MATCH試合

2023.12.10 sun 第1節

12.10 SUN
埼玉パナソニックワイルドナイツ
埼玉パナソニックワイルドナイツ
53
FULL
TIME
12
横浜キヤノンイーグルス
横浜キヤノン
イーグルス
埼玉WK
第1節 熊谷スポーツ文化公園ラグビー場
第1節 熊谷
横浜E

ハイライト

試合概要

キックオフ日時2023.12.10 (日) 15:05
試合会場熊谷スポーツ文化公園ラグビー場
所在地埼玉県
天候晴れ / 無風
ピッチ状態良い
入場者数12,582人

試合記録

横浜キヤノンイーグルス
横浜E
埼玉パナソニックワイルドナイツ
埼玉WK
12 12 前半 22 53
0 後半 31
前半 後半
2 0
1 0
0 0
0 0
0 0
2 T 8
1 G 5
0 PT 0
0 PG 1
0 DG 0
前半 後半
3 5
2 3
0 0
1 0
0 0

メンバー

選手名 No. POS. No. 選手名
岡部崇人 1 PR 1 稲垣啓太
中村駿太 2 HO 2 坂手淳史
祝原涼介 3 PR 3 藤井大喜
マシュー・フィリップ 4 LO 4 リアム・ミッチェル
リアキマタギ・モリ 5 LO 5 エセイ・ハアンガナ
コーバス・ファンダイク 6 FL 6 ベン・ガンター
嶋田直人 7 FL 7 ラクラン・ボーシェー
シオネ・ハラシリ 8 NO.8 8 ジャック・コーネルセン
ファフ・デクラーク 9 SH 9 小山大輝
田村優 10 SO 10 松田力也
松井千士 11 WTB 11 野口竜司
梶村祐介 12 CTB 12 ダミアン・デアレンデ
ジェシー・クリエル 13 CTB 13 ディラン・ライリー
イノケ・ブルア 14 WTB 14 竹山晃暉
小倉順平 15 FB 15 山沢拓也
庭井祐輔 16 R 16 堀江翔太
安昌豪 17 R 17 クレイグ・ミラー
杉本達郎 18 R 18 ヴァルアサエリ愛
マックス・ダグラス 19 R 19 長谷川崚太
シオエリ・ヴァカラヒ 20 R 20 大西樹
アマナキ・レレイ・マフィ 21 R 21 内田啓介
ヴィリアメ・タカヤワ 22 R 22 長田智希
竹澤正祥 23 R 23 マリカ・コロインベテ

イーグルス、今季開幕戦で埼玉パナソニックワイルドナイツに12-53で敗れる…次節"横浜"でいざ初勝利へ

ラグビーワールドカップ・フランス大会で世界が沸いた2023年。そんな一年を締めくくる12月、その熱を引き継ぐようにジャパンラグビー リーグワン2023-24シーズンが開幕した。

昨シーズンはチーム史上最高の3位という結果を残した横浜キヤノンイーグルスにとって、12月10日(日)の第1節、埼玉パナソニックワイルドナイツ戦はさらなる高みを目指すうえでも負けられない大一番。会場の熊谷ラグビー場には12582人のラグビーファンが集結し、開幕戦ならではの特別な雰囲気を味わいながら試合を見守った。

■前半

序盤から失点が続くもWTB松井千士のトライで反撃へ

プレシーズンから手応えを掴み、自信を持って公式戦初戦に臨んだイーグルスだったが、序盤から相手にPGと3連続トライを許す展開となり、前半15分の時点で0-22と大きく引き離されてしまう。

イーグルスも持ち前のアタッキングラグビーで敵陣深い位置まで攻め込みながら得点につなげられない場面が続いたものの、28分、WTBイノケ・ブルアや移籍1年目のHO中村駿太らのボールキャリーで一気にチャンスを広げると、ゴール前のラックからSHファフ・デクラーク、SO田村優、FB小倉順平とパスをつなぎ、最後は左大外でパスを受けたWTB松井千士がインゴールへ走り込んでトライ。SO田村のゴール成功で7-22とし、ようやく反撃ののろしを上げる。

ハーフタイム直前のWTBイノケ・ブルアのトライで10点差に

さらに前半終了間際、イーグルスは敵陣5mラインでのマイボールラインアウトを起点にフェーズを重ねると、NO.8シオネ・ハラシリが持ち前の突破力でゴールライン目前まで迫る。そのラックからSHデクラーク、SO田村、CTBジェシー・クリエルと素早くパスを回し、右大外でCTBクリエルのロングパスを受けたWTBイノケ・ブルアが3人の相手ディフェンスをかわしてトライ。12-22とし、ビハインドを10点まで縮める。ここで前半終了となり、イーグルスは残り40分で逆転を目指すこととなった。

