MATCH試合

2021.02.21 sun 第1節

2021.02.21
横浜キヤノン
イーグルス
横浜キヤノンイーグルス
24
FULL
TIME
26
NTTドコモ レッドハリケーンズ
NTTドコモ レッドハリケーンズ
横浜E
第1節 町田GIONスタジアム
第1節 町田G
ドコモ

ハイライト

試合概要

キックオフ日時2021.02.21 (日) 14:00
試合会場町田GIONスタジアム
所在地東京都

試合記録

横浜キヤノンイーグルス
横浜E
NTTドコモ レッドハリケーンズ
ドコモ
24 14 前半 6 26
10 後半 20
前半 後半
2 1
2 1
0 0
0 1
0 0
3 T 3
3 G 1
0 PT 0
1 PG 3
0 DG 0
前半 後半
0 3
0 1
0 0
2 1
0 0

メンバー

選手名 No. POS. No. 選手名
東恩納寛太 1 PR 1 西浦洋祐
庭井祐輔 2 HO 2 フランコ・マレー
船木頌介 3 PR 3 北島大
ジェシー・パレテ 4 LO 4 小島佑太
ジャン・デ・クラーク 5 LO 5 ローレンス・エラスマス
嶋田直人 6 FL 6 ヴィンピー・ファンデルヴァルト
杉永亮太 7 FL 7 李智栄
コーバス・ファンダイク 8 NO.8 8 タイラー・ポール
田中史朗 9 SH 9 TJ・ペレナラ
田村優 10 SO 10 川向瑛
ホセア・サウマキ 11 WTB 11 山本貫太
マイケル・ボンド 12 CTB 12 パエア・ミフィポセチ
ジェシー・クリエル 13 CTB 13 ベンジャミン・ソーンダース
山田聖也 14 WTB 14 茂野洸気
橋野皓介 15 FB 15 トム・マーシャル
エフィトゥシ・マアフ 16 R 16 牛原寛章
岡部崇人 17 R 17 山川力優
上田聖 18 R 18 金廉
イオンギ譲 19 R 19 杉下暢
安井龍太 20 R 20 佐藤大朗
荒井康植 21 R 21 浜野達也
小倉順平 22 R 22 サミソニ・トゥア
南橋直哉 23 R 23 小林正旗

イーグルス、NTTドコモとの開幕戦で終了間際に逆転を許し24-26で黒星発進

ジャパンラグビートップリーグ(以下トップリーグ)2021シーズンがついに開幕した。昨季はシーズン途中で中止となり、今年も新型コロナウイルスが依然として猛威を振るっているが、トップリーグは一部日程の延期、変更を施しつつ無事に開幕の日を迎えた。ファン、選手、チームスタッフをはじめ、あらゆるラグビー関係者が長い間心待ちにしていたシーズンの幕開けとなった。

2月21日(日)の第1節、沢木敬介新監督と田村優新キャプテン率いるキヤノンイーグルスは、ホームグラウンドからほど近い町田GIONスタジアム(東京都町田市)にNTTドコモレッドハリケーンズを迎え、ホームゲームでの白星発進を目指した。

■前半

先制PGこそ許したもののWTBホセア・サウマキのトライで逆転

試合は前半序盤から相手ペナルティの場面でスクラムを選択し、相手のシンビンを誘うなどFWを中心に強みを見せたイーグルスだったが、スコアにはつなげられず、逆に17分、NTTドコモに先制PGを許す(0-3)。

だが前半29分、ラインアウトを起点にアタックを仕掛けたイーグルスはWTBホセア・サウマキが左大外でラストパスを受け、ライン際を疾走。相手のタックルをものともせずトライを決め、SO田村優のゴールも成功、7-3と逆転に成功する。

CTBジェシー・クリエルのトライで14-6とリードを広げる

前半32分にはNTTドコモに2本目のPGを決められ7-6と1点差に迫られたものの、イーグルスは直後の34分、スクラムから仕掛けたアタックでSO田村、CTBマイケル・ボンドとつなぎ、最後にパスを受けたCTBジェシー・クリエルがトライ。14-6としたところで前半が終了し、2トライを重ねたイーグルスが8点リードで試合を折り返した。

