MATCH試合
2016.10.02 sun 10月2日(日)

イーグルス
TIME
試合概要
キックオフ日時 | 2016.10.02 (日) 13:05 |
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試合会場 | 山梨中銀スタジアム |
所在地 | 山梨県 |
試合記録
横浜E |
サントリー |
|||
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22 | 17 | 前半 | 13 | 37 |
5 | 後半 | 24 |
前半 | 後半 |
---|---|
2 | 1 |
2 | 0 |
0 | 0 |
0 | 0 |
1 | 0 |
計 | 計 | |
---|---|---|
3 | T | 4 |
2 | G | 4 |
0 | PT | 0 |
0 | PG | 3 |
1 | DG | 0 |
前半 | 後半 |
---|---|
1 | 3 |
1 | 3 |
0 | 0 |
2 | 1 |
0 | 0 |
メンバー
選手名 | No. | POS. | No. | 選手名 |
---|---|---|---|---|
東恩納寛太 | 1 | PR | 1 | 石原慎太郎 |
庭井祐輔(キャプテン) | 2 | HO | 2 | 青木佑輔 |
山路泰生 | 3 | PR | 3 | 畠山健介 |
アニセサムエラ | 4 | LO | 4 | ジョー・ウィーラー |
宇佐美和彦 | 5 | LO | 5 | 真壁伸弥 |
杉永亮太 | 6 | FL | 6 | ツイヘンドリック |
嶋田直人 | 7 | FL | 7 | 西川征克 |
アダム・トムソン | 8 | NO.8 | 8 | 竹本隼太郎 |
天野寿紀 | 9 | SH | 9 | 流大 |
ジャン・クロード・ルース | 10 | SO | 10 | 小野晃征 |
原田季郎 | 11 | WTB | 11 | 竹下祥平 |
三友良平 | 12 | CTB | 12 | 中村亮土 |
ティム・ベネット(バイスキャプテン) | 13 | CTB | 13 | ナイジェル・アーウォン |
森谷直貴 | 14 | WTB | 14 | 中靏隆彰 |
マイケル・ボンド | 15 | FB | 15 | 松島幸太朗 |
清水新也 | 16 | R | 16 | 中村駿太 |
五十嵐優 | 17 | R | 17 | 森川由起乙 |
レイルアマーフィー | 18 | R | 18 | 須藤元樹 |
菊谷崇 | 19 | R | 19 | 篠塚公史 |
コーリー・トーマス | 20 | R | 20 | 大島佐利 |
髙城良太 | 21 | R | 21 | 日和佐篤 |
野口裕也 | 22 | R | 22 | 宮本啓希 |
藤近紘二郎 | 23 | R | 23 | 塚本健太 |
前半のリードを守り切れず、強豪サントリーに惜敗

今シーズンの5試合目はサントリーサンゴリアス(以下サントリー)が相手。舞台は、山梨県甲府市にある山梨中銀スタジアム。時折、秋らしい爽やかな風が頬に当たるものの、まだまだ残暑を感じさせる、プレーヤーにとっては厳しい暑さの中で行われた。
ここまで4戦全勝、その中にはパナソニック戦の勝利も含まれるなど、今季好調のサントリー。戦前から厳しい戦いになることが予想されたが、最初に主導権を握ったのはイーグルス。HO庭井祐輔が相手のボールを奪ってそのまま50数メートルを走り切るというビッグプレーが飛び出し、先制点を奪う。その後はシーソーゲームになったが、前半終了間際にイーグルスがこの日2本目のトライを奪い、17-13で前半を折り返した。
しかし、後半開始早々サントリーに連続トライを奪われ、逆転を許す。後半29分にFWが押し込んで5点差まで詰め寄ったが、この日も、「取ったあと、すぐ取り返される」の繰り返しでその差を縮めることはできず、4敗目を喫してしまった。
前半
序盤は取ったら取られるの繰り返し
イーグルスのキックオフでスタートしたこのゲーム。いきなりビッグプレーが生まれる。サントリーの13番のクラッシュをHO庭井が受け止めると同時にボールを奪い取り、そのまま突進。50数メートルを走り切ってゴールに飛び込んだ(ゴール成功で7-0)。その後もイーグルスの流れでゲームが進んだが、なかなかサントリーの防御網を突破できず。逆に、11分、ラインアウトからサントリーFWの突進を許した後、SOの絶妙なキックパスを左タッチライン際でキャッチしたWTBにゴールラインを割られ、追いつかれてしまう(7-7)。
しかし、今日のイーグルスは粘り強かった。25分にはPGで逆転を許すも、その2分後にSOジャンクロード・ルースがゴールやや左の30m付近からドロップゴールを決めて同点に追いついた(10-10)。

