キヤノン イーグルス vs 近鉄 ライナーズ



10 | 前半 | 22 |
29 | 後半 | 22 |



2012年12月15日(土) 14:00 キックオフ 近鉄花園ラグビー場 (大阪府 )
トップリーグ 第11節 天候:曇り
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宍戸 要介 | 1 PR | 豊田 大樹 | ||
山本 貢 | 2 HO | 太田 春樹 | ||
城 彰 | 3 PR | 才田 修ニ | ||
湯澤 奨平 | 4 LO | トンプソン ルーク | ||
日高 駿 | 5 LO | 松岡 勇 | ||
植松 宗之 | 6 FL | 中井 太喜 | ||
竹山 浩史 | 7 FL | タウファ 統悦 | ||
トマシ・ソンゲタ | 8 No.8 | 佐藤 幹夫 | ||
福居 武 | 9 SH | 金 哲元 | ||
カラム・ブルース | 10 SO | 重光 泰昌 | ||
新井 光 | 11 WTB | 森田 尚希 | ||
三友 良平 | 12 CTB | ジェフリー・イエロメ | ||
守屋 篤 | 13 CTB | 大西 将太郎 | ||
和田 拓 | 14 WTB | リコ・ギア | ||
橋野 皓介 | 15 FB | 高 忠伸 | ||
16 山路 泰生 17 金子 大介 18 甲斐 洋充 19 清水 直志 |
20 髙城 良太 21 ティム・ベネット 22 大居 広樹 |
リザーブ |
16 吉田 伸介 17 成 昂徳 18 大隈 隆明 19 レプハ・ラトゥイラ |
20 福地 達彦 21 ジーン・フェアバンクス 22 坂本 和城 |
前半 31分 | 1 宍戸 要介→ 16 山路 泰生 | 交代選手![]() |
後半 16分 | 12 ジェフリー・イエロメ→ 21 ジーン・フェアバンクス |
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後半 0分 | 11 新井 光→ 22 大居 広樹 | 後半 24分 | 8 佐藤 幹夫→ 19 レプハ・ラトゥイラ 14 リコ・ギア→ 22 坂本 和城 |
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後半 3分 | 2 山本 貢→ 17 金子 大介 7 竹山 浩史→ 19 清水 直志 12 三友 良平→ 21 ティム・ベネット |
後半 26分 | 2 太田 春樹→ 16 吉田 伸介 | |
後半 18分 | 9 福居 武→ 20 髙城 良太 | 後半 35分 | 6 中井 太喜→ 18 大隈 隆明 | |
後半 29分 | 4 湯澤 奨平→ 18 甲斐 洋充 |
トップリーグ第11戦は、ウィンドウマンス明け2連戦を接戦で制し、調子を上げている近鉄 ライナーズ。(以下近鉄)多くの日本代表選手を輩出する強豪チームとの試合に、キヤノンはワイルドカード進出圏内の10位以内確保を掛けて戦う。
-前半00分-
近鉄のキックオフで試合開始。
-前半3分-
試合開始から続く近鉄の攻撃を、キヤノンが必死のディフェンスで食い止めていたが、近鉄バックスの早い展開にキヤノンディフェンスがライン際で追いつけず、近鉄が先制のトライ。
コンバージョン成功。
[0-7]
-前半6分-
近鉄、キヤノン陣10mライン付近のラインアウトからバックスへ展開。キヤノンディフェンスを一気にずらしてそのままトライ。コンバージョン失敗。
キヤノン、開始早々に2トライを許し厳しいスタートを強いられる。
[0-12]
-前半12分-
キヤノン、近鉄陣22mライン付近のスクラムから一旦右へ振ってラックを形成。さらに左に振ってフォワードがポイントに集結。ジワジワとボールを前進させ、最後はトマシ・ソンゲタがゴールにボールを運び込み待望のトライ。コンバージョンも成功。
[7-12]
-前半16分-
