MATCH試合

2015.10.03 sat 10月3日(土)

2015.10.03
横浜キヤノン
イーグルス
横浜キヤノンイーグルス
27
FULL
TIME
24
ヤマハ発動機ジュビロ
ヤマハ発動機ジュビロ
横浜E
10月3日(土) 県営熊谷ラグビー場
10月3日(土) 熊谷
ヤマハ

試合概要

キックオフ日時2015.10.03 (土) 12:00
試合会場県営熊谷ラグビー場
所在地埼玉県

試合記録

横浜キヤノンイーグルス
横浜E
ヤマハ発動機ジュビロ
ヤマハ
27 24 前半 10 24
3 後半 14
前半 後半
3 0
3 0
0 0
1 1
0 0
3 T 4
3 G 2
0 PT 0
2 PG 0
0 DG 0
前半 後半
2 2
0 2
0 0
0 0
0 0

メンバー

選手名 No. POS. No. 選手名
東恩納寛太 1 PR 1 山本幸輝
庭井祐輔 2 HO 2 日野剛志
上田聖 3 PR 3 伊藤平一郎
菊谷崇 4 LO 4 大戸裕矢
宇佐美和彦 5 LO 5 デューク・クリシュナン
レイルアマーフィー 6 FL 6 デウォルト・ポトヒエッター
嶋田直人 7 FL 7 堀江恭佑
カール・ロウ 8 NO.8 8 モセ・トゥイアリイ
福居武 9 SH 9 矢富勇毅
橋野皓介(キャプテン) 10 SO 10 大田尾竜彦
小野澤宏時 11 WTB 11 中園真司
三友良平 12 CTB 12 ハビリロッキー
ティム・ベネット 13 CTB 13 宮澤正利
原田季郎 14 WTB 14 田中渉太
マイケル・ボンド 15 FB 15 伊東力
金子大介 16 R 16 加藤圭太
菅原崇聖 17 R 17 仲谷聖史
城彰 18 R 18 山村亮
日高駿 19 R 19 ウヴェ・ヘル
植松宗之 20 R 20 八木下惠介
髙城良太 21 R 21 池町信哉
ダラン・マーフィー 22 R 22 曽我部佳憲
森谷直貴 23 R 23 工藤良麻

プレシーズンマッチとはいえ、前年度日本選手権チャンピオンのヤマハ発動機から価値ある勝利!

プレシーズンリーグでは3試合を戦って2敗1引分。本番前とはいえ、「負け続けると選手は不安になる。」(永友監督)もの。前年度の日本選手権チャンピオン、ヤマハ発動機ジュビロ(以下ヤマハ)との試合(熊谷ラグビー場、12時キックオフ)は、「トライを取り」そして「勝つ」という目標を掲げての試合となった。
そんなキヤノンイーグルスフィフティーンの強い意志が前半から炸裂。FWは、“強いヤマハFW”とスクラムで互角以上に戦い、タックル、ブレイクダウンでも好プレーを連発。それに呼応するかのように、SO橋野が操るBKも縦横無尽に走りまくり、前半はヤマハを圧倒した。(24-10)
後半に入るとミスが出始め、受けに回っては反則を犯しトライを取られるという悪い時のパターンに。しかしながら最後まで勝ちにこだわり、3点差に迫られてからはDiscipline(規律)を徹底し3点差を死守。27-24でプレシーズンリーグ初勝利を飾った。

前半

効果的なキックで相手ディフェンスをかく乱

イーグルスのキックオフでゲームがスタート。最初に主導権を握ったのはイーグルスだったが、フェーズを重ねるも前に進めず。逆に、ヤマハにボールを奪われるや一気に攻め込まれ、開始3分でトライを許す。(0-5)ここまで未勝利ということもあって、このままズルズルいくのではないかと心配したが、10分に得たPKを三友がしっかり決め(3-5)、このあたりからイーグルスのペースに。その1分後、敵陣22mで相手ボールを奪い、福居がディフェンスの背後に上げた絶妙のショートパントをボンドが押さえてトライ。ゴールも決まり逆転に成功した。(10-5)

