MATCH試合
2015.10.10 sat 10月10日(土)

イーグルス
TIME
試合概要
キックオフ日時 | 2015.10.10 (土) 14:00 |
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試合会場 | 秩父宮ラグビー場 |
所在地 | 東京都 |
試合記録
横浜E |
NTTコム |
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25 | 18 | 前半 | 10 | 48 |
7 | 後半 | 38 |
前半 | 後半 |
---|---|
2 | 1 |
1 | 1 |
0 | 0 |
2 | 0 |
0 | 0 |
計 | 計 | |
---|---|---|
3 | T | 6 |
2 | G | 6 |
0 | PT | 0 |
2 | PG | 2 |
0 | DG | 0 |
前半 | 後半 |
---|---|
1 | 5 |
1 | 5 |
0 | 0 |
1 | 1 |
0 | 0 |
メンバー
選手名 | No. | POS. | No. | 選手名 |
---|---|---|---|---|
東恩納寛太 | 1 | PR | 1 | 上田竜太郎 |
庭井祐輔 | 2 | HO | 2 | 三浦嶺 |
上田聖 | 3 | PR | 3 | 甲斐尚哉 |
菊谷崇 | 4 | LO | 4 | 中島進護 |
宇佐美和彦 | 5 | LO | 5 | ヴィリー・ブリッツ |
レイルアマーフィー | 6 | FL | 6 | 八藤後裕太 |
嶋田直人 | 7 | FL | 7 | 金正奎 |
カール・ロウ | 8 | NO.8 | 8 | 山下弘資 |
福居武 | 9 | SH | 9 | 光井勇人 |
和田拓 | 10 | SO | 10 | エルトン・ヤンチース |
小野澤宏時 | 11 | WTB | 11 | 小泉将 |
林大成 | 12 | CTB | 12 | 石橋拓也 |
ティム・ベネット | 13 | CTB | 13 | 諸葛彬 |
森谷直貴 | 14 | WTB | 14 | 鶴田諒 |
マイケル・ボンド | 15 | FB | 15 | 小倉順平 |
清水新也 | 16 | R | 16 | 白隆尚 |
菅原崇聖 | 17 | R | 17 | 種本直人 |
城彰 | 18 | R | 18 | 佐藤勇人 |
日高駿 | 19 | R | 19 | 馬屋原誠 |
杉永亮太 | 20 | R | 20 | 栗原大介 |
天野寿紀 | 21 | R | 21 | 佐藤晴紀 |
ダラン・マーフィー | 22 | R | 22 | 菊池功一郎 |
藤近紘二郎 | 23 | R | 23 | ブラッキン・カラウリアヘンリー |
プレシーズンリーグの最終戦となったNTTコミュニケーションズ戦、前半のリードを守れず逆転負け

今年独特のプレシーズンリーグもいよいよ最終の第5戦。今日の相手NTTコミュニケーションズシャイニングアークス(以下NTTコム)とは7月の練習試合でも対戦しているので、お互いにその後の成長を確認する上で重要な試合となる。
キヤノンのキックオフで試合開始。押し気味に試合を運ぶキヤノンが2分、19分にWTB森谷がPGをしっかり決めて6-0とリード。さらに25分には自陣深いところからボールを繋ぎ、SO和田がトライを決めてリードを広げた(ゴールも決まり13-0)。その後NTTコムにPGで3点を許すも、直後の33分に絶好調マイケル・ボンドのトライで18-3とさらに点差を広げた。しかし前半終了直前にトライを奪われ、18-10で前半を折り返した。
FW3人、BK1人を入れ替えて迎えた後半、NTTコムが2本のトライで逆転(18-24)。対するキヤノンはこの日2本目となるマイケル・ボンドのトライで再度逆転(25-24)。ここからが正念場であったが、集中力を欠いていたのか、その後ディフェンスのミスが続きNTTコムに3本のトライを献上してしまい、25-48でノーサイドとなった。


前半
初めてキッカーを務めた森谷のPGで先制
堅実なディフェンスでエリアを守り、じりじりとNTTコム陣へ攻め込んだキヤノンが2分に相手ペナルティでPGを選択した。不動のプレースキッカー三友に代り、この日は2年目のWTB森谷がキッカーを務めた。「試合でということだと高校以来で、キヤノンでは初めてでしたので緊張しましたが、決められたので自信になりました。」(森谷選手)
長いフェーズを重ね会心のトライ!
19分にも森谷のPGで6-0としたキヤノンに対し、NTTコムも激しいアタックでキヤノンゴールを伺う。しかし自陣ゴール前でしっかり守り抜いたキヤノンがボールを前に運び、NTTコム陣10mライン付近右サイドで左WTBの小野澤がボールに絡んだ。「相手がシンビンで一人少なく、後ろで倒れている相手選手もいたので、ここで勝負すべきだと判断しました。」(小野澤選手)
小野澤→森谷→ティム・ベネットと繋いだボールを、最後はSO和田が内に切れ込みしっかりトライ。「長いフェーズを我慢して重ねた結果のチームとしてのトライだったので嬉しかったですね。ディフェンスの我慢がもっと必要ですが、アタックは自分たちの形でトライを取れるようになってきて、徐々にですがレベルアップできていると思います。」(和田選手)
さらに33分には先週3トライと絶好調のマイケル・ボンドが今週も活躍、ゲインラインを大きく突破したティム・ベネットをフォローしてトライを追加した。このトライでスコアは18-3。キヤノンは危なげなく良いペースで試合を展開した。
流れを変えた1つのトライ
このまま前半終了を迎えるかと思われた37分、NTTコムの連続攻撃を守りきれずトライを献上してしまった。「ディフェンスのミス、相手のアタックの上手さもあって失点しまい、あそこで点を取られたことがダメージになりました。」(ティム・ベネット選手)
NTTコムはゴールも決めて18-10。キヤノンはハーフタイムでしっかり切り替え、良い流れを取り戻したい後半だったが・・・。


