MATCH試合

2023.04.23 sun 第16節

4.23 SUN
コベルコ神戸スティーラーズ
コベルコ神戸スティーラーズ
26
FULL
TIME
52
横浜キヤノンイーグルス
横浜キヤノン
イーグルス
神戸S
第16節 東大阪市花園ラグビー場
第16節 花園
横浜E

ハイライト

試合概要

キックオフ日時2023.04.23 (日) 14:00
試合会場東大阪市花園ラグビー場
所在地大阪府
天候晴れ/強風
ピッチ状態良い
入場者数8,760人

試合記録

横浜キヤノンイーグルス
横浜E
コベルコ神戸スティーラーズ
神戸S
52 26 前半 12 26
26 後半 14
前半 後半
4 4
3 3
0 0
0 0
0 0
8 T 4
6 G 3
0 PT 0
0 PG 0
0 DG 0
前半 後半
2 2
1 2
0 0
0 0
0 0

メンバー

選手名 No. POS. No. 選手名
岡部崇人 1 PR 1 山本幸輝
庭井祐輔 2 HO 2 松岡賢太
杉本達郎 3 PR 3 山下裕史
コリー・ヒル 4 LO 4 張碩煥
久保克斗 5 LO 5 小瀧尚弘
シオエリ・ヴァカラヒ 6 FL 6 今村陽良
嶋田直人 7 FL 7 橋本皓
シオネ・ハラシリ 8 NO.8 8 サウマキアマナキ
ファフ・デクラーク 9 SH 9 中嶋大希
小倉順平 10 SO 10 李承信
松井千士 11 WTB 11 山下楽平
梶村祐介 12 CTB 12 リチャード・バックマン
ジェシー・クリエル 13 CTB 13 濱野隼大
イノケ・ブルア 14 WTB 14 中孝祐
エスピー・マレー 15 FB 15 山中亮平
川村慎 16 R 16 酒木凜平
安昌豪 17 R 17 中島イシレリ
津嘉山廉人 18 R 18 前田翔
ソセフォ・ファカタヴァ 19 R 19 ティエナン・コストリー
コーバス・ファンダイク 20 R 20 前川鐘平
山菅一史 21 R 21 日和佐篤
南橋直哉 22 R 22 池永玄太郎
竹澤正祥 23 R 23 松永貫汰

イーグルス、最終節でコベルコ神戸スティーラーズを52-26と圧倒!初のプレーオフ準決勝進出に花を添える勝利でリーグ戦を締めくくる

開幕から早4カ月、2シーズン目のジャパンラグビー リーグワンはいよいよ最終節に当たる第16節を迎えた。

前節の時点で勝ち点を49として4位の座をキープした横浜キヤノンイーグルスは、4月23日(日)のリーグ最終戦、コベルコ神戸スティーラーズ(以下、神戸S)戦で勝ち点5を獲得すればチーム史上初のプレーオフトーナメント準決勝進出となる状況だったが、21日(金)の他カードの結果によりすでに4位が確定。今回の神戸S戦の勝敗に関わらずプレーオフへの進出が決定したことになるが、それでもイーグルスは「クォーターファイナル(準々決勝)だと思って」(沢木敬介監督)勝利で最終節を締めくくる決意で臨んだ。

敵地の東大阪市花園ラグビー場(大阪府)には8760 人のファンが詰めかけ、関西では今シーズン最後のディビジョン1の試合となるリーグ最終戦を見届けた。

■前半

CTB梶村祐介キャプテンが2トライに絡む活躍

試合序盤からイーグルスのアタックが冴え渡る。まずは前半3分、自陣のラックからSHファフ・デクラークのパスを受けたCTB梶村祐介キャプテンから左タッチライン際で追走するWTB松井千士へボールが渡り、大きくゲイン。一度デクラークにボールを預けると最後に再び松井がボールをもらい先制トライを決める(5-0)。

11分にはHO庭井祐輔、FLシオエリ・ヴァカラヒと連続でオフロードパスをつなぎ前進すると、ラストパスを受けたCTB梶村キャプテンがトライ。12-0とする。

前半だけで4トライを決めたイーグルスが14点リードで後半へ

22分にはマイボールスクラムからSHデクラークが短いパントを放つと、それに反応したCTBジェシー・クリエルがトライ。19-0とさらにリードを広げる。

34分には神戸Sにトライを許すも(19-5)、37分にはWTBイノケ・ブルアが相手を引きずりながらトライを決めて、26-5に。40分には相手の2トライ目で26-12とされ、イーグルスが14点リードで試合を折り返す。

