リーグ戦第6節、キヤノンイーグルスはホームグラウンドのある地元町田の野津田公園陸上競技場でトヨタ自動車ヴェルブリッツ（以下トヨタ）と対戦します。

この試合、出場メンバーが今までとは大幅に変わります。開幕から第５節まで毎週続けて地方へ遠征したこともあり、選手のコンディションに配慮し、フレッシュなメンバーでトヨタに挑みます。

ゲームキャプテンは植松が務めます。植松はトップリーグに昇格した2012シーズンは、新人ながら公式戦全試合にスターティングメンバーとしてプレーしました。FLとして相手に食らいつくしつこいプレーでチームに貢献していました。翌シーズンは怪我のため出場機会に恵まれませんでしたが、今シーズンまで自分のプレーを磨いてチャンスを待っていました。この試合にかける意気込みは並々ならぬものがあり、全身全霊でチームを鼓舞してくれるでしょう。

SOの森田も今シーズン初出場になります。森田のデビューは奇しくも昨シーズンのトヨタ戦でした。雪の降る悪コンディションの中、思うようなプレーができませんでした。この試合で昨シーズンに実現できなかったことを成し遂げ、成長した姿を見せてくれるはずです。
WTBの原田も同様に今シーズン初出場します。昨シーズンはトライゲッターとしてトライを量産してきましたが、シーズン前の怪我が影響していました。怪我が癒えた今、エンジン全開で走ります。
リザーブには山本、湯澤、落合、ダラン・マーフィーが入ります。それぞれが今シーズンのチャンスに燃えています。ポイントで代わりインパクトを与えてくれるでしょう。

この試合のポイントはFWのせめぎ合いを制することにあります。
トヨタの強力FWはサイズ、パワー共にトップリーグの中でもトップクラスです。セットプレー、ブレイクダウンで後れを取るとうまく試合をコントロールできなくなります。8人がそれぞれ体を張って相手を食い止める必要があります。スクラムでは8人がまとまって、一つの塊になってプッシュすることができれば活路が見出せます。
要所で相手にプレッシャーをかけられる展開に期待したいところです。ラインアウトでは日高、菊谷がリードして、安定したボールを確保してもらいたいものです。植松のスティールにも期待がかかります。

BKは相手CTBへのディフェンスが必須です。
思い切ったラインブレイクを仕掛けてくることが想定されるので、藤近とTimには堅実なタックルが求められます。相手ハーフ団は隙を見せると仕掛けてきますので、ここをしっかり押さえないとピンチになります。神経を研ぎ澄まして集中したディフェンスで相手のラインブレイクを防がなくてはいけません。

この試合のキーパーソンはなんといっても菊谷です。
移籍二年目のシーズン、そろそろ古巣に恩返しをしたい時期です。逆に彼へのマークはきつくなるでしょう。そのマークをかいくぐって前進すればチャンスは広がります。
四試合ぶりに出場する小野澤は移籍後の公式戦での初トライに期待がかかります。トップリーグで109個目のトライになるトライがイーグルス初トライになります。体調は万全で挑む大一番、ぜひ決めてもらいたいものです。

試合はロースコアで推移しそうです。
互いのディフェンスが機能すればたやすくゴールラインを割ることは困難です。チャンスになった時、ミスなく連続攻撃ができたチームがスコアできるでしょう。先手を取るのがイーグルスであるためには、丁寧なボールさばきと的確な判断が必要です。

試合会場に足を運んでいただき、ぜひ皆さんの応援で選手の士気を高めてください。選手は皆さんの期待に応えてくれるでしょう。

■メンバー

★は新加入選手