巧みなライン攻撃でサントリーのディフェンスを翻弄
35分、自陣25mでオフサイドを犯し、PGを決められて10-13と再びリードを許したが、その直後、またまたビッグプレーが生まれる。左サイド22m付近でFWがタテを突いた後右に展開。ループプレーを挟んだルースからパスを受けたFBマイケル・ボンドがゲインを切り、No.8アダム・トムソンにパス。トムソンが相手に絡まれながらも前進し、後方から走り込んできたティム・ベネットにパスし、そのままベネットが右中間に飛び込んで再度逆転した(ゴール成功で17-13)。
後半
後半開始直後、一瞬のスキをつかれてトライ2本を奪われる
ここまで1勝3敗のイーグルスだが、この日を含めた5試合で、前半リードで折り返すのは何と4回目。「今日こそはこのリードを守り切ってほしい」というのが、ファンの願いだったが、開始早々カウンターパンチを食らう。サントリー陣22m付近まで攻め込んでいたにも関わらず、ブレイクダウンでボールを奪われ、相手FBにロングゲインを許し、15→13→15とつながれ、再び逆転されてしまった(ゴール成功で17-20)。
さらにその2分後、今度も相手陣深くに攻め込んでいたところから逆襲を食らい、ディフェンスラインの裏に蹴られたボールを14番に抑えられてしまった(ゴール成功で17-27)。

終了間際まで再逆転を狙うも、手が届かず
前半同様、イーグルスはここでも諦めなかった。「途中出場のフレッシュな選手がチームにエナジーを吹き込んでくれた」(庭井)こともあり、ゲームを支配し続けた。29分には、"反則をしないで守る”強固なサントリーディフェンスをこじ開け、最後は地元山梨学院大学出身のPRレイルア マーフィーが潜り込んだ。ゴールは失敗したものの、これで22-27の1トライ差。しかし、33分、ゴールほぼ正面の30m付近で反則を取られリードを8点差に広げられてしまう。さらに37分、奇跡の逆転を狙って自陣から果敢にボールを回したが、わずかにパスが乱れ、ラストパスをインターセプトされ万事休す。4敗目を喫してしまった。
負けは負け。この結果は真摯に受け止めなければいけないが、セットプレーは安定していたし、チームディフェンスもほとんど綻びはなかった。また、攻撃に関しても、これまでにない変化に富んだアタックが見られた。マン・オブ・ザ・マッチに選ばれたサントリーのサントリーの松島幸太郎選手が、「何よりも勝てたことにホッとしている」とコメントしていたが、快進撃を続けているサントリーを苦しめたのは事実。もっと自分たちの力を信じて、果敢に、そして激しく戦えば活路が開けるような気がする。
次戦は、10月9日、埼玉・熊谷スポーツ文化公園陸上競技場で豊田自動織機シャトルズと対戦します。次こそは勝ち点4を手にしたいイーグルス。ぜひスタジアムに足をお運びいただき、熱い応援をよろしくお願いします。
インタビュー
●生きた球をBKに供給。再三好タックルも見せたSH天野寿紀