■後半

キックオフ早々のノーホイッスルトライを皮切りに大量失点

ハーフタイムに巻き返しを誓ったイーグルスだったが、後半開始早々の1分、相手にノーホイッスルトライを許して12-29と再び点差を広げられると、10分、15分、さらには終盤の32分、39分と立て続けにトライを決められ、後半だけで5トライ、合計8トライという大量失点で、12-53で敗れた。

最後まで主導権を取り戻せないまま試合を終え、リーグワン創設から2シーズン続いてきた開幕戦の連勝が途切れたイーグルスにとっては、攻守の両面で多くの課題が表面化したほろ苦い一戦となった。

課題を修正しホストエリア開幕戦で今シーズン初勝利へ!

それでも選手たちは「試合の入りを修正する」と口を揃える。下を向くことなくあくまで前を見据え、敗戦からわずか6日後の12月16日(土)の第2節、トヨタヴェルブリッツ戦は今シーズン初のホストゲームに照準を合わせている。

ホストエリアの横浜市、日産スタジアムに大観衆を迎えて行われることになりそうなビッグゲームで今シーズン初白星を手にして、そこから着実に立て直しを図っていきたいところだ。

<監督・選手インタビュー>

■沢木敬介監督

今日は最初の入り、前半10分から15分で決まりました。あの点差(その時点で22点差)になるとゲームプランが全部崩れてきますし、何もできなかったという状況でした。今シーズンはどのチームも強化しているので、1試合1試合危機感を持ってやっていかないと今後もこういうことは起こり得ると考えています。新しいディフェンス(システム)も機能しませんでしたが、失敗したからといって変化を恐れて前(のシステム)に戻すようなことはしたくありません。我慢強くプレーできれば、今シーズンの終わりには我々が望む形につながっていくと思っています。

■梶村祐介キャプテン

今日のような大事なゲームであのような(よくない)入り方をすると流れを取り戻すのが難しくなり、こういう結果になってしまうのだとあらためて実感しました。特にディフェンスでプランを持って臨みましたが、その根本である一人ひとりのマインドセット(心構え)、アティチュード(姿勢)の準備が各自足りなかったと感じています。コリジョン(相手との衝突)から自分たちのリズムを作れればアタックの時間も増えてくるはずです。やらなければいけないことは明確なので、次の試合(トヨタヴェルブリッツ戦)に向けてしっかり修正していきます。

■イーグルスでの公式戦デビューを先発で飾ったHO中村駿太

すごく残念です。自信を持って臨んだのですが、その自信をプレーに出すところまで持っていけませんでした。セットプレーは悪くなかったと思いますが(相手にタッチへ押し出されるディフェンスを許した)モールと、勝負どころで一回ノットストレートをしてしまったラインアウトの精度は課題です。そしてそれ以上に試合の入りに問題があり、最初の20分ぐらいで試合が決まってしまいました。やはりその時間までに22点も獲られてしまうと勝つのは難しくなります。次はホストとしての開幕戦なので、自分たちの自信を取り戻してしっかりと勝ちたいと思います。

■昨シーズン負傷して以来となる公式戦復帰を果たしたNO.8アマナキ・レレイ・マフィ

試合に戻ってくることができてすごくうれしいです。ケガをした時(昨シーズン第6節)と同じスタジアム、同じ対戦相手だったので「やり返したい」という思いがありましたが、今日はそれができませんでした。いつかまたやり返せればと思っています。チームとしていいスタートを切れなかったですし、コリジョンでも相手に圧倒されていました。ディフェンスもコミュニケーションが取れておらず、キックなどでもエラーも多かったと感じています。そういう状況ではモメンタム(勢い)を作ることはできません。最後まで前進するための打開策がありませんでした。

■80分間フル出場し攻守ともに奮闘したSHファフ・デクラーク

この1試合でシーズンが決まったわけではありませんが、開幕から目を覚まされたような思いです。チームのこともメンバーのことも信じていますので、絶対に挽回できると考えています。終始うまくいかないことが多く、実際どういう試合だったのかを映像を見て検証しなければなりません。ディフェンスは「チームのために、チームメイトのために」という姿勢を見せる場だと思っていますので、自分はそれをしたと思っています。アタックではクイックボールを出すことが私の仕事で、迷いのないプレーをしたつもりですが、もちろん改善すべき点はたくさんあると考えています。