MATCH試合

2015.01.11 sun 1月11日(日)

2015.01.11
横浜キヤノン
イーグルス
横浜キヤノンイーグルス
8
FULL
TIME
47
神戸製鋼コベルコスティーラーズ
神戸製鋼コベルコスティーラーズ
横浜E
1月11日(日) 秩父宮ラグビー場
1月11日(日) 秩父宮
神戸製鋼

試合概要

キックオフ日時2015.01.11 (日) 14:00
試合会場秩父宮ラグビー場
所在地東京都

試合記録

横浜キヤノンイーグルス
横浜E
神戸製鋼コベルコスティーラーズ
神戸製鋼
8 3 前半 23 47
5 後半 24
前半 後半
0 1
0 0
0 0
1 0
0 0
1 T 5
0 G 5
0 PT 0
1 PG 3
0 DG 1
前半 後半
2 3
2 3
0 0
2 1
1 0

メンバー

選手名 No. POS. No. 選手名
菅原崇聖 1 PR 1 安江祥光
庭井祐輔 2 HO 2 木津武士
城彰(FWリーダー) 3 PR 3 山下裕史
日高駿 4 LO 4 伊藤鐘史
宇佐美和彦 5 LO 5 アンドリース・ベッカー
レイルアマーフィー 6 FL 6 橋本大輝
カール・ロウ 7 FL 7 前川鐘平
菊谷崇 8 NO.8 8 谷口到
福居武 9 SH 9 佐藤貴志
カラム・ブルース 10 SO 10 山中亮平
原田季郎 11 WTB 11 中濱寛造
三友良平 12 CTB 12 山本大介
ティム・ベネット 13 CTB 13 ジャック・フーリー
和田拓(キャプテン) 14 WTB 14 山下楽平
森谷直貴 15 FB 15 正面健司
山本貢 16 R 16 村上正幸
上田聖 17 R 17 山崎基生
山路泰生 18 R 18 山内雅延
芦谷勇帆 19 R 19 安井龍太
嶋田直人 20 R 20 鈴木敬弘
天野寿紀 21 R 21 アンドリュー・エリス
藤近紘二郎 22 R 22 フレイザー・アンダーソン
マイケル・ボンド 23 R 23 井口剛志

後半にペースを取り戻すも神戸製鋼の厚い壁は突破できず2ndステージを終了
ワイルドカードトーナメントでの奮起に期待!

2ndステージ第7戦(最終戦)は神戸製鋼コベルコスティーラーズ(以下神戸製鋼)へのチャレンジ。1stステージでは強豪神戸製鋼に対し後半3点差まで詰め寄る粘りを見せたキヤノン。この最終戦に今シーズンの集大成を見せて勝利し、順位を上げてワイルドカードトーナメントに臨みたいところ。

CTB三友がPGを決め先制したキヤノン。久々の先制点に今日は入りが違うという期待を持ったが、すぐさまトライを許し、その後もトライとPGで点差を広げられ、ペースを掴めないまま3-23で前半を折り返した。後半、一転キヤノンがアタックを続け、8分にはみごとなドライビングモールで神戸製鋼陣に迫りそのままNo.8菊谷が待望のトライを奪い8-23。さらにキヤノンは敵陣で追加点を狙う攻撃を続けた。しかし23分にトライを奪われるとその後は神戸製鋼ペース。結局追加点を奪うことは叶わず、8-47でセカンドステージ最終戦がノーサイドとなった。

前半

安定したセットピースからPGで先制

キックでエリアをコントロールする神戸製鋼に対し、キヤノンは安定したスクラム、ラインアウトでしっかり対応した。「ずっと組んできたメンバーでいいスクラムが組めたと思います。ラインアウトも相手の大きな選手をずらす練習通りのプレーができました。」(PR城フォワードキャプテン)その成果がCTB三友のPG成功という形になり、久しぶりの先制点に繋がった。

「我慢」が足りず3トライを許す

さらにリードを広げたいキヤノンだったが、神戸製鋼のスピード溢れるプレーで失点。(3-7)さらに DGを決められ7点差となるも、ティム・ベネットが再三良い角度の走りでゲインラインを突破、またFWの突進からレイルア マーフィ―のあわやトライというシーンもあったが細かいミスでトライを逃す。これに対し神戸製鋼はしっかり1トライと2PGを追加した。「良い入りができて気合も十分だったのですが、自分たちの不用意なミスで相手に確実に点を取らせてしまいました。」(SH福居選手)

前半最後のキヤノンのアタック。神戸製鋼陣22mラインあたりでボールを取ったPR菅原をめがけ相手の外国人選手が猛烈なタックルを浴びせたが、このボールをFWが素早く強い結集で見事にキープした。結局スコアは3-23と20点差に広げられたが、このプレーで後半への期待がさらに高まった。

