MATCH試合
2018.08.31 fri 8月31日(金)

イーグルス
TIME
ハイライト
試合概要
キックオフ日時 | 2018.08.31 (金) 19:30 |
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試合会場 | 秩父宮ラグビー場 |
所在地 | 東京 |
試合記録
横浜E |
東芝 |
|||
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26 | 11 | 前半 | 14 | 20 |
15 | 後半 | 6 |
前半 | 後半 |
---|---|
1 | 2 |
0 | 1 |
0 | 0 |
2 | 0 |
0 | 1 |
計 | 計 | |
---|---|---|
3 | T | 2 |
1 | G | 2 |
0 | PT | 0 |
2 | PG | 2 |
1 | DG | 0 |
前半 | 後半 |
---|---|
2 | 0 |
2 | 0 |
0 | 0 |
0 | 2 |
0 | 0 |
メンバー
選手名 | No. | POS. | No. | 選手名 |
---|---|---|---|---|
東恩納寛太 | 1 | PR | 1 | 三上正貴 |
庭井祐輔 | 2 | HO | 2 | 湯原祐希 |
城彰 | 3 | PR | 3 | 浅原拓真 |
アニセサムエラ | 4 | LO | 4 | 梶川喬介 |
ジャン・デ・クラーク | 5 | LO | 5 | ロス・ハイレットペティ |
フィナウ・トゥパ | 6 | FL | 6 | リーチマイケル |
嶋田直人 | 7 | FL | 7 | 山本紘史 |
フィリップ・ヴァン・ダー・ウォルト | 8 | NO.8 | 8 | 徳永祥尭 |
天野寿紀 | 9 | SH | 9 | 藤原恵太 |
田村優 | 10 | SO | 10 | マイク・ハリス |
三島藍伴 | 11 | WTB | 11 | 宇薄岳央 |
藤近紘二郎 | 12 | CTB | 12 | 増田慶介 |
マイケル・ボンド | 13 | CTB | 13 | リチャード・カフイ |
藤本健友 | 14 | WTB | 14 | ジョネ・ナイカブラ |
永富健太郎 | 15 | FB | 15 | コンラッド・バンワイク |
設樂哲也 | 16 | R | 16 | 森太志 |
五十嵐優 | 17 | R | 17 | 橋本大吾 |
上田聖 | 18 | R | 18 | 知念雄 |
植松宗之 | 19 | R | 19 | 小瀧尚弘 |
杉永亮太 | 20 | R | 20 | ヘンコ・フェンター |
マイケル・ドーセット | 21 | R | 21 | 藤井淳 |
フレッド・ゼイリンガ | 22 | R | 22 | 中尾隼太 |
ハヴィリリッチー | 23 | R | 23 | 松延泰樹 |
イーグルス開幕白星発進!優勝5回の東芝からクラブ史上初勝利
待ちに待ったジャパンラグビートップリーグ2018-2019の開幕戦を迎えたキヤノンイーグルス。アリスター・クッツェー新ヘッドコーチ体制での公式戦初陣は、激しいラグビーが持ち味の東芝ブレイブルーパス(以下東芝)に対し26-20で競り勝ち、開幕戦を見事白星で飾った。過去優勝5回の東芝からの勝利はチーム史上初。東京・秩父宮ラグビー場に詰めかけた9477人の観客を大いに沸かせる見事な試合運びだった。

前半
HO庭井祐輔が2シーズンぶりに復活
今シーズンはリーグ戦7試合と例年よりも試合数が少ないこともあり(加えて順位決定戦3試合。別途カップ戦5試合)イーグルスとしては開幕から白星先行といきたいところ。共同主将に就任したゲームキャプテンのFL嶋田直人をはじめ、負傷を乗り越え2シーズンぶりの出場となったもう一人の共同主将HO庭井祐輔、頼れる司令塔のSO田村優、2年目で公式戦初出場となったWTB三島藍伴らが先発し、強敵と相対した。

蒸し暑さが残る午後7時30分、東芝のキックオフで前半が始まる。イーグルスは開始早々自陣深くまで攻められながらも、安定したディフェンスで相手のアタックを阻む。
共同主将FL嶋田直人が先制トライ
すると前半5分、自陣での相手ボールのラックでFL嶋田直人がジャッカルしターンオーバー。WTB三島藍伴やLOアニセ サムエラ、LOジャン・デ・クラークが力強くゲインし一気にゴール前まで迫ると、最後はラックからSH天野寿紀、SO田村優とパスをつなぎ、そのラストパスを受けたFL嶋田直人がトライ。今シーズンのトップリーグ初トライでイーグルスは5-0と幸先よく先制した。それを祝うかのように神宮の空に花火が舞った。

その後11分、16分と東芝に続けてトライを決められ5-14と逆転を許したイーグルスだったが、29分と41分にSO田村優がPGを確実に決め、11-14と3点差に詰めたところでハーフタイムを迎えた。
後半
僅差の競り合いから田村優のドロップゴールで逆転
後半、逆転を狙いたいイーグルスは10分、東芝にPGを決められ11-17と点差を広げられるものの、すぐさま反撃に転じる。後半12分、相手のキックを自陣でキャッチしたWTB藤本健友がビッグゲインしFL嶋田直人にパス。後方からトップスピードで走り込んできたSH天野寿紀がオフロードパスを受けると、そのままインゴールへ滑り込みトライを決める。SO田村優のゴールも成功し、イーグルスはついに18-17と逆転する。