近鉄バックスがボールを素早く動かしキヤノン陣へ進攻。キヤノン陣22mラインを越えたところでキヤノンがたまらずペナルティ。近鉄がPGを選択しこれを成功させて3点を追加。
[7-15]
-前半20分-
殆ど風の無い状況の中、両チームがキックによりエリアをコントロールする場面では、キヤノンはカラム・ブルース、橋野 皓介が正確なキックとポジショニングでしっかり対応。
[7-15]
-前半23分-
近鉄、ハーフウェイ付近のキヤノンのペナルティから、フォワード・バックスが連携して連続攻撃でジワジワとキヤノンゴールへ接近。最後はバックスが繋いで左隅にトライ。コンバージョン成功。キヤノン、勝利を手にするにはこれ以上の差を開けてはならない状況。
[7-22]
-前半30分-
キヤノン、近鉄陣22mライン付近のラインアウトから攻撃を仕掛け、相手のペナルティからPGを選択。三友がこれを決めきっちり3点を獲得。
[10-22]
-前半31分-
キヤノン選手交代
OUT【宍戸 要介】⇒IN【山路 泰生】
-前半35分-
両チームとも決定的なシーンの無い時間帯が続く。その中でキヤノンは相手ボールをターンオーバーするなど、フォワード・バックスのリズムに良い兆しが見え始める。
[10-22]
-前半40分-
両チーム共に追加得点のないまま前半終了。
[10-22]
ハーフタイム
キヤノン選手交代
OUT【新井 光】⇒IN【大居 広樹】
-後半00分-
キヤノンのキックオフで後半開始。キヤノン、12点差を縮めるためにも、前半掴みかけたペースでいいスタートを決めたいところ。
[10-22]
-後半1分-
近鉄、キヤノン陣10mライン付近のラインアウトからバックスへ展開。そのままキヤノンディフェンスをずらしてあっさりトライ。コンバージョン失敗。
[10-27]
-後半3分-
キヤノン選手交代
OUT【山本 貢】⇒IN【金子 大介】
OUT【竹山 浩史】⇒IN【清水 直志】
OUT【三友 良平】⇒IN【ティム・ベネット】
-後半5分-
キヤノン、近鉄陣10mライン付近で、走り込んだ橋野が相手ディフェンスをかわして大きくゲイン。フォローした大居にパスを繋ぎ、大居が近鉄ディフェンスの猛追を振り切ってトライ。コンバージョンは失敗。
[15-27]
-後半11分-
キヤノン、ハーフウェイ付近から近鉄バックスによる攻撃で大きくゲインを切られ、そのままトライを奪われたかと思われたが、ゴール直前でターンオーバー。ティム・ベネットが一気に加速し大きく挽回。フォローしたカラム・ブルースがハーフウェイ手前からフリーとなり、近鉄ゴール目指し全力疾走。近鉄陣22mライン付近で相手ディフェンスに捕まりそうになるが、ボールを持ちかえ相手を振り切ってトライ。自らコンバージョンも決めてキヤノン、連続トライで5点差に詰め寄る。
[22-27]
-後半16分-
近鉄、このままキヤノンのペースにはさせじとキヤノン陣へ攻め込み、キヤノンゴール手前5m付近のラインアウトからボールを確保。モールを形成しそのまま押し込んでトライ。コンバージョン失敗。
[22-32]
-後半18分-
OUT【福居 武】⇒IN【髙城 良太】
-後半19分-
キヤノン、近鉄陣での相手ペナルティを起点に、バックス・フォワード一体となった攻撃で前進。近鉄陣10mライン付近で金子のピック&ゴーでさらに大きくゲイン。近鉄ゴール手前5m付近のラックからトマシ・ソンゲタが突進し、ポイントから出たボールを受けた湯澤が相手ディフェンスを押し倒すようにしてトライ。キヤノン、見ごたえのある連係プレーでトライを奪う。コンバージョンも成功し3点差。
[29-32]
-後半22分-
近鉄、ハーフウェイ付近からバックスで展開。素早い動きでキヤノンディフェンスのスペースをついてそのままトライ。キヤノン、せっかく奪ったトライの後にあっさりトライを返され、また点差を8点とされる。コンバージョン失敗。
[29-37]
-後半28分-