先制PGを決めた三友(得点ランク5位)、キレのある走りを見せたベネット、もう少しでトライだったレイルア

後半

連続攻撃でキヤノンペースを取り戻す

キヤノンは前半の失点を取り戻すべくアタッキングラグビーを続けた。そして8分、神戸製鋼陣ゴール前10m付近からのラインアウト。HO庭井から放たれたボールはまっすぐLO宇佐美へと渡り、すぐさまきれいにモールが形成された。あとは押し込むだけの完璧なドライビングモール。最後はNo.8菊谷がトライを決めた。「練習通りでした。しっかり固まれて相手より姿勢が低かったので『あとは押すだけやな』と思っていました。(LO宇佐美選手)「フォワードのトライなのでみんなが自分の仕事をした結果です。今日のFW戦はスクラムもボールキープできて、ラインアウトもモールもしっかり止められました。そういう意味では言うことなしでした。1stステージの神戸製鋼戦に比べると圧倒的に良くなりました。ワイルドカードに勝って絶対日本選手権に出場します。」(No.8菊谷選手)

キヤノンは後半8分からリザーブメンバーを投入しリフレッシュ。20分頃まで攻撃を継続したが追加点を上げるには至らなかった。「アタックもDFも我慢が足りなかったと思います。順目に行くこと、オーバーに入ること、しっかり走り切ることなどもっとチャレンジしなければいけない。あと1個、もう5%さらにできるようになる必要があります。」(PR城フォワードキャプテン)

キヤノンBKの隙をついた神戸製鋼のトライで形勢は一気に逆転

そして後半23分、25分の神戸製鋼の連続トライで、試合の流れは一気に神戸製鋼に傾いた。勢いのついた神戸製鋼にその後も試合を決定づけるトライとPGでキヤノンの追撃は振り払われた。「プレーに精度、正確性が足りなくて追加点を奪うことができず、細かい状況判断を改善しないと勝っていけないことを改めて実感しました。」(SH福居選手)

ルーキー最後の登場は芦谷選手

厳しい結果となった試合だったが、この試合でもルーキーが登場した。「同期はみんな試合に出ているので自分も早く出場したいと思っていたのでとても嬉しかったです。でも神戸製鋼さんはすごく強くて、自分の良いところが出せずまだ通用しないと思いました。フィジカルをもっと強化して強い気持ちでこれからも頑張ります。」(FL芦谷選手)


これでトップリーグ2ndステージは1勝6敗。この試合の勝ち点の追加は無く8点のまま。この結果、トップリーグ2014-2015の順位は昨年と同じ7位となりました。

またCTB三友選手の得点は、昨年の113点を12点上回る125点でしたが昨年同様トップリーグ得点ランキング5位となりました。またFLアダム・トムソン選手は10トライをあげ、トライランキングで4位(トップと1トライ差)でした。

コメント

カラム・ブルース選手【カラム・ブルース選手】 「5試合ぶりの試合でしたが、個人的に今日は『まあまあ』(日本語で)でした。神戸はチャンスにしっかりトライを取ったのにキヤノンはそれができなかった。それはアタックもDFも正確性が足りていなかったからです。正確性は個々の準備からくるもので、ラグビーに対して改めてスイッチを切り替える必要がありそうです。ワイルドカードまでの2週間、個々に改善すべき点を理解し集中することが重要です。それを続ければ来シーズンもキヤノンは必ず成長できると確信しています。」

次の試合は日本選手権出場を懸けたワイルドカードトーナメント。1月25日(日)、近鉄花園ラグビー場でNECグリーンロケッツと対戦します。(12時00分KO)
会場へ足をお運びいただき、熱い応援を宜しくお願いいたします。

インタビュー

永友監督

「昨年と同じ1勝6敗でしたが内容は昨年とは大きく違っていて、例えば課題の一つだったセットピースは明らかに安定性を増しています。だからこそ勝たせてやりたかったですね。ボールへの執着心、そこが神戸製鋼さんのような強いチームから学ぶべき点だと思います。最後まで諦めずにボールを追うということ。これを普段の練習から培い、そしてグランドの外でのATTITUDE、このバランスをしっかり構築していきたいと思います。今日もたくさんの応援を有難うございました。勝つ姿をお見せできるように引き続き頑張ります。」


和田キャプテン

「今年もトップリーグを戦ってきて、たくさんのことを学びました。自分たちのアタッキングラグビーを貫けばもっと得点できると思っています。それをしっかりやり抜いて受けに回らないことです。自分たちのATTITUDEを見直して次の試合に向けて頑張ります。ずっと負けていてもう負けるのは嫌なので、とにかく勝ちたいです。次の試合に勝って去年の成績を超えられるように、2週間の練習に集中します。」