■後半

シンビンで数的不利となった直後NTTドコモにトライを許す

前半の勢いを後半にもそのまま持ち込みたいイーグルスだったが、後半16分にLOジャン・デクラークがハイタックルでシンビンとなる。14人対15人と数的不利に陥って早々の18分にはNTTドコモにトライを許す(14-13)。直後の22分にSO田村のPG成功で17-13とリードを広げたものの、26分と32分にもNTTドコモにトライを決められ、17-23と逆転を許してしまう。

最終盤で逆転トライ&ゴールを決めるも相手のPGで逆転負け

6点差を追うイーグルスは後半36分、SO田村の突破からFL安井龍太が独走トライを、また小倉順平がゴールを決めて24-23と再逆転に成功する。ともにイーグルスでの公式戦デビューとなり存在感を示したものの、試合終了間際の41分、イーグルスはホールディングのペナルティからNTTドコモにPGを決められ、24-26と逆転負けを喫した。

開幕戦で勝利を逃し、白星発進とはならなかったイーグルス。2月28日(日)の第2節の相手は、昨季開幕戦の相手でもあった神戸製鋼コベルコスティーラーズだ。昨季は16-50と大敗しているものの、あくまでチャレンジャーとして入念に準備したうえで敵地に乗り込み、待望の今季初白星を目指す。


監督・選手インタビュー

■沢木敬介監督

沢木敬介監督いい環境下でラグビーをすることができ、関係者の方々に感謝しています。試合に関しては、自分たちで自分たちの首を絞めるようなラグビーで自滅してしまいました。イーグルスがやろうとしているラグビーとはほど遠く、スキルやナレッジの部分もまだまだ改善していかなければならないと考えています。最後に逆転されましたが、そもそもあのような僅差の展開になるまでに相手を仕留め切れていないのが問題です。それがチームの現状だと思いますし、それを受け入れないことには成長できませんので、しっかり改善していけるよう再び取り組みます。


■田村優キャプテン

田村優選手およそ1年ぶりとなる公式戦で、コロナの影響がある中で自分の大好きなラグビーができたことはうれしかったです。40~50点取れる雰囲気もあったのですが、練習で出たのと同じような失敗が試合でも出てしまいました。何度もスクラムにこだわってトライを獲るつもりが勝負どころでターンオーバーされてしまったこと、また全体的にリアクションが良くなかったことも含め、これから改善していくしかないと考えています。FL安井のトライのアシストについては、相手ディフェンスに空いているスペースが見えたので一気にボールキャリーしました。


■今季バイスキャプテンを務めるFWのまとめ役のHO庭井祐輔

庭井祐輔選手チームプレーができていない瞬間があり、そこでペナルティが生まれるなどディシプリン(規律)に欠ける試合でした。練習でも同じような反則が起きている時があり、それを試合中に早く解決できなかったのが敗因です。相手のペナルティで何度もスクラムを選択したのは、スクラムの手応えがよかったためです。相手も嫌がっていた部分もあると思いますし、押せるという感触もあったのでスクラムを選択しました。次節、敵地の神戸は僕の地元でもありますので、ぜひエキサイティングなラグビーを見ていただきたいです。


■イーグルスでの公式戦デビューを果たしたFL安井龍太

安井龍太選手ファーストキャップは勝利で飾りたかったので、悔しい気持ちでいっぱいです。大事なところでペナルティを犯して、最後もペナルティで負けましたので、敗因は規律だと考えています。ただ、やってきたことは間違っていないと感じているので、規律の部分だけ修正していきたいです。トライを決めた場面は優さん(SO田村)が相手ディフェンスを破ったので、あとは取り切るだけだとサポートしに行った結果です。もちろんどの試合にも出たいですが、次節の古巣・神戸製鋼との一戦は、特に出場したい試合です。自分の持ち味であるアタックでの働きをしっかり見せたいと思います。


■試合直後に素早く切り替えて次を見据えたSH田中史朗

田中史朗選手自分たちのやりたいことができないまま逆転負けという結果になってしまったので、切り替えて次の試合に臨みたいと思っています。シーズンは短いので、ネガティブな面を引きずっているとすぐに終わってしまいます。ポジティブな視点で自分たちのいいところを見つけて次につなげていきたいです。対面のTJ・ペレナラ(ニュージーランド代表)はパスもゲームコントロールも非常に上手く、彼のクイックタップでこちらがピンチになる場面が何度もあったので、さすがだなと思いました。次節、神戸製鋼にはしっかりチャレンジしたいと思います。