MATCH試合

2017.09.02 sat 9月2日(土)

2017.09.02
横浜キヤノン
イーグルス
横浜キヤノンイーグルス
12
FULL
TIME
34
トヨタ自動車ヴェルブリッツ
トヨタ自動車ヴェルブリッツ
横浜E
9月2日(土) 秩父宮ラグビー場
9月2日(土) 秩父宮
トヨタ

試合概要

キックオフ日時2017.09.02 (土) 18:30
試合会場秩父宮ラグビー場
所在地東京都

試合記録

横浜キヤノンイーグルス
横浜E
トヨタ自動車ヴェルブリッツ
トヨタ
12 0 前半 7 34
12 後半 27
前半 後半
0 2
0 1
0 0
0 0
0 0
2 T 5
1 G 3
0 PT 0
0 PG 1
0 DG 0
前半 後半
1 4
1 2
0 0
0 1
0 0

メンバー

選手名 No. POS. No. 選手名
菅原崇聖 1 PR 1 高橋洋丞
設樂哲也 2 HO 2 彦坂圭克
山路泰生 3 PR 3 浅堀航平
菊谷崇 4 LO 4 北川俊澄
アニセサムエラ 5 LO 5 ジュアン・スミス
フィナウ・トゥパ 6 FL 6 姫野和樹
嶋田直人 7 FL 7 安藤泰洋
エドワード・カーク 8 NO.8 8 フェツアニ・ラウタイミ
福居武 9 SH 9 滑川剛人
田村優 10 SO 10 ライオネル・クロニエ
原田季郎 11 WTB 11 ヘンリージェイミー
三友良平 12 CTB 12 春山悠太
ティム・ベネット(バイスキャプテン) 13 CTB 13 増田大暉
ハヴィリリチャードアファ 14 WTB 14 小原政佑
ルワジ・ンヴォヴォ 15 FB 15 竹田宜純
清水新也 16 R 16 川西智治
山本貢 17 R 17 吉田康平
城彰 18 R 18 ルアーン・スミス
日高駿 19 R 19 谷口智昭
植松宗之(バイスキャプテン) 20 R 20 槇原航太
荒井康植 21 R 21 平野航輝
上原哲 22 R 22 松下馨
ホセア・サウマキ 23 R 23 ジオ・アプロン

後半12分に追いつくが、その後失速。好敵手トヨタに敗北を喫する

第3戦の相手は、トヨタ自動車ヴェルブリッツ(以下トヨタ)。今季初勝利を挙げたいイーグルスは、2試合連続でLOに入っていたフィナウ・トゥパを6番に下げ、4番にかつてトヨタの顔だったベテラン菊谷祟を起用。また、SHには今季初先発の福居武を起用するなど新しい布陣で挑んだ。しかし、この日も序盤は自分たちのペースでゲームを進めるもトライを奪えず、次第に流れはトヨタに。最終的には5トライを奪われ、勝利をつかむことはできなかった。

前半

開始直後からトヨタゴール前に迫るも得点を奪えず

午後6時半、イーグルスのキックオフでゲームがスタート。前半は風下に立ったイーグルスだったが、序盤からトヨタゴールに迫る。相手陣20mのラインアウトからの攻撃で、SO田村優がディフェンスの裏に転がしCTBティム・ベネットが押さえにいくも、バウンドが合わずにチャンスを逃す。その後もイーグルスは攻撃の手を緩めなかったが、ゴールラインを割ることができない。

「すべてがプラン通りで、あとはインゴールにボールを置くだけという状態だった…」と今村ヘッドコーチ代行も悔やんだが、ここで得点できなかったことがあとで大きく響いた。

風下ながら相手を1トライで押さえて後半へ

その後、一進一退の攻防が続いたが、次第にトヨタのボール支配率が高くなる。そして迎えた前半29分、ラックサイドをしつこくつかれてディフェンスが中に集まったところを外に回されて、最後は相手WTBに右スミに飛び込まれた(G成功で0-7)。
それからはともにディフェンスが光り、この1トライのみで前半終了。3試合連続でビハインドを背負っての折り返しとなったが、福居は「風下で7点しか取られなかったというのは上出来。後半、ひっくり返せると思った」と振り返る。

