MATCH試合
2015.11.21 sat 11月21日(土)
イーグルス
TIME
試合概要
キックオフ日時 | 2015.11.21 (土) 14:00 |
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試合会場 | 維新百年記念公園陸上競技場 |
所在地 | 山口県 |
試合記録
横浜E |
ドコモ |
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34 | 20 | 前半 | 3 | 17 |
14 | 後半 | 14 |
前半 | 後半 |
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2 | 2 |
2 | 2 |
0 | 0 |
2 | 0 |
0 | 0 |
計 | 計 | |
---|---|---|
4 | T | 2 |
4 | G | 2 |
0 | PT | 0 |
2 | PG | 1 |
0 | DG | 0 |
前半 | 後半 |
---|---|
0 | 2 |
0 | 2 |
0 | 0 |
1 | 0 |
0 | 0 |
メンバー
選手名 | No. | POS. | No. | 選手名 |
---|---|---|---|---|
東恩納寛太 | 1 | PR | 1 | 西浦洋祐 |
庭井祐輔 | 2 | HO | 2 | 泉敬 |
城彰 | 3 | PR | 3 | 河野悠輝 |
菊谷崇 | 4 | LO | 4 | エベン・エツべス |
宇佐美和彦 | 5 | LO | 5 | 朴淳彩 |
アイブスジャスティン | 6 | FL | 6 | ハインリッヒ・ブルソー |
嶋田直人 | 7 | FL | 7 | 辻井宏介 |
アダム・トムソン | 8 | NO.8 | 8 | イオンギ譲 |
天野寿紀 | 9 | SH | 9 | 井之上明 |
橋野皓介(キャプテン) | 10 | SO | 10 | 佐藤善仁 |
小野澤宏時 | 11 | WTB | 11 | 茂野洸気 |
三友良平 | 12 | CTB | 12 | 清瀬岳大 |
ティム・ベネット | 13 | CTB | 13 | パエアミフィポセチ |
森谷直貴 | 14 | WTB | 14 | 渡辺義己 |
ウィリー・ルルー | 15 | FB | 15 | 才口將太 |
金子大介 | 16 | R | 16 | 緑川昌樹 |
菅原崇聖 | 17 | R | 17 | 久富雄一 |
山路泰生 | 18 | R | 18 | 北島大 |
日高駿 | 19 | R | 19 | ヴィンピー・ファンデルヴァルト |
杉永亮太 | 20 | R | 20 | 衞藤陽介 |
福居武 | 21 | R | 21 | 辻埜拓也 |
林大成 | 22 | R | 22 | ハンドレ・ポラード |
和田拓 | 23 | R | 23 | 川端正樹 |
タレント揃いのNTTドコモに4トライで快勝(勝ち点5獲得)、今季目指していたラグビーができた!
トップリーグ第2戦、大型補強をし、タレント揃いのNTTドコモレッドハリケーンズ(以下ドコモ)との戦い。前節の神戸製鋼に一歩及ばなかったキヤノンにとって、何としても勝ちたい一戦だ。
秋の気持ちの良い天候の中、5,000人を超えるファンが駆けつけた維新百年記念公園陸上競技場(山口)で、定刻通り14時ドコモのキックオフで試合開始。開始早々キヤノン陣に攻め込んだドコモがPGで先制(0-3)。しかし安定した試合運びでドコモゴールを伺うキヤノンが24分にLO菊谷のトライで逆転。三友のキックも決まって7-3とリードした。その後2本のPGで6点を加えたキヤノンは前半終了直前ウィリー・ルルーがアダム・トムソンからパスを受け、2試合連続となる70m独走のトライで20-3として前半終了。
後半、立ち上がりのピンチを凌ぎ反撃に転じたキヤノンは、9分にSO橋野がドコモDFのギャップを走り抜きトライ。キックも決まり27-3とリードを広げた。もう1本トライを奪い勝ち点5が欲しいところだが、ドコモにトライを許してしまい27-10。ドコモは勢いに乗り攻撃を続けキヤノンは自陣に釘付けとなったが、キヤノンは体を張った粘り強いディフェンスで失点を防ぎ、逆に33分アダム・トムソンの突進をきっかけに一気にドコモ陣を襲い、36分に福居が4本目のトライを奪った。その後ドコモにトライを許すもキヤノンが34-17で勝利。勝ち点5をしっかり獲得した。
前半
安定したセットプレーとルルーのキック
開始早々3分、キヤノンゴール7m前付近のスクラムでコラプシングの反則を取られたキヤノン。「ドコモの沈みながら来るようなスクラムに対し、落ちないように気を付けた」(HO庭井)。すぐに修正してその後スクラムは安定した。
相手のキックに対しては、この日FBで先発出場したウィリー・ルルーが見事にコントロールされたキックで対応。「キックは自分の非常に大事な役割。ワールドカップ前から練習してきたことをやっている」(ルルー選手)。さらに、森谷とのコンビネーションからルルーが右サイドライン際を快走し、ドコモゴールにボールダウン。しかしこれはTMO判定で直前に足がタッチラインを割っていたことが判明し残念ながらノートライ。ルルーがこの日もやってくれる予感をさせるプレーが続いた。
躍動的な攻撃から、LO菊谷が待望のトライ
FWがブレークダウンでプレッシャーを与え、BKがボールを大きく動かすキヤノンらしいプレーが続きドコモゴールへ進攻。24分、ドコモゴール前5m付近のラックから出たボールをLO菊谷が力強くドコモゴールに運んだ。「久しぶりのトライでした。僕のトライで喜んでもらえるのが嬉しいですね。3点取られた後にみんなで我慢できたし、今日は僕も落ち着いてプレーできました」(菊谷選手)。このトライで試合はキヤノンペースに。点差をさらに広げたい展開だ。
そして三友のPGx2 + ルルーのトライで13点追加
ドコモの激しいアタックに対し、キヤノンは強いタックルとジャッカルで対応。そこから31分、35分に続けてドコモの反則を誘った。共に三友がPGを決め、まさに「DFから得点する」という好循環で6点を追加した。
「4トライで勝ち点5が目標」(橋野キャプテン)。そのためにも前半にトライがもう1本欲しいキヤノンだったが、ドコモの連続攻撃でボールはキヤノンゴール直前まで押し込まれる。そんな場面で頼れる男No.8アダム・トムソンが相手ボールをターンオーバーし速攻に転じた。森谷がフォローするもドコモのうまいDFにパスができない。そこに突如現れたのがウィリー・ルルーだ。まさに衝撃の突進でアダムからパスを受け、22m付近から独走し一気にトライを奪った。「アダムがいい形でボールを奪ったので、チャンスだと思い大きな声を出してボールをもらいにいきました。2試合を終えてキヤノンのラグビーを理解できてきました。これからもチームのためにベストを尽くします」(ルルー選手)。最高の形で前半を終えたキヤノンは、20-3とリードを広げて前半を折り返した。
後半
これもルルー効果?