キヤノン、近鉄陣22mライン内側のラインアウトからモールを形成し押し込む。近鉄も必死に守るがペナルティ。キヤノンは一旦タッチに蹴り出し、近鉄ゴール前5m付近のラインアウトから再度モールで押し込む。そこで近鉄が同じ反則を犯し、判定はキヤノンの認定トライ。コンバージョンも決めてついに1点差。
[36-37]
-後半29分-
OUT【湯澤 奨平】⇒IN【甲斐 洋充】
-後半31分-
近鉄、猛攻をしかけキヤノン陣へ進攻。キヤノンゴール前7m付近での近鉄ボールのスクラムで、キヤノンが痛恨のアーリーエンゲージ。近鉄がすぐに反応してクイックリスタート。密集の脇を走り抜けてゴールほぼ中央にトライ。キヤノンは全員がボールに向かって全力でプレッシャーをかけたがキック成功。点差を8点に広げられる。
[36-44]
-後半39分-
キヤノン、近鉄陣22mラインを越えたところで近鉄のペナルティ。カラム・ブルースの冷静な判断でPGを選択。これを決めて3点追加し点差を5点とする。
[39-44]
-後半40分-
キヤノン、近鉄のキックオフのボールを展開し逆転を図るが、相手ボールとなりタッチに蹴り出されノーサイド。
[39-44]
キヤノン、またも善戦しながらの惜敗でトップリーグ3勝8敗。しかし5トライを奪い、さらに7点差以内の敗戦により勝ち点2。勝ち点の合計を19に伸ばした。
- 永友 洋司監督
関西でも近鉄さんの応援を始め、キヤノンの応援の方にもたくさん駆け付けていただきました。本当に大事な事ですし、また有難いことだと思っています。試合に関してですが、やはり「勝ち切れない」という克服できていない課題が残ってしまいました。トライを取った後、そして取られた後の時間帯に、常勝チームが持っている部分がキヤノンにはまだ無い、ということを改めて感じさせられました。もちろん選手の最後まで攻める姿勢、そして頑張りは一番に称えなければいけないと思いますが、やはり日本一を狙っていくチームにとって、勝つ文化を作っていくにはまだまだ覚悟が足りていないと思います。簡単ではないのですが、ここを乗り切ることが本当に大事だと思います。また自分たちのスタイルにまだ迷いがあります。「負けないような試合」をしています。トライを取った後も攻め続けるキヤノンのラグビーをしっかりやり抜くことが必要です。
今日はトライの取り合いに持ち込むことはできましたが、リードを奪うことは一度もできませんでした。勝ち方をもっとコーチングして、勝たしてやりたいですね。
今日もリザーブから上がってきた選手たちがいい風を吹かしてくれたので、次のNEC戦を楽しみにしています。
- 今村 友基バックスコーチ
ゲームプランとしてはキックを使いながらゲームをコントロールするのがテーマのひとつだったのですが、キックでエリアを取りながらも簡単にラインブレイクされる場面が多く、ディフェンス面でやられ過ぎた感じです。それも相手に取られて取り返すという、ずっと後手になってしまいました。トライを取っているのに勝てないということについて、選手が一番もどかしさを感じていると思いますが、やはり勝つことの難しさを改めて知りました。選手は100%の力でハードに80分間戦っています。来週のNECさんも調子を上げていますが、うちも悪いところはないので、リーグ戦も残り2試合、とにかく勝ちたいですね。勝てそうで勝てない試合が続いているので、とにかくひとつ勝ちたいですね。また頑張ります。
- 和田 拓キャプテン
どこの会場でもたくさんの方に観戦していただいて、ラグビーをやっている者として、こういう環境でプレーさせていただけることに感謝しています。有難うございます。試合は殆ど近鉄さんのペースの試合で、用意してきたことが遂行できない時間帯が多かったと思います。やはり勝負どころや、プレッシャーのかかった場面での正確性が不十分でしたし、自分たちの未熟さを感じました。また近鉄さんのプレーの随所に経験の差を感じ、見習わないといけない部分がたくさんありました。でも5トライを取れたことは自信になりますし、頼りになる選手がいるのでその点は本当に頼もしく感じています。もっと上を目指していくチームですので、勝利という形に結び付けられるようにもっと練習を重ねていきたいと思います。