「この試合はFWで勝つ!」。強い意志を持ったFWが大活躍

この日はフォワードが大健闘。特にスクラムは、「トップリーグでも1、2を争う強さ」(庭井)のヤマハFWに押されないどころか、押し返す場面も。16分には、PKを得たヤマハがスクラムを選択するも、逆にコラプシングの反則を誘うというシーンも見られた。
「ヤマハさんのスクラムが強いのはわかっていましたが、それに負けないように、“タイトに低く”を意識して組みました。練習通りのスクラムが組めたこと、またしっかり押せたことで自信になりました」と久しぶりに先発した上田(PR)が言えば、ケガからの復帰第一戦となった庭井(HO)も、「今日はFW勝負になることが分かっていたので、FW全員が自分たちで勝負を決めるつもりで戦いました。それが大きな力になったのだと思います。」と振り返る。
スクラムが安定した上に、「FWもBKも常に正しいポジションにいたことで、BKにアタックのスペースが生まれた。」(ボンド)こともあり、3トライ(トライはすべてボンド)を奪取。三友のキックはこの日も冴えわたり前半を24-10で折り返した。

この試合から復帰し活躍したHO庭井、ヤマハ相手に互角以上に戦ったFW陣、菊谷と上田のダブルタックル
SOとしてバックスを活かした橋野、スペースを見つけ縦に走るSH福居、ステップで相手をかわすWTB原田

後半

自分で自分の首を絞める悪癖がこの日も顔を覗かせる

前半の流れのまま後半も、といきたかったが、そこは前年度の日本一のヤマハ。イーグルスはフェーズを重ねるもなかなかゲインを切れなくなる。また、「数多くの選手をテストすることが目的のプレシーズンリーグということもあり、一度に大量の選手交代を行ったことで、微妙にリズムが狂ってしまった。」とヴァン・デン・ベルグ アシスタントヘッドコーチ。20分に反則→タッチキック→モール→トライという、「一番やられてはいけないパターン」をやられてしまう。コンバージョンも決まり24-17。26分に相手反則からPGを得て、三友がこの日5本目のキックを成功させ27-17と再び点差を広げた。その直後に個人技でラインを破られ7点を献上、3点差まで詰め寄られた。
(結果的にはこの5本目のキックが勝負を決めた。そしてこの試合のマン・オブ・ザ・マッチには三友良平選手が選ばれた。)

最後はディシプリンを思い出し、ヤマハの猛攻を凌ぐ

残り10分、その後もヤマハのペースが続く。イーグルスはディフェンスに追われたが、ヤマハの猛攻を“一つの反則もせず”に凌ぎ切った。また後半12分には、前列3人が東恩納、庭井、上田から菅原、金子、城に交代していたが、スクラムは終始安定。ヤマハの強みを最後まで出させなかったのが勝利につながったと言っても過言ではないだろう。
「システム的には完成に近づきつつある。あとは、キャッチ&パスをはじめとした、土台となる基礎的な動きをさらに磨いていきたい。」(永友監督)

ボウルトーナメント1回戦に勝利したことで、2回戦は、NECに勝利したNTTコミュニケーションズと対戦することになりました。10月10日(土)、秩父宮ラグビー場14時キックオフです。「プレシーズンリーグ2015」の最終戦となりますので、応援よろしくお願いいたします。

インタビュー

永友監督

「今日の試合は、トライを取りに行くということを一つのテーマに掲げていたわけですが、前半に関してはある程度満足しています。それと同時に“勝利”に飢えていた選手たちが、最後まで勝つことにこだわってプレーしていたことを高く評価したいと思います。ただ欲を言えば、もっと楽な展開になっていてもおかしくないのに、相変わらず自分たちで自分たちの首を絞めてしまっている。その点が大きな課題です。とはいえ、課題がハッキリしているということは、その部分を修正すればもっと良くなる、もっとトライが取れるということ。プレシーズンリーグはもう1試合ありますが、次戦を含め11月からの本番に向けてさらに準備を進めていきたいと思います。」


橋野主将

「プレシーズンリーグとはいえ、ここまで未勝利だったので、とりあえず勝てたことにホッとしています。とはいえ、内容的には満足していない部分も多々あります。特に後半、自陣でのエリアマネージメントがきちんとできず、相手にチャンスを与えてしまったのが悔やまれます。そうした点をチーム内で共有し、しっかりと修正していきたいと思います。個人的には久しぶりのSO(スタンドオフ)でしたが、うちのランナーを活かすという最低限の仕事はできたかなという感じがしています。個人的な課題は、キックの精度を上げること。今日もキックの使い方は間違っていなかったと思うのですが、ミスキックが多かった。本番までにしっかりコントロールできるようにしていきたいと思います。プレシーズンはもう1試合、来週は秩父宮ですので是非見に来て欲しいです。」