MATCH試合

2021.03.14 sun 第4節

2021.03.14
横浜キヤノン
イーグルス
横浜キヤノンイーグルス
40
FULL
TIME
32
ヤマハ発動機ジュビロ
ヤマハ発動機ジュビロ
横浜E
第4節 ヤマハスタジアム(磐田)
第4節
ヤマハ

ハイライト

試合概要

キックオフ日時2021.03.14 (日) 14:00
試合会場ヤマハスタジアム(磐田)
所在地静岡県

試合記録

横浜キヤノンイーグルス
横浜E
ヤマハ発動機ジュビロ
ヤマハ
40 12 前半 8 32
28 後半 24
前半 後半
2 4
1 4
0 0
0 0
0 0
6 T 5
5 G 2
0 PT 0
0 PG 1
0 DG 0
前半 後半
1 4
0 2
0 0
1 0
0 0

メンバー

選手名 No. POS. No. 選手名
東恩納寛太 1 PR 1 山本幸輝
髙島忍 2 HO 2 江口晃平
上田聖 3 PR 3 伊藤平一郎
田中真一 4 LO 4 大戸裕矢
ジャン・デ・クラーク 5 LO 5 ヘルウヴェ
エドワード・カーク 6 FL 6 粟田祥平
杉永亮太 7 FL 7 クワッガ・スミス
コーバス・ファンダイク 8 NO.8 8 三村勇飛丸
荒井康植 9 SH 9 矢富勇毅
田村優 10 SO 10 サム・グリーン
エスピー・マレー 11 WTB 11 マロ・ツイタマ
南橋直哉 12 CTB 12 ヴィリアミ・タヒトゥア
ジェシー・クリエル 13 CTB 13 シオネ・トゥイプロトゥ
マイケル・ボンド 14 WTB 14 伊東力
小倉順平 15 FB 15 五郎丸歩
金子大介 16 R 16 平川隼也
安昌豪 17 R 17 岡本慎太郎
船木頌介 18 R 18 西村颯平
ソセフォ・ファカタヴァ 19 R 19 三浦駿平
嶋田直人 20 R 20 松本力哉
田中史朗 21 R 21 吉沢文洋
三友良平 22 R 22 ジェイデン・ナーマヌ
ホセア・サウマキ 23 R 23 中井健人

イーグルス、強豪ヤマハ発動機から6トライを奪う猛攻! 40-32で激闘を制し今季初勝利

開幕から3連敗、総勝ち点1でホワイトカンファレンス6位と苦しい状況が続くキヤノンイーグルスは、3月14日(日)の第4節、同4位のヤマハ発動機ジュビロ(2勝1敗・総勝ち点11)とヤマハスタジアム(静岡県磐田市)で対戦した。会場には前節のパナソニック戦の7008人に次いで多い6436人が詰めかけるなど、注目度の高い一戦となった。

■前半

WTBマレーの先制トライでチームが勢いづく

今季初白星を目指したイーグルスは前半3分、右大外でパスを受けたWTBマイケル・ボンドが鋭いランでゴール前まで迫ると、密集の中でWTBエスピー・マレーがインゴールにグラウンディングし先制トライ。イーグルスはキックオフ早々5-0とし、幸先のいいスタートを切る。

失点しつつもCTB南橋のトライでリードしハーフタイムへ

14分にはヤマハ発動機にPGを決められ5-3とされたものの、21分、イーグルスは敵陣5メートルラインでのマイボールスクラムを起点にアタックを仕掛け、最後は内側へステップを切ってインゴールへ走り込んだCTB南橋直哉がトライ。SO田村優のゴールも決まり12-3とリードを広げる。前半終了間際の39分に相手にトライを許したものの、12-8とリードして試合を折り返した。

■後半

いきなり逆転を許すもCTBクリエルとSH荒井の連続トライでリード

後半キックオフから間もない3分、ヤマハ発動機に2本目のトライを決められ12-13と逆転されたが、終始落ち着いていたイーグルスのアタックはここからさらに勢いづいていく。

9分、敵陣でのマイボールラインアウトからフェーズを重ねると、ゴール前のラックからSO田村、CTBジェシー・クリエル、FB小倉順平とパスをつなぎ、転々としたボールを拾い上げたWTBマレーから再びパスを受けたCTBクリエルが左隅にトライ。19-13と再逆転。