後半
ディフェンスの乱れで失点が続く
開始直後の2分、さらに8分とNTTコムに連続トライを奪われる。相手の攻撃のリズムの良さのせいか、あっさりとあっという間にディフェンス網を破られたように見えた。この前半の入りの部分で失点を許し、相手を勢いづけてしまったことが悔やまれる。「猛アピールしたいと思ってピッチに立ったんですが、相手のブレークダウンが激しく、それに対して冷静に対処できず頭に血が上って空回りしました。猛省してこの経験を次に繋げたいと思います。『菅原のプレーはキヤノンの役に立つ』、『キヤノンのフロントローは強い』と言われるように、みんなで切磋琢磨していきます。」(後半から出場したPR菅原選手)
1本返すもさらに3本
流れを変えたい場面で11分、マイケル・ボンドがダラン・マーフィーとのナイスコンビネーションでまたもトライを奪い返した。(活躍が続いていることについて)「トライができたのは良かったが今日のプレーは先週ほど良くなく、特に後半はタックルミスでトライを許したのは残念。レギュラーシーズンの前に練習試合が2つあるので、しっかり課題に取り組んでいきます。」(マイケル・ボンド選手)
森谷がゴールキックを決めて再逆転に成功(25-24)。さあここからが勝負という緊張感がスタンドにも広がり、キヤノンとしては更に点差を広げたかったが、逆に自陣ゴール前、相手ラックからのサイドアタックを守れずあっさり失点し流れをつかむことはできなかった。「今日のキヤノンのディフェンスは今までで一番悪い。」(永友監督)。「1人目へのタックルミスが相手のプレーを楽にしてしまった。」(アルベルト・ヴァン・デン・ベルグ アシスタントヘッドコーチ)
逆転した後に3本のトライを追加され28-45。思わぬ大差をつけられ勝利することは叶わなかった。
試合後のロッカールーム。入り口に一番近い場所にどっかりと陣取っていたFW最年長の菊谷選手は「(フル出場直後のインタビューに開口一番)今日は疲れました。(初めてのプレシーズンマッチについて)勝っても負けても公式戦に近い形で試合ができたことは若い選手たちにとっては良い経験だったと思います。(チームの成長について)どうでしょう、5試合しっかりレビューしてみます。」
BK最年長の小野澤選手は「FWが集団で圧力をかけるという成功体験、そこからBKがゲインを切るということもできました。毎回100点のフェーズを重ねようとするのではなく、ここは60点でも良くてその次に100点を狙う、といった状況判断を共有できるようになるのが次のステップだと思います。そんなことを今日の試合から感じました。個人的には4試合に出ましたがやればやるほど良くなっているので、ボールタッチを増やして得点に繋がるプレーをしたいと思います。今シーズンを今までで一番良いシーズンにしたいという気持ちは変わらず、そうなるよう努力していきます。」
またこの試合に出場しなかった橋野キャプテンは「後半はタックルが甘く、ブレークダウンでも足が止まって見えました。相手はビッグタックルからターンオーバーに結び付けていましたが、キヤノンはそれができず、今日は相手の方が、意識が高かったと思います。来月からの公式戦で最高のパフォーマンスが出せるようにしっかり準備をしていきたいと思います。」
この結果、キヤノンはプレシーズンリーグ順位決定戦「ボウルトーナメント」2位となりました。プレシーズンリーグにもかかわらずたくさんの応援をいただき、大変ありがとうございました。
11月13日に開幕する「ジャパンラグビートップリーグ2015-2016シーズン」。キヤノンイーグルスは15日(日)に神戸製鋼コベルコスティーラーズと対戦します(兵庫・ユニバー記念競技場 13時キックオフ)。チーム一丸となりこの試合に向けて更に精進してまいりますので引き続き応援をよろしくお願いいたします。
インタビュー
永友監督

「前半は非常に良かったと思います。意図したプレーもできました。前半の最後に1本取られ、そのいやな流れを変えようと、後半開始から4人メンバー交代をして臨んだんですが、逆に相手に流れを与えてしまいました。タックルミスが多く、ディフェンスは今までで一番悪かったと思います。初めてのプレシーズンマッチでしたが、ファーストジャージを着て良い緊張感の中で試合ができたことは、通常の練習試合とは違うものがあり、選手にとっては成果の多い5戦でした。新しい選手も出てきて、バックアップメンバーの層も厚くなったと実感しています。公式戦の開幕までにあと2つ練習試合を組んでいますので、それらを含め残された時間にしっかりと調整して行きたいと思います。」
庭井ゲームキャプテン

「しっかり体を当てていこう、セットプレーをしっかりして陣地を取りながら自分たちのアタックをしようと試合に臨みました。前半は全体に良く、ターンオーバーされてもそれに対してしっかりディフェンスができました。NTTコムのブレークダウンやスクラムが強いことは分かっていたのですが、後半はそこで対応できずスクラムでもリズムを作れなかったのが反省点です。プレシーズンリーグが始まる前は『どういうラグビーをするか』が今一つ曖昧だったのですが、ここにきて明確になってきました。この5試合を戦う中でクリアになった課題こそが成果です。11月15日の神戸製鋼戦までにその課題を克服できるよう頑張ります。」