後半16分、東芝に再びPGを許し18-20と再逆転されたイーグルス。だが、一貫して堅いディフェンスとSO田村優の正確なキックによるエリアマネジメントで相手に大きなチャンスを与えない。2点差で膠着状態が続くなか、後半28分、SO田村優の前方へのショートパントをCTBマイケル・ボンドがキャッチし大きく前進。フェーズを重ねゴール正面でラックを形成すると、SH天野寿紀からパスを受けたSO田村優がDG(ドロップゴール)を放ち、見事成功させる。イーグルスが3点を追加して21-20と再逆転した。
HO庭井祐輔のチャージからWTB三島藍伴が初トライ
後半34分、イーグルスは東芝に自陣まで攻められ、相手SOにDGを放たれる。しかしHO庭井祐輔が鋭い出足と渾身のキックチャージでそれを阻むと、転々としたボールを前方へと蹴り、さらに自ら追いついてキープするというビッグプレーを見せる。そして35分、アドバンテージが出るなか、ラックからSH天野寿紀、FL嶋田直人とパスがつながり、最後はWTB三島藍伴が自身公式戦初トライを決める。

イーグルスは26-20と点差を広げ、その後も東芝の反撃を許すことなく開幕戦を制した。マン・オブ・ザ・マッチは巧みなゲームコントロールと決勝DGなどで勝利に貢献したSO田村優が受賞したが、共同主将のFL嶋田直人も1トライ2アシストと全トライに絡む出色の活躍を見せた。
次節は敵地でHonda HEAT戦
強敵を相手に3トライを重ね、たしかな勝負強さを見せたイーグルス。9月8日(土)の第2節はトップリーグに今季再昇格したHonda HEATと対戦する。アウェー(三重交通Gスポーツの杜 鈴鹿サッカー・ラグビー場)での一戦となるが、選手たちはホームゲームの第1節に引けを取らない熱い応援を待っている。

監督・選手インタビュー
●アリスター・クッツェー ヘッドコーチ

選手のことを誇りに思っています。我々にとって非常に大きな初戦で、また今季は短いシーズンになるということで、シーズンをどうスタートするかが大事だと言い続けてきました。その中で、東芝という素晴らしい対戦相手に対して多大な敬意をもって試合に臨みました。ディフェンス、セットピース、そしてファンダメンタル(基礎的)スキルと、全体的にいいパフォーマンスをしてくれました。特にワークレート(仕事量)とキックチェイスは本当に頑張ってくれました。いいシーズンのスタートを切れたと感じています。SO田村は日本代表に選ばれている理由を見せてくれましたし、(同じく日本代表の)HO庭井もLOサムエラも素晴らしいパフォーマンスをしてくれました。
●FL嶋田直人共同主将

ひとり一人がハードワークできた結果が今日の勝利につながったと思いますし、グラウンドに立っていた23人だけではなくノンメンバーも一生懸命練習相手をしてくれたので、本当にチームで勝ち取った1勝だと思っています。(最初のトライについては)みんながつないでくれた結果です。キヤノンのシステムどおりFWが前に走って、できた外側のスペースに対してボールを運び、たまたま僕がそこにいただけです。今季のリーグのファーストトライということなので、嬉しいです(クッツェー ヘッドコーチが「オメデトウ」と祝福し握手)。
●マン・オブ・ザ・マッチに輝いたSO田村優

強い相手にチャレンジする準備をしてきました。チームの底上げができていますし、この勝利でやってきたことが信じられると思います。キックの調子はよくなかったですが、相手のスペースを見て蹴ることができたのは良かったと思います。個人的には行けると思っていましたし、楽しかったです。みんな本当にチャレンジしていますし、日本代表になれるような素晴らしい力を持っている選手もいっぱいいます。これからも一貫性を持って、来週に向けてもしっかりと準備して臨みたいです。
●トップリーグ復帰戦となったHO庭井祐輔

僕自身キヤノンでは2シーズンぶりの試合だったので、勝利できてとても嬉しいです。ラインアウトは基礎を反復して練習してきたので、しっかり取れたのだと思います。選手全員がシステムに対してハードワークできたのが勝因だと思います。今までは得点を取られると慌ててしまっていたのですが、嶋田や優さん(田村)を中心に試合中に話し合って修正できました。彼らの良いリーダーシップがあって選手たちがやりやすくなったと思います。(キックチャージは)頑張って走ってよかったです。
●公式戦初出場初トライを記録したWTB三島藍伴

試合の最初からコンタクトの部分で仕掛けていこうとチームで話していました。試合中しっかり我慢できたのも勝因だと思います。バックスリーのポジショニングやラックサイドのディフェンスのマークなど、細かいコミュニケーションが取れていました。(トライに関しては)僕はボールを置いただけですが、WTBの役割として結果を残すことができてとても嬉しいです。良いトップリーグデビュー戦になりました。