後半

田村の好判断から2つのトライを奪う

その言葉通り、後半いきなりイーグルスが猛攻。後半3分、トヨタ陣に攻め込んだところから、田村がディフェンスの裏に転がし、そのボールを拾い上げたWTB原田季郎が左隅に飛び込んだ。
「田村さんと上手くコミュニケーションが取れました」(原田)

その直後、トライを許すも、後半10分過ぎからボールを支配し、相手ゴール前でのラックから出たボールを、田村が内側に切り込んできたWTBルワジ・ンヴォヴォに絶妙のパス。「ゴールラインが見えたので必死で走った」というンヴォヴォが相手ディフェンスのタックルを振り切りゴールポスト左に飛び込んだ(G成功で12-12)。

最後は我慢しきれずに連続トライを許す

しかし、イーグルスらしい攻撃ができたのはここまで。後半18分、再びミスから自陣深くに攻め込まれ、我慢しきれずに反則を犯してPGで3点を奪われる(12-15)。
さらにその直後、チームが同じ反則を繰り返しているというレフリーの判断で、ナイスタックルを連発していたLOアニセ サムエラがシンビンで10分間の退場。このあたりから、俄然トヨタペースに。後半22分、トヨタ得意のラインアウトモールからトライを奪われてからは、完全にトヨタがゲームを支配。その後2トライを奪われ、最終的には12-34で大事なゲームを失った。

次戦は9月9日、徳島県・鳴門大塚スポーツパーク ポカリスエットスタジアムで近鉄ライナーズと対戦します。近鉄は、トヨタ同様フィジカルの強いチームだけに、激しい戦いが予想されます。ぜひ会場に足をお運びいただき、熱い応援をよろしくお願いいたします。

インタビュー

●久々の先発で75分間プレーしたLO菊谷祟

「全体的によく頑張ったと思います。最後の最後で我慢しきれずに取られてしまうのは、修正ポイントでもありますが、我慢できる時間が増えてきている点は進歩です。アタックに関しては、自分たちのミスでチャンスをつぶしているわけですが、やっていることは間違っていないと思います。あとはどれだけ精度を高められるか。ミスは減らさなければいけませんが、ミスを恐れず積極的に戦っていくべきだと思います」


●今季初トライを挙げたWTB原田季郎

「個人的にトライを取れた部分は素直に嬉しいですけど、ディフェンスでのミスもあったので複雑な気持ちです。チームとしては、自分たちの時間帯があったわけですが、取り切る部分、守り切る部分で相手のほうが一枚も二枚も上だったのかなという感じがします」


●昨季のケガ以来、久々の先発を飾ったSH福居武

「久しぶりの先発ということで緊張しました(笑)。僕に与えられた仕事は点を取ることだったのですが、守りの時間が多かったこともあって、自分の良さがあまり出せなかったのが残念です。また、もう少し視野を広げてプレーするべきだったというのが個人的な反省点です」


インタビュー

今村友基ヘッドコーチ代行

「同点に追いついてからはペースアップしてさらに畳み掛けようと思っていたのですが、取った後にすぐに取り返されたのが痛かったです。今日もアタックでのミスでボールを奪われ一気に持ち込まれるシーンが多かったのが敗因のひとつ。ミスを恐れずにアタックするようにと指示しましたが、今日に限ってはミスの質が低かった。ただ、今日も前半は、フォーカスしてきたこと、たとえば1人目がタックルに入ったら、2人目はブレークダウンでファイトするという部分は良くできていたと思うし、外のスペースにボールを運んでチャンスを作るという面もプラン通りにできていました。その点は評価したいと思います。負けが続いていますが、間違いなく一戦一戦、進歩しています」


植松宗之ゲームキャプテン

「パナソニック戦もそうだったのですが、いい部分がいくつもあったのに、結果に結びつかない。同じことの繰り返しになりますが、せっかく自分たちの時間帯を作っているにも関わらず、自らの細かいミスでフィニッシュまで持っていけなかったというのがすべてだと思います。いかにしてこの壁を乗り越えるか。ひとつのきっかけがあれば道は開けると思うので、そのためにはどうすればいいかをしっかり考えて、次の近鉄戦に向けて準備をしていきたいと思います」