- 金子 大介
フォワードリーダー
とにかく今日は試合に出られたことが嬉しく、また楽しくプレーできました。いい部分も出せたと思いますが、まだ近鉄さんから見習うところがたくさんありました。チームの中でも追い越されたこともあったのですが、それがいいモチベーションになってずっと充実した練習ができていたので、その成果が今日はフィールドで出せたと思います。でも大事なスクラムでプロップの二人をコントロールできなかったのが悔やまれます。反省して次の試合にも出られるようにいい準備をするだけです。頑張ります。
- 甲斐 洋充選手
11試合目でやっと出ることができました。小さいころからラグビーをやっていて、地元の神戸製鋼の試合などを良く見ていたのですが、同じ舞台に立てたのが本当に嬉しかったです。試合に出られない間はモヤモヤした気分が続いて、練習でも空回りしてしまうことがあったのですが、今日試合に出たことで、またこの舞台に立ちたいという意欲がこれまで以上に湧いてきました。限られた時間でしたが、やれることは全部やりました。その中でいくつかミスがあったので、これからも練習を積んで、次に出られるチャンスがあれば精度や質にこだわって、チームに貢献したいと思います。
- 竹山 浩史選手
後半はうちのペースでできたところがあったのですが、結局勝てなかったですね。チームのことを考え過ぎて、自分のいいところを出せない時期があったのですが、先週からチームの決まりごとを守りながら自分らしいプレーをすることを心掛けています。それによっていい感じでプレーできるようになっています。それで勝ちがついて来れば一番嬉しいのですが、負けてしまうのが悔しいですね。でも強い近鉄さんに追いつけたということは、自分たちにも実力があるということなので、あとは試合経験を積みながらベーシックの部分をしっかりやって、来週も自分たちの力を出し切っていきたいと思います。
- トマシ・ソンゲタ選手
試合に出た時は相手にもキヤノンにもインパクトを与えられるプレーをすることを考えていますが、今日は勝てなくて残念に思っています。キヤノンの日本人選手は本当に頑張っているのですが、後半足が攣ってしまい、自分がやりたかったことができずチームに貢献できませんでした。もっとできると思っていますので、次のNEC戦を楽しみにしていてください。
- 湯澤 奨平選手
トライできたことは良かったのですが、タックルを外された場面も結構ありましたし、自分的にはいい内容とは思えない試合でした。でも高校時代から憧れの場所だった花園で、初めて試合ができたことは嬉しかったですね。近鉄さんはパワーがあって、うちのディフェンスが対応できない部分が多かったのですが、アタックすればトライのチャンスが作れたので、アタックの時間をもっと長くできれば勝てた試合だった思います。試合を重ねて少しずつ自分を上げられるように、これからも頑張ります。次のNEC戦は地元でできるリーグ戦最後の試合なので、出ることがあれば応援に来ていただいた皆さんにいいプレーが見せられるように精一杯やります。
- 福居 武選手
家族がみんな近鉄さんのファンで、いつも「近鉄の方が強いやろ」と言われて悔しく思っていました。そう言うこともあって今日は何としても勝ちたかったのですが、残念ながらそれは達成できませんでした。でも自分が一番好きな地元の花園で、元気にプレーする姿をみんなに見せられて良かったと思います。今日は近鉄さんの方が接点で上回っていて、キヤノンに本来のラグビーをさせてくれなかったという感じでした。「接戦に持ち込めても勝てない」という今のキヤノンから「勝てるキヤノン」に早く変われるように、普段の練習からもっと集中して、ミスを減らすことを意識したいと思います。