MATCH試合

2023.01.28 sat 第6節

1.28 SAT
埼玉パナソニックワイルドナイツ
埼玉パナソニックワイルドナイツ
21
FULL
TIME
19
横浜キヤノンイーグルス
横浜キヤノン
イーグルス
埼玉WK
第6節 熊谷スポーツ文化公園ラグビー場
第6節 熊谷
横浜E

ハイライト

試合概要

キックオフ日時2023.01.28 (土) 14:30
試合会場熊谷スポーツ文化公園ラグビー場
所在地埼玉県
天候晴/強風
ピッチ状態良い
入場者数7,815人

試合記録

横浜キヤノンイーグルス
横浜E
埼玉パナソニックワイルドナイツ
埼玉WK
19 5 前半 7 21
14 後半 14
前半 後半
1 2
0 2
0 0
0 0
0 0
3 T 3
2 G 3
0 PT 0
0 PG 0
0 DG 0
前半 後半
1 2
1 2
0 0
0 0
0 0

メンバー

選手名 No. POS. No. 選手名
岡部崇人 1 PR 1 稲垣 啓太
三好優作 2 HO 2 坂手 淳史
津嘉山廉人 3 PR 3 藤井 大喜
コーバス・ファンダイク 4 LO 4 リアム ・ミッチェル
リアキマタギ・モリ 5 LO 5 ルード ・デヤハー
シオエリ・ヴァカラヒ 6 FL 6 ベン ・ガンター
嶋田直人 7 FL 7 ラクラン ・ボーシェー
アマナキ・レレイ・マフィ 8 NO.8 8 ジャック ・コーネルセン
ファフ・デクラーク 9 SH 9 内田 啓介
小倉順平 10 SO 10 松田 力也
ヴィリアメ・タカヤワ 11 WTB 11 マリカ ・コロインベテ
梶村祐介 12 CTB 12 長田 智希
ジェシー・クリエル 13 CTB 13 ディラン ・ライリー
イノケ・ブルア 14 WTB 14 竹山 晃暉
エスピー・マレー 15 FB 15 山沢 拓也
朴成浩 16 R 16 堀江 翔太
安昌豪 17 R 17 クレイグ ・ミラー
東恩納寛太 18 R 18 ヴァル アサエリ愛
マックス・ダグラス 19 R 19 長谷川 崚太
シオネ・ハラシリ 20 R 20 福井 翔大
荒井康植 21 R 21 小山 大輝
ルテル・ラウララ 22 R 22 セミシ ・トゥポウ
竹澤正祥 23 R 23 野口 竜司

イーグルス、首位の埼玉ワイルドナイツに勝利目前で逆転負け…19-21の惜敗、ボーナスポイントは確保

1月28日(土)、ジャパンラグビー リーグワンは早くも第6節を迎え、カンファレンスの異なるチーム同士が対戦する交流戦に突入した。

前節終了時点で3勝1敗1分け、勝ち点16で4位につけた横浜キヤノンイーグルス(カンファレンスB)は、昨季のリーグワン王者で今季は全12チームで唯一5戦全勝中の埼玉パナソニックワイルドナイツ(カンファレンスA)と対戦。4強入りに向けて負けられない試合に臨んだ。

敵地の熊谷ラグビー場で7,815人のファンが見守る中、イーグルスのキックオフで今季屈指の大一番が幕を開けた。

■前半

先制トライを許すもSHデクラークのトライで2点差に

序盤からやや受けに回ったイーグルスは前半5分、相手にトライを決められ0-7と先制を許す。しかし即座に反撃に転じると、10分には敵陣深い位置でのマイボールラインアウトからフェーズを重ねFBエスピー・マレー、CTBジェシー・クリエルらの連係で前進すると、ゴール前のラックからボールを持ち出したSHファフ・デクラークがトライ。FBマレーのゴールは外れたものの、イーグルスは5-7とわずか2点差に詰め寄る。

鉄壁のディフェンスで王者のアタックを封じ得点を許さず

ここからは得点に結びつかない我慢の時間帯が続いたイーグルスだが、FL嶋田直人らのジャッカルで相手のノットリリースザボールのペナルティを3度も誘ったほか、精度の高い鉄壁のディフェンスで相手にも得点を許さず、2点差のまま試合を折り返す。

■後半

スペシャルなサインプレーからのトライでスタジアムを沸かせ再び2点差!

