昨年に続き、今年も北海道の網走、北見で合宿を行いました。
7月、8月の猛暑の中、今年のキヤノン イーグルスはキヤノン スポーツパークで厳しいトレーニングを行い、今回の合宿は、秋のリーグ戦に向けた最終調整を目的とした練習試合中心の合宿となりました。

この季節は、トップリーグチームを始めとする強豪チームがこの地域に多く集まり、毎日のように練習試合が繰り広げられます。その中でキヤノン イーグルスは8月22日に豊田自動織機シャトルズ、24日には同志社大学、25日にはNTTドコモレッドハリケーンズと試合をしました。

8月22日（月）　豊田自動織機シャトルズ戦

9月10日から始まるトップイーストリーグ戦を視野に入れたスターティングメンバーには、今年入部の選手5人が入り、昨シーズン、トップリーグを戦い抜いた豊田自動織機シャトルズに対し、春から積み上げてきたハードな練習の成果をどこまで出せるかが見どころとなった試合でした。

序盤から双方激しい攻防が続いた一方で、なかなか決定的な場面に結び付かない展開。しかし前半終盤に均衡を破ったのはキヤノン。後半も力強いコンタクトとスピード＆パワーで終始リードを保ち、27-19で勝利しました。春からの筋力アップ、また厳しいコンタクトプレーの練習の成果が出たことに、選手たちも秋に向けての手応えを感じた試合でした。

ところで、キヤノン イーグルスの試合前のアップ、今年はやけに賑やかになっているのをご存知でしょうか？　坂田貴宏コンディショニングコーチがその音源です。
「スロースタートを克服するために、試合前のアップでは選手の気持ちを上げることを意識して声を出しています。選手たちは練習をタフにできるようになってきたし、体のサイズも上がってきた。まだまだレベルアップが必要ですが、選手の努力は少しずつ形なってきていると思います。」

また現場スタッフの紅一点は、小柄ながら元気一杯の田口真理恵トレーナーです。
「選手のケアをしています。針・灸の資格を持っていますが、普段はマッサージが多いです。体の大きい選手のマッサージは大変ですが、好きな仕事ができて幸せです。試合前の気合いの入り方は、去年とは違うと感じています。頑張ってほしいですね。」

スタッフのサポート無くしてチーム力アップは語れず。縁の下の力持ちとなって、頑張っています。

8月24日（水）同志社大学との練習試合

この日は、同志社大学ラグビー部と12人制で20分×3本（3本目はノーコンテスト＊）を行いました。キヤノン イーグルスの出場メンバーは、豊田自動織機戦に出場しなかった選手による構成で、フィジカルを目的とした試合でしたが、関西の雄である同志社大学に対し、社会人チームの力をしっかりと見せられた試合でした。

強烈なタックルで歓声を集めた守屋篤選手は、
「ようやく試合に出られました。始めは気負い過ぎて空回りしていましたが、体はもう大丈夫です。どんな相手でもタックルして、チームに流れを引き戻すのが僕の持ち味です。長いシーズンを通してチームに貢献しますので、期待してください。」

同志社は出身校であり教え子でもある中村直人スクラムコーチは、
「今日はキヤノンがいいプレーで力を見せられました。同志社には『もっと来いや』という感じだったですね。キヤノンのスクラムは徐々に良くなっています。でもスクラムは時間がかかるもの。秋を楽しみにしていてください。」

8月25日（木）NTTドコモレッドハリケーンズ戦

合宿最終日、昼から雨の北見地方。20度を下回る気温の中、NTTドコモとの練習試合が行われました。NTTドコモは、昨年シーズンのトップチャレンジで敗れた相手であり、選手たちは勝利への強い意識をもって試合に臨みました。
課題の一つであるスクラムやラインアウトなどのセットプレーもしっかり決まり、また低いタックルで失点を最小限に防ぎ、リードを保っていたキヤノン イーグルスでしたが、後半25分に6人の選手を入れ替えたあたりから流れが徐々に相手に傾き、結局後半に4トライを献上、17-33というスコアで敗れました。

試合後の永友洋司ヘッドコーチは「ペナルティをしないための我慢が足りない。この時点でトップリーグチームとの差を認めざるを得ないのは残念ですが、長いシーズンの中で改善していくしかないですね。」と、厳しいコメントを残していました。

キヤノン イーグルスは、これで練習試合の全予定を終了し、次回は9月10日（土）、キヤノン スポーツパークに日本IBMビッグブルーを迎えてのリーグ戦初戦となります。

是非会場へ足を運んでいただき、昨年と一味違うキヤノン イーグルスへの熱い応援をよろしくお願いいたします。