■後半

一時は7点差に迫られるもWTB松井千士の2トライ目で再び14点差に

後半、さらに相手を突き放したいイーグルスだったが、開始早々の4分に相手のトライで26-19と7点差に迫られる。

7分にはFBエスピー・マレーのPGが決まらずネガティブなムードが漂ったが、16分に大きく弾んだボールをキャッチしたWTB松井が持ち前のスピードでインゴールまで走り切り、この試合2本目のトライを決める。スコアは33-19となり再び14点差とする。

終盤はトライを畳み掛けて見事勝ち点5を獲得

23分には敵陣5mラインでのラインアウトからモールで押し込み、HO川村慎がトライ(40-19)。25分に1トライを返されるも(40-26)32分には再びモールからHO川村が、35分にはSH山菅一史が連続でトライを決めて、イーグルスが52-26のダブルスコアで勝利。3トライ差以上によるボーナスポイントを含む勝ち点5を獲得してリーグ最終戦を締めくくった。プレイヤー・オブ・ザ・マッチには攻守にわたり活躍したWTBイノケ・ブルアが選ばれた。

リーグ戦を10勝4敗2分けで終え、総勝ち点54で4位通過を果たしたイーグルス。総トライ数はリーグ1位タイの84トライとなり、目指してきたアタッキングラグビーが開花した16試合となった。

5月13日(土)のイーグルス史上初のプレーオフ準決勝の相手は、早々と首位通過を決めた昨季王者の埼玉パナソニックワイルドナイツ。第6節は19-21で惜しくも敗れたが、あと一歩で勝利することができた相手だ。まずはその借りを返し、イーグルス史上初となる決勝進出を目指す。

■監督・選手インタビュー

■沢木敬介監督

試合をする前からトップ4が決定していて、選手たちのモチベーションをどうキープするかが課題でしたが、今日はプレーオフのクォーターファイナル(準々決勝)だと思ってしっかりこのゲームで成長できる試合にしようと話し、臨みました。ただ、前半はなかなか支配することが難しく、後半は流れを引き寄ましたが、まだまだ成長できる余地がたくさんある試合となりました。さらにチーム一丸となって、気を引き締めてプレーオフに向かいたいと思います。チャンピオンに対して勝つ準備をして、自信をつけてチャレンジしなければならないと考えています。

■CTB梶村祐介キャプテン

前半は自分たちの(ラグビーができている)時間帯が短く、自分たちから(流れを)手放してしまうシーンも多い、課題の残る前半でした。ただ、後半は流れを引き寄せることができましたし、結果的に5ポイント(勝ち点5)獲れたので、チームとして試合中の修正力が少しずつついてきたと思っています。ただ、ここからさらにチームとして成長していく必要があります。埼玉ワイルドナイツさんとの前回の対戦で勝てるところまで持っていけたのはブレイクダウンでプレッシャーをかけていたからなので、やはりチームとしてそこにこだわっていきたいと思っています。

■イーグルス史上初のプレーオフ進出に感慨ひとしおのHO庭井祐輔

自分は今シーズンで10年目なのですが、(プレーオフ初進出まで)本当に長かったなという思いです。少しほっとした気持ちもありますが、まだトップ4入りが決まっただけで最終順位は決まっていません。今日も含めあと3試合しっかり戦うという意気込みで試合に臨みました。すでにプレーオフ進出が決まっていましたが、自分たちが勝ち点5を獲ってリーグ戦を終えるのがベストだと考えていました。メンバーもノンメンバーも関係なくみんなでリーグ戦を戦い続けてこの結果を掴むことができました。メンバーに入れない選手たちにも本当に助けてもらいましたし、力をもらいました。

■先発で公式戦デビューを飾り52分間プレーしたLO久保克斗

元々はメンバー外でしたが、試合の前日に「先発の準備をしておくように」という話がありました。(先発予定から欠場となった)リアキ(マタギ・モリ)がしっかりサポートしてくれたこともあり、完璧な準備ができました。僕自身はこれが初めての公式戦だったので最初は緊張しましたが、周りのみんなが助けてくれたので途中からはいつも通りのプレーができたと思います。ライザーズ(メンバー外の選手たち)で過ごす期間が長かったので、ライザーズのみんなから「応援しているよ」と言われて心がすごく熱くなり、がんばろうという思いで試合に臨むことができました。

■リーグ3位の13トライ目を挙げてプレイヤー・オブ・ザ・マッチに選ばれたWTBイノケ・ブルア

今日はタフに戦い、最高の形で(リーグ戦を)終えたいと考えていました。プレーオフへ進出するにあたってチーム力を示すことができたのでよかったです。リーグ戦で13トライを挙げましたがその記録に感慨があるわけではなく、とにかくボールが回ってきたらトライをする、チームのためにプレーする、それだけを考えてやってきました。今後もそこを伸ばしていきたいです。プレーオフではトライだけでなくディフェンスでもチームに貢献したいと考えています。埼玉ワイルドナイツは強いチームなので、楽しみなチャレンジになると思っています。