MATCH試合
2023.12.16 sat 第2節
イーグルス
TIME
ハイライト
試合概要
キックオフ日時 | 2023.12.16 (土) 14:10 |
---|---|
試合会場 | 日産スタジアム |
所在地 | 神奈川県 |
天候 | 晴/弱風 |
ピッチ状態 | 良い |
入場者数 | 31,312人 |
試合記録
横浜E |
トヨタV |
|||
---|---|---|---|---|
24 | 17 | 前半 | 10 | 22 |
7 | 後半 | 12 |
前半 | 後半 |
---|---|
2 | 1 |
2 | 1 |
0 | 0 |
1 | 0 |
0 | 0 |
計 | 計 | |
---|---|---|
3 | T | 3 |
3 | G | 2 |
0 | PT | 0 |
1 | PG | 1 |
0 | DG | 0 |
前半 | 後半 |
---|---|
1 | 2 |
1 | 1 |
0 | 0 |
1 | 0 |
0 | 0 |
メンバー
選手名 | No. | POS. | No. | 選手名 |
---|---|---|---|---|
岡部崇人 | 1 | PR | 1 | 三浦昌悟 |
中村駿太 | 2 | HO | 2 | 彦坂圭克 |
祝原涼介 | 3 | PR | 3 | 崔凌也 |
リアキマタギ・モリ | 4 | LO | 4 | 西村龍馬 |
マシュー・フィリップ | 5 | LO | 5 | トム・ロビンソン |
コーバス・ファンダイク | 6 | FL | 6 | ウィリアム・トゥポウ |
嶋田直人 | 7 | FL | 7 | 姫野和樹 |
シオネ・ハラシリ | 8 | NO.8 | 8 | アイザイア・マプスア |
ファフ・デクラーク | 9 | SH | 9 | アーロン・スミス |
田村優 | 10 | SO | 10 | ボーデン・バレット |
松井千士 | 11 | WTB | 11 | 岡田優輝 |
梶村祐介 | 12 | CTB | 12 | チャーリー・ローレンス |
ジェシー・クリエル | 13 | CTB | 13 | シオサイア・フィフィタ |
イノケ・ブルア | 14 | WTB | 14 | ヴィリアメ・ツイドラキ |
小倉順平 | 15 | FB | 15 | ディック・ウィルソン |
庭井祐輔 | 16 | R | 16 | 有田隆平 |
安昌豪 | 17 | R | 17 | 清水岳 |
杉本達郎 | 18 | R | 18 | 淺岡俊亮 |
マックス・ダグラス | 19 | R | 19 | 小池隆成 |
アマナキ・レレイ・マフィ | 20 | R | 20 | ジョシュ・ディクソン |
天野寿紀 | 21 | R | 21 | 梁正秋 |
ヴィリアメ・タカヤワ | 22 | R | 22 | 山口修平 |
竹澤正祥 | 23 | R | 23 | ティアーン・ファルコン |
イーグルス、3万人越えのホストゲームでトヨタヴェルブリッツから3トライ!24-22で接戦を制し今シーズン初白星
ジャパンラグビー リーグワン2023-24、黒星スタートとなったものの敗戦直後からどの選手も異口同音に巻き返しを誓っていた横浜キヤノンイーグルス。中5日のショートウィークを経て迎えた12月16日(土)の第2節、横浜市・日産スタジアムで行われたホストエリア開幕戦は、複数の世界的プレイヤーを補強したトヨタヴェルブリッツを相手に今シーズン初勝利を目指す極めて大事な一戦となった。
リーグワンのリーグ戦1試合最多記録(当日時点)となる31,312人ものファンが日産スタジアムに集結し、横浜の空に歓声を響かせた。
■前半
PR岡部崇人が得意のランを活かしてトライを決め逆転
前半序盤からフルスロットルで攻め続けたイーグルスは、13分にPGによる先制を相手に許しはしたものの(0-3)直後の14分、敵陣でのマイボールラインアウトからのアタックでSHファフ・デクラークのパスを受けたSO田村優がバックフリップパスを放つ。それをキャッチしたNO.8シオネ・ハラシリが大きくゲインし、左外を追走していたPR岡部崇人がラストパスを受けると、持ち前の機動力でインゴールまで駆け抜けてトライ。SO田村のゴールも成功し、7-3とイーグルスが逆転に成功する。
FWによる2トライ目で17-10とリードして試合を折り返す
さらに前半25分、敵陣ゴール前でのマイボールスクラムを一気に押し切り、NO.8ハラシリがスクラムトライ。FWの研鑽が実ったトライで14-3とさらにリードを広げる。
32分には相手に初トライを決められ14-10と4点差に迫られたものの、37分にSO田村が落ち着いてPGを決めて、17-10と7点差にしたところで前半終了を迎える。
