MATCH試合

2014.10.19 sun 10月19日(日)

2014.10.19
横浜キヤノン
イーグルス
横浜キヤノンイーグルス
14
FULL
TIME
17
神戸製鋼コベルコスティーラーズ
神戸製鋼コベルコスティーラーズ
横浜E
10月19日(日) ニンジニアスタジアム
10月19日(日) ニンジニア
神戸製鋼

試合概要

キックオフ日時2014.10.19 (日) 13:00
試合会場ニンジニアスタジアム
所在地愛媛

試合記録

横浜キヤノンイーグルス
横浜E
神戸製鋼コベルコスティーラーズ
神戸製鋼
14 7 前半 17 17
7 後半 0
前半 後半
1 1
1 1
0 0
0 0
0 0
2 T 3
2 G 1
0 PT 0
0 PG 0
0 DG 0
前半 後半
3 0
1 0
0 0
0 0
0 0

メンバー

選手名 No. POS. No. 選手名
菅原崇聖 1 PR 1 平島久照
山本貢 2 HO 2 木津武士
城彰(FWリーダー) 3 PR 3 山下裕史
日高駿 4 LO 4 伊藤鐘史
宇佐美和彦 5 LO 5 アンドリース・ベッカー
アダム・トムソン 6 FL 6 谷口到
竹山浩史 7 FL 7 安井龍太
菊谷崇 8 NO.8 8 マパカイトロパスカ
福居武 9 SH 9 佐藤貴志
カラム・ブルース 10 SO 10 正面健司
原田季郎 11 WTB 11 中濱寛造
三友良平 12 CTB 12 クレイグ・ウィング
ティム・ベネット 13 CTB 13 ジャック・フーリー
和田拓(キャプテン) 14 WTB 14 今村雄太
森谷直貴 15 FB 15 山中亮平
庭井祐輔 16 R 16 山崎基生
宍戸要介 17 R 17 山内雅延
山路泰生 18 R 18 中川昌彦
湯澤奨平 19 R 19 鈴木敬弘
カール・ロウ 20 R 20 前川鐘平
髙城良太 21 R 21 アンドリュー・エリス
藤近紘二郎 22 R 22 山本大介
マイケル・ボンド 23 R 23 山下楽平

3点差まで迫るも最後の壁が破れず
打倒神戸製鋼は2ndステージに持ち越し

トップリーグ1stステージの最終戦は、今シーズン負けなし第6節終了時点でプールB1位の神戸製鋼コベルコスティーラーズ(以下神戸製鋼)との戦い。神戸製鋼にとってはトップ通過がかかった、一方、キヤノンにとっては2ndステージでの上位グループ入りがかかった大事な一戦。快晴のニンジニアスタジアム(愛媛県松山市)は試合前から緊迫した空気に包まれていた。
前半は神戸製鋼ペース。スクラム、ライアウトなどのセットプレーをはじめ、ブレークダウンでもキヤノンを圧倒。ディフェンスも素早い出足でキヤノンは思うようなラグビーをさせてもらえなかった。トライ数は1本対3本(7 - 17)で前半を折り返す。
後半は一転、キヤノンペースに。しかし、簡単にはトライを許さないあたりが神戸の強さと言うべきか。キヤノンが再三、神戸製鋼ゴール前に迫ったが、ゴールラインを割ったのはわずか1度で、最終的には14 - 17。1stステージでの「打倒神戸製鋼」はならなかった。
しかしながら強豪神戸製鋼に善戦し負けたとはいえ3点差。7点差以内で負けたチームに与えられる勝ち点1を獲得し総勝ち点を23に伸ばすことができた。この勝ち点1が大きく、1stステージの最終成績は4勝3敗、勝ち点23の3位となった。
「2ndステージでは、うちが負けた3チームと再び戦える。このチャンスをぜひ生かしたいですね」(山本選手)
なおこの試合のマン・オブ・ザ・マッチには、敗戦チームながらも俊敏な動きを見せた原田 季郎選手が選ばれた。

前半

神戸製鋼の強さが光った前半

「2ndステージで上位グループに入るためにも、どうしても勝ちたい」という気持ちが強すぎたわけではないのだろうが、試合開始直後、キヤノンは神戸製鋼に先制トライを奪われてしまう。「入りが悪すぎた。」と和田キャプテンも深く反省したが、神戸製鋼相手にいきなりの失点はかなり応えた。その後も、そのショックを癒す暇がないほど、神戸製鋼の執拗な攻撃が続く。地元開催ということで燃えていたLO宇佐美も何もできない状態にもどかしさを覚えていたという。特にライアウトで競り合った神戸LOのアンドリース・ベッカーにはお手上げだったようで、「自分より大きい選手と競り合ったのは初めてだったということもあったけど、あんなにでかくて、しかも上手い選手は初めて」と完敗宣言。

