。
そして我慢する。
それができれば必ず良い試合ができる。
それを信じて、ここ数試合戦ってきた。
しかしなかなか実を結ばない。
ところが、この日の試合は最初からそれが実現した。
10.今村がスタンドオフとしてラインを前に押し上げる。
ディフェンスでも体を張ったタックルで相手を食い止める。
8.エヴァレットの存在感も大きい。
体を張ってラックやモールを押し込む。
最初の凌ぎ合いの後、トライをしたのはキヤノンだった。
試合開始から5分にラックからフランカーの6.下瀬が抜けだし中央にトライを決める。
続いて11分にゴール前のラックからブラインドサイドを14.徳永が攻める。
内側をフォローしていた4.新井建祐にパスがわたり連続トライとなる。
さらに15分、左オープンに展開し15.高橋→13.レメキ→11.東海林にボールがわたり、相手にタックルされるもそれを振り切りゴールに飛び込む。
練習でコーチのチャールズから伝授されたテクニックが生かされたトライでもあった。
3本のトライのコンバージョンも決まり21:0とリードを広げる。
今までにない勢いを感じる展開に、チームの雰囲気も高まってくる。
この後相手の連続攻撃からトライを許し21:7となる。
26分には再び反撃に転じ、13.レメキから1.立川につなぎトライ。
レメキのスピードとボディコントロールで、たびたびチャンスを作る事が出来た。
立川の忠実なタックルとフォローも攻撃の流れを作る。
この後相手の激しい反撃をくい止め、前半を28:7で終了する。
後半に入ると、互いにメンバーを入れ替えてゲームの立て直しを図る。
キヤノンは後半が始まってすぐに相手陣内に入って攻撃をし続けるが、なかなかゴールラインを割ることが出来ない。
逆に相手の攻撃に対しては体を張ったタックルで防ぎきる。
終了直前の39分に、相手のパントをキャッチしてそこから23.田瀬→27.栗原→25.児玉に渡りインゴールにキックをする。
そのボールを12.水田が抑えてトライになる。
後半はこのトライ一つ獲得して終了する。
合計スコアは35:7。
春シーズン初めての快勝であった。
豊田自動織機はベストの布陣ではなかったものの、キヤノンが目標とするチームの一つと戦えたことは大きな収穫であった。
試合終了後、労をねぎらわれる選手からは満足そうな声は聞こえてこない。
「もっと努力しなくては申し訳ないです。期待してもらい試合に出させてもらっているのに、こんなプレーじゃ恥ずかしい」
「私のプレーはもっと良くなる。次にチャンスをもらえたらそれを証明します」
「試合に出られなかったチームメイトのためにももっと頑張らないと・・・」
チームに競争が生まれ、方向が一つになってきたこと、そして求められるのもが厳しいものであることが実感されてきたコメントでもある。
永友HCのコメント
チームとして前に出ること(アタックもディフェンスも)が徐々に出来るようになってきました。そのため良い形でトライも取れました。
ディフェンスもしっかり入ることが出来ていたので、奪われたトライが一つで済んだわけです。
しかし、まだ我慢が足りない。
不必要なペナルティを犯してしまう場面がまだある。
このことに対する意識をこれからも伝え続けていきたい。
今日のポイントはFWの踏ん張りです。
セットプレーがしっかりしていた。
特にタイト5(※)の踏ん張りが光っていたと感じます。
これが安定するとチームに勢いが出ます。
そして新加入選手のインパクトです。
今日はそれがよいほうに出たと思います。
次のトヨタ自動車戦までにどんな戦いが出来るか、楽しみでもあります。
チームは日々成長していますので、次の試合ではもっと違ったチームになっているかもしれません。
夏合宿までの最後の試合になりますので、春の完成版のチームで戦いたいと思います。
ぜひ応援お願いします。
※ タイト5(ファイブ):フォワードの最前線でプレーをするPR、HO、LOの5人。現代のラグビーでは、この5人の運動量が勝敗の流れを決定するケースも多い。