「今日も、自分たちのミスから得点を許してしまったのが大きな反省点です。自分自身のプレーもまだまだです。ただ、前の試合の課題はいくつか克服できました。たとえば、スクラムからのボールをアダム(トムソン)とコミュニケーションを取りながら、よりスムーズにBKに供給することができたし、うちの強みであるスクラムをより生かすために、ハーフである僕が相手にプレッシャーをかけるといったようなプレーが今日はできたかなと。次はもっといいプレーができるように頑張ります。」
●今シーズン初先発ながら、"らしい”動きも随所に見られたWTB原田季郎

「もっとアタックに参加したかったのですが、多彩な攻撃を仕掛けてくる相手ということもあって、ディフェンスで体力を使ってしまいました。また僕自身、細かなミスをいくつかしてしまい、それがトライにつながるなど、反省点の多い試合になってしまいました。(同じ早稲田大でプレーした)中靏とのマッチアップも楽しみにしていたのですが、結果的に2トライされてしまうなど完敗でした。次はミスをしないように、また、アタックにももっと絡めるようにしたいです。」
●トップリーグ公式戦初出場を果たしたPR五十嵐優

「初めてのトップリーグ公式戦ということでとてもわくわくしました。出場できたことは自分にとってとてもプラスになりました。サントリーさんは、勝負処がわかっていてキヤノンにとって嫌なところを嫌な時間帯でしっかりやってきたように思います。試合の進め方がとてもうまいと感じました。まずは、チームとして試合に勝つこと。それを一番に考えて自分自身では、チームの力になれるようにもっとパフォーマンスを上げていきたいです。」
●イーグルスメンバーとして初めてピッチに立ったFLコーリー・トーマス

「負けたのはとても残念ですが、初めてトップリーグの公式戦に出場でき、ボールタッチの機会もあったし、アタックもできました。そして憧れのアダムと一緒にプレーできたことを素直に喜びたいと思います。今も少し興奮しています。次に出場した時はもっとチームに貢献できるよう頑張ります。」
●試合後、新聞社(甲府支局)から取材を受けた山梨学院大学出身のレイルア マーフィー

「山梨には縁があります。山を見ると懐かしい気持ちです。試合に負けてしまって本当に残念です。今日はインパクトプレーヤーとして、自分に求められるプレーが少しはできたのではないかと思います。PRに転向して課題だったスクラムもようやく自分では上手く組めるようになってきたと思います。次もチャンスをもらえればスクラムはもちろん、フィールドプレーでももっと自分の力を出し、チームに貢献したいです。」
インタビュー
永友監督

「前半だけ見れば、ボールの支配率を含め、決して引けを取らない戦い方をしていたと思います。しかし、後半の立ち上がりにたたみかけられてしまいました。そこがサントリーさんの素晴らしさともいえるわけですが、完全にやられたのがあの時間帯だけだったので非常に残念です。得点を取った後やリードしている時、強気の姿勢を崩すなといつも言っているのですが、自分たちに自信がないのか、自らミスを犯してしまう。その部分をどう修正するかでしょう。ただ、アタックに関しては、相手を崩してトライを奪うなど、いい形ができ始めています。次の試合ではもっといいアタックができるようしっかり準備をするつもりです。」
庭井キャプテン

「全体的には、イーグルスらしい戦いができたと思います。悔やまれるのは、後半開始早々の2本のトライ。結果的には集中力が欠けていたということになるのでしょう。2本目のトライは、1本取られた後、少し浮足立ってしまったのが原因かもしれません。それと、僕も含め細かいミスが多いことが、善戦はしても勝てない要因だと思います。コーチのアルベルト(アシスタントヘッドコーチ)から常々、『小さいミスの積み重ねが結果として大きな差につながる』と言われていますが、まだまだミスが多い。次の試合まで時間はありませんが、修正できるところを修正して、次戦に挑みたいと思います。」