■後半
BK陣の巧みな連係で後半開始早々に3トライ目
後半も引き続きイーグルスのアタックが冴え渡る。開始早々の2分、早速敵陣深い位置まで攻め込むと、後半0分から途中出場したばかりのWTBヴィリアメ・タカヤワがCTBジェシー・クリエルのパスから右タッチライン際を大きくゲインすると、そのオフロードパスを受けたWTBイノケ・ブルアがトライ。24-10とさらにリードを広げる。
相手のトライとシンビンによる数的不利で窮地に陥るも2点差を守り切る
その後もトライを重ねていきたいイーグルスだったが、直後の6分に相手に2トライ目を許し、24-15と9点差に詰められる。31分にはLOリアキマタギ・モリがハイタックルでシンビン(10分間の一時的退出)となり数的不利に陥ると、33分にも相手にトライを決められ24-22と2点差に迫られる。
それでもイーグルスは最後までリードを守り切り、24-22で今シーズン初勝利。プレイヤー・オブ・ザ・マッチには1本目のトライを決めたほか、スクラムでも貢献したPR岡部崇人が選出された。
12月23日(土)の第3節は、同じ横浜市のニッパツ三ツ沢球技場に花園近鉄ライナーズを迎えて2戦連続のホストゲームに臨む。連勝し、ここからさらに勢いに乗りたいところだ。
<監督・選手インタビュー>
■沢木敬介監督
開幕戦ではボコボコにされ、今日も不細工な展開でした。このように泥臭くハードワークして相手チームよりも走る、そんな姿勢が根っこになければいけないチームなのに、開幕戦ではそれが全く見えませんでした。一転、今日はかなりの走行距離がGPSで出ていましたし、インテンシティ(強度)も高い試合ができたと思います。今シーズンは楽に勝てる試合などひとつもないので、今日は自分たちが大事にしているその根っこの部分をもう一度確認できたことが一番よかったと捉えています。今後も一戦一戦、チャレンジャーのメンタリティで臨みます。
■梶村祐介キャプテン
開幕戦の課題だった前後半それぞれの入りの時間帯を意識しよう、という話をしながら1週間準備し、今日の前半はすごくいい入り方ができました。満足できる試合内容ではありませんでしたが、選手たちには「チームのプライドを取り戻そう」という話もしてきて、実際、要所要所でチームに対しての愛情、プライドが見えたシーンも多い試合でした。こういう展開で勝ち切って次に進めることにチームとしての成長を感じています。ただ、そういう試合を今日できても来週できないとチームの成長はありません。引き続きいい準備をして臨みたいと思います。
■約3万人の前でトライを決めプレイヤー・オブ・ザ・マッチに選出されたPR岡部崇人
歓声の響き方が全然違ったので、モチベーションになりました。(前半14分の)トライに関しては、試合でも練習でもあのようなサポートコースを走っているのですが、ボールをもらえないことが多く、今日やっと実ったかなと感じています。(前半25分の)スクラムトライはもちろん僕だけではなく(FWの)みんなのトライです。僕らがやってきたことを全部ぶつけて、いいスクラムが組めた結果です。8人のバックとしての完成度はどんどん上がっていると感じています。次の試合ももちろん1番で出たいですし、自分のベストを出し続けることが僕の役目だと思っています。
■ディフェンスリーダーとしてフル出場し2点差での勝利に貢献したFL嶋田直人
先週(第1節の埼玉パナソニックワイルドナイツ戦)はコリジョン(体の衝突)で相手に前に出られて勢いを与えてしまったので、今週はその部分で「自分たちから前へ仕掛けていく」というマインドセットで1週間を過ごしてきました。それをパフォーマンスとして体現できた時間帯を長くできたのではないかと思います。(2点差を守り切った終盤は)本当にライザーズ(ノンメンバー)がすごくいいプレッシャーをかけてくれたので、今日のメンバーは自分ではなくライザーズのために、そしてイーグルスというチームのために動き続けようという気持ちを持って臨むことができました。
■80分間アタックのタクトを振り続けプレースキックも4本全て成功させたSO田村優
トヨタヴェルブリッツは本当に強いチームでした。イーグルスとしては決してきれいなラグビーではなかったですし、本来ならもっとうまく試合運びができたのではないかと思いますが、スマートに勝つこと以上に「自分たちが決めたやり方をやり切る」ということが何よりも大事です。シーズンが始まり、ようやくチームとしてベースができてきたのではないかと思います。最後のハドル(円陣)では「こういう時のために練習をやってきたんだよ。勝つと負けるのでは大きく違うんだよ」という話をしました。開幕戦で学んだことを出せた、チームとして大きな自信につながる勝利でした。