続く13分にはSO田村の前方へのグラバーキックにすぐさま反応したSH荒井康植がトライ。この連続トライでイーグルスは26-13とさらにリードを広げる。

最終盤の14人の時間帯も耐え抜き今季初勝利

後半16分には1トライを返され26-18とされたものの、イーグルスは直後の19分に再びWTBマレーとCTBクリエルのコンビネーションでチーム5本目のトライ。33-18と点差を15点に広げる。

32分にはPR船木頌介がシンビンで10分間の一時的退出となり数的不利になると、33分、35分と相手に連続トライを決められ33-32。わずか1点差に迫られる。しかし、イーグルスは試合終了間際の37分にWTBボンドがとどめとなるトライ。最終スコアは40-32。相手にボーナスポイントを与えない点差で、ついに待望の今季初勝利をつかんだ。マン・オブ・ザ・マッチはSO田村が受賞した。

順位に変動はないものの勝ち点4を加え、総勝ち点を5としたイーグルス。バイウィークを挟み約2週間後の開催となる3月27日(土)の第5節は、ホワイトカンファレンス5位のリコーブラックラムズと秩父宮ラグビー場(東京都)で対戦する。チームとして取り組んできた「エフォート」が実り始めたことを、ぜひ連勝という形で証明したいところだ。

監督・選手インタビュー

■沢木敬介監督

沢木敬介監督まだまだではありますが、今日はイーグルスのラグビーを全員がしっかり遂行し、信頼する力が出てきたと感じました。常に100%の準備をして100%の力を出さないと、結果はもちろんインパクトも残すことはできません。今日の試合では全員が「自分が持っている力を100%出そう」とする努力が見えました。後半32分以降の一人少ない時間帯は、当然ながら運動量を上げないといけませんでした。それができるようにしっかりトレーニングしてきたつもりでしたので、シンプルに運動量を上げるようにと指示した結果、勝ち切ることができました。

■田村優キャプテン

田村優キャプテン負けが込んでいることとは一切関係なく、今までと変わらずいい準備をすることができました。それをチーム全員で80分間信じ切って遂行できたので、結果が付いてきたのだと考えています。イーグルスは負けが込んでくると自分たちを疑うようになってしまうようなことも以前はあったのですが、「試合ごとのプランを遂行し、やり切るだけだ」と常々みんなに伝えていました。それをやって勝てなかったら仕方がない、というぐらいの気持ちでやり切って勝つことができたので、いい試合になったのだと思います。これからも変わらずいい準備を続けていきます。

■15番を背負って先発し攻守にわたり貢献したFB小倉順平

小倉順平選手FWがよくがんばってくれました。チームとしてしっかりとした準備を重ねてきたことがいい結果として形になったと感じています。80分間を通して、トライした時やされた時にハドルの中で話をしている選手の目をみんなで見て話を聞いていましたし、「その次に何をやるか」を話して明確にすることもできていました。それはお互いの信頼関係にもつながっているのだと思います。これからも引き続きがんばります。

■今季初先発で終始ハードワークしたFLエドワード・カーク

エドワード・カーク選手3連敗した後の勝利ですので非常にうれしいですし、少し気持ちが落ち着いた部分もあります。前節までとの違いは、試合に臨む段階で自分たちのやることを信じて、1週間をポジティブに過ごした点にあると思います。ですから今日は負ける気がしませんでした。終盤は僅差に迫られてナーバスになりましたが、80分間通してずっと「負けない」という気持ちを持ち続けていました。これでひとつベンチマーク(水準・基準)を築けたと思いますので、ここからまた積み上げていきたいと思います。

■先制トライと2つのトライアシストで勝利を手繰り寄せたWTBエスピー・マレー

エスピー・マレー選手やはり勝利はチームに必要なものですから、非常にいい結果だと思っています。トライやトライアシストを成功させた自分のパフォーマンスには満足していますし、チームを助けることができてうれしく思っています。今日はFBではなくWTBで出場しましたが、ストーマーズ(当時スーパーラグビー)時代にWTBとしてプレーしていましたので、問題はありませんでした。ファンのみなさんからは次の試合でもエナジーをいただきたいですね。