キヤノンのキックオフで始まった後半。ドコモが一気にキヤノン陣へアタックを仕掛け、左サイドに余った選手がトライかと思われたがTMO判定に。映像を見るとCTB三友がタックルで相手を倒し、SH天野、SO橋野が相手選手の下に入りこみトライを阻止していた。これも先週ルルーが2本のトライを防いだプレーの効果なのか・・・。
ついに来た!橋野らしいトライ
ピンチの後にチャンスあり。キヤノンはエリアをキックで戻し、ドコモ陣でボールをグランド一杯に動かす。WTB小野澤が粘り強いフットワークでゲインラインを切ってラックを形成し、出たボールを受けた橋野がドコモDFのギャップを飛ぶように走り抜けるプレーがついに見られた。「今年のキヤノンが目指すトライとはちょっと違うのですが、でもトライできたのは良かったです。これで吹っ切れました」(橋野選手)。
これで3本のトライを奪ったキヤノンだったが、すぐにドコモが反撃を仕掛けてきた。18分、キヤノン陣に入り込まれキヤノンがたまらず反則。その時WTB小野澤が全員を集めた。「みんな興奮した牛のような状態だったので、ちょっと笑いながらチームとしてするべきことの優先順位を話したくて」(小野澤選手)。頼れる兄貴の出番はこんなところにもあった。
厳しい時間帯も必死のDFでゴールを守る
しかしドコモの反撃はさらに続いた。キヤノンはフレッシュなリザーブ選手がこの頃から続々登場。アタックのリズムが今一つ噛み合わない中、約15分間、体を張った必死のDFで再三のピンチを凌いだ。
アダムのワンプレーで流れをキヤノンへ
33分、自陣22m付近のスクラムからアダム・トムソンが自らボールをハーフウェイラインまで運び一気に流れを変えた。このままボールを展開しチャンスを作ったのが、WTBに入ったトップリーグデビューとなったルーキー林。ゲインラインを突破しCTBティム・ベネットへラストパス。会心のトライかと思われたが、惜しくも林のパスがスローフォワードの判定。「パスした時に『あっ、取られるかな』と思いました。ティムのスピードとタイミングが合いませんでした。自分の中でラインブレイクできるイメージができてきたので、早く勝利に貢献できるように頑張ります」(林選手)。
福居が得意のプレーで4本目のトライ
さらにアタックを続けたキヤノンは、相手ボールをターンオーバーするや、ラックから出たボールをSH福居がパスダミーからディフェンスを翻弄、そのままトライを奪った。「僕の持ち味はパスだけでなくアタックなので狙っていました。ボーナスポイントの獲得に貢献でき良かったです。この勢いで次も行きたいです」(福居選手)。
この後終了間際に1本トライを許したが、結局34-17で今シーズンのトップリーグ初勝利で勝ち点5を追加した。この試合のマン・オブ・ザ・マッチには1トライをあげ攻守に輝きを放ったウィリー・ルルー選手が選ばれた。
この試合で勝ち点5を追加し、総勝ち点数は6。グループBの3位となっています。
次回は11月29日(日)、コカ・コーラレッドスパークスとの試合が、大分市営陸上競技場(大分県)で13時より行われます。是非会場へ足を運んでいただき、熱い応援を宜しくお願い致します。
インタビュー
永友監督
「素晴らしい環境の中で試合をさせていただき、関係者の皆様に厚く御礼申し上げます。プレシーズンマッチからやってきて、ようやくチームが出来上がってきたことを感じられる試合でした。実は昨日、飛行機のトラブルで12時間かかって山口に来たんですが、そうしたアクシデントをものともせず、今日勝ってくれたことに選手の成長を感じました。事前の分析はもちろん良くできていたのですが、ラグビーは何が起きるかわからないので、その都度の対応力が重要です。そういう面もできるようになってきたと思います。来週も勝ち点5を取るという高い目標に向かって、しっかりチームを作っていきます。」
橋野キャプテン
「今日は絶対に4トライを取って勝つ(勝ち点5をとる)というところにフォーカスしてきたので、それができて良かったです。自分としてはゲームリーダーとして試合を作ることに集中するようにメンタルチェンジをして試合に臨み、冷静にプレーできました。正直開幕戦は少し緊張したし考えすぎたところがありましたが、その反省点を修正できたことが良かったです。今日の勝利で波にのっていけると思います。今後続く試合でも新しいキヤノンの効率的なラグビーを確立して、勝ち続けたいと思います。次のコカ・コーラ戦も良い試合ができるように頑張ります。」