分にはライアウトからのモールで追加点を奪われて0 - 10に。キヤノンもPKからブルースがクイックスタート、最後はベネットにつなぎ30分に1トライ返したが、神戸製鋼の怒涛の攻撃に我慢しきれず、HO山本、CTBベネットが相次いで一時退場。13人になった終了間際にこの試合3本目のトライを奪われ、前半は7 - 17で折り返した。

後半

FW陣が奮闘。2ndステージに望み

一時退場の2人が戻った後半は一転してキヤノンペースに。しかし、神戸製鋼のディフェンスも強固で、最後の壁がなかなか突き破れない。ようやく20分にターンオーバーからチャンスを作り、最後は原田が軽やかなステップで中央にトライ。(14 - 17)

その後も、キヤノンはボールを支配し、神戸製鋼ゴールラインに迫る。終了間際に得たPKは、この日は最後まで出場した山本、途中出場の山路、宍戸らフロントロー陣の「行かせてくれ。」との強い希望もあり、ショットで同点を狙わずスクラムを選択。8人一体となった怒涛の押しで、神戸製鋼FWを後退させたが、ゴールラインを越えるところまでは至らなかった。「途中出場の機会を与えもらい、何とか押し切りたかったが…。でも、神戸製鋼相手にスクラムを押せたことは自信になった。」(PR山路)3点差の敗北。「打倒神戸製鋼」の実現は2ndステージに持ち越すことになった。

コメント

【ゼイン・ヒルトン ヘッドコーチ】 「今日の試合で良かったのは、ターンオーバーからのアタックでトライが2つ取れたこと。また、後半、テンポを上げてプレーをしようという指示を出したが、それがきちんとできていた点も評価したいと思います。その一方で、大事なところできちんとしたプレーができなかった。それがこのゲームの敗因です。キヤノンがもっと強くなるためには、一つひとつのプレーの精度を上げていくことが必要ですが、それと同時に経験を積むことも大切。上位グループで戦える2ndステージでは勝つことも大事だが、しっかり経験も積んで、さらなる高みを目指してほしいです。」


【原田 季郎選手】 「前半は完全に相手のペースで厳しい展開になると思っていましたが、後半はキヤノンが主導権を握ることができました。昨シーズンの対戦では終始神戸ペースだったことを考えると、個人的にもチーム的にも確実に成長しているように感じます。ただ、個人としてはミスがいくつかあったし、チームとしても規律が守れない部分があるなど、安定感という点ではまだまだ。確実に勝てるチームになるためには、やるべきことが多いように感じます。個人的には、もっとトライを取らなければいけないと思っています。そのためにも、チャンスを感じ取る能力を高めること。また、動き出しのスピードをさらに上げていきたいです。」


まとめ

この試合でトップリーグ1stステージは終了。キヤノンは4勝3敗、勝ち点23点でプールBの3位となり、2ndステージでは上位8チームで争われるグループAで戦うことになりました。2ndステージの開始は11月末(試合日程は決まり次第お知らせします)。引き続き熱い応援を宜しくお願いいたします。

インタビュー

永友監督

「1stステージ最終戦ということで、しっかりしたゲームをして、グループBのトップに立つつもりで挑んだわけですが、自分たちのミスや、大事なところでの反則でゲームを壊してしまいました。結果的には3点差でしたが、その点差以上の実力差があったと思います。ただ、反省ばかりしているのではなく、今日は神戸さんからいいレッスンを受けたと前向きにとらえて次に進んでいきたいと思います。1stステージを振り返ってみると、昨シーズンよりは確実に成長していること感じます。しかし、まだまだ本当の意味で強くなっていないことも事実。選手たちには2ndステージでも勘違いをすることなく、一戦一戦ひたむきに戦って欲しいですね。そのためにも正しいプレーをすること。そうすれば自ずと結果はついてくるとものだと思います。」


和田キャプテン

「今日の反省点は、入りの部分でもたついてしまったことと、反則を犯すことで数的不利な状況を作り出してしまったことです。ただし、その中でも、思った以上に我慢できた部分もあったし、自分たちの流れで戦える時間帯もあった。そういう点から言うと、ここまで積み上げてきたものは間違っていなかったと思います。とはいえ、細かい部分での精度がまだまだ低いのは大きな反省点。ゲームのないこの1カ月でその精度をどこまで上げていけるかが勝負だと思っています。特に2ndステージでは昨シーズン1勝しかできなかったので、しっかり勝つ準備をして上を狙っていきたいと思っています。」