続く後半、開始から間もない4分に相手にトライを許し5-14とリードを広げられたイーグルスは、NO.8アマナキ・レレイ・マフィが負傷で交代した直後の7分に驚きのプレーを見せる。

敵陣ゴール前のポイントからLOコーバス・ファンダイクがリスタートするとすぐにダウンボールし、相手ディフェンスの視線を一瞬釘付けにしたそのボールをSHデクラークがすぐに拾い上げる。そのパスを受けたFBマレーが相手ディフェンスの穴を突き、インゴールまできれいに駆け抜けてトライ。沢木敬介監督が「この試合のために用意した」という見事なサインプレーで、イーグルスが12-14と再び2点差に詰め寄る。

NO.8ハラシリのトライで逆転も最後にトライ&ゴールを決められ逆転負け

その後は膠着状態が続いたが、試合終盤の後半34分、イーグルスは相手のゴールラインドロップアウトのボールを確保。NO.8マフィに代わり途中出場していたシオネ・ハラシリにパスが渡ると、持ち前の突破力で相手ディフェンスをなぎ倒しながらインゴールまで約25mの距離を突き進み、最後はダイビングトライ。19-14と逆転に成功する。

残り時間約5分。5点のリードにより勝利の瞬間が目前に迫ってきたイーグルスだったが、キックオフ直後のペナルティで相手にチャンスを与えてしまう。終了間際の40分には自陣ゴール前の攻防からトライを決められ同点に追いつかれると、その後のゴールも決められてしまい、その瞬間ノーサイドのホイッスル。19-21。イーグルスは惜しくも逆転負けを喫した。

この敗戦で3勝2敗1分けとなったイーグルスだが、7点差以内の敗戦によりボーナスポイントを獲得し、総勝ち点17で5位につけた。次節は2勝4敗、総勝ち点9(10位)ながら強豪チームと接戦を繰り広げてきたリコーブラックラムズ東京との一戦となる。この試合に悔しさをぶつけ、次こそは完勝を目指す。

■監督・選手インタビュー

■沢木敬介監督

悔しいですが、強くなっていくための試練だと思っています。チームが強くなる過程ではこうして苦しみ、悔しい思いをして困難をしっかり乗り越えていく必要があります。ちょっと前のイーグルスであればチャンピオンチームに善戦して喜ぶ選手もいたかもしれませんが、今日は全員がこの悔しさを忘れないでしょう。ポジティブな部分もたくさんあり、自分たちの力を確信できる試合でもありました。トップ4との差はほんの少しなのですが、その少しの差を毎日毎日埋めていかないといけません。またチーム一丸となってハードワークして成長していきます。

■CTB梶村祐介キャプテン

今日の試合は全員が「勝てる」という自信を持っていましたので、勝てなくて残念です。ただ、今持っている力は全て出し切りました。だからこそ再びここから成長して、プレーオフで埼玉ワイルドナイツにチャレンジできるチームになっていきたいです。課題は毎試合出てきますので、練習の中でそれを解消して隙のないチームにしていきます。(精度の高かった)ディフェンスは自分たちのベースを積み上げてきた結果です。ブレイクダウンで時間を作り、しっかり(ディフェンス)ラインを形成して相手にプレッシャーをかけられた点はよかったと思っています。

■公式戦初先発で前節に続いて連続出場を果たしたHO三好優作

勝ち切ることができなくて悔しいです。今週のテーマは「100%の準備をすること」でした。僕は今日が初先発(前節リザーブで公式戦デビュー)ということで、まだまだ経験が浅いのですが、沢木監督が「人生をかける時は絶対にやって来る。お前にとってそれが今週じゃないのか」と熱い言葉をかけてくれましたので、体を捨ててもいいという思いで本気で戦いました。(初先発は)もっと緊張すると思っていたのですが、母校の松山聖陵高校の監督やチームメイトから鼓舞するような言葉をいただいたこともあり、途中交代にはなりましたがやり切ることができました。

■持ち前の突破力を生かした鮮やかなトライで貢献したNO.8シオネ・ハラシリ

負けましたが、いいチャレンジはできました。ある程度イメージした通りのプレーができたと思います。ナキ(負傷してストレッチャーで運ばれたNO.8アマナキ・レレイ・マフィ)には「俺がやってやるよ」と声をかけてピッチに入りました。(後半34分の)トライも「ナキのために」という思いで獲りました。気持ちのいいトライでした。今週はいい準備ができましたし、やはり勝つためには準備が必要だと感じました。来週はもっといい準備をしたいと思っています。ナキの分もがんばります。そして日本代表も意識しています。できればメンバーに選ばれたいと思っています。

■80分間フル出場でイーグルスのアタックを指揮し続けたSO小倉順平

勝つために準備してきましたが、現実としてこういう結果が出ました。勝ち切るために何が足りないのか、最後はどうした方がよかったのか、という思いが残っています。ただ、この1週間はチームが常に一体となって、全員がつながったいい練習ができていましたので、準備はできていたと感じています。今日は10番(SO)で先発となりましたが、特に慌てることもなくいつも通り臨みました。ただ、チームとしてミスが出る前にもっとチームメイトに声をかけられたのではないかという思いはあります。この結果を忘れることなく、これからもっと向上していきます。