MATCH試合

2023.12.23 sat 第3節

12.23 SAT
横浜キヤノン
イーグルス
横浜キヤノンイーグルス
66
FULL
TIME
26
花園近鉄ライナーズ
花園近鉄ライナーズ
横浜E
第3節 ニッパツ三ツ沢球技場
第3節 ニッパツ
花園L

ハイライト

試合概要

キックオフ日時2023.12.23 (土) 14:10
試合会場ニッパツ三ツ沢球技場
所在地神奈川県
天候晴れ / 無風
ピッチ状態良い
入場者数6,641人

試合記録

横浜キヤノンイーグルス
横浜E
花園近鉄ライナーズ
花園L
66 26 前半 12 26
40 後半 14
前半 後半
3 6
2 5
1 0
0 0
0 0
9 T 3
7 G 2
1 PT 1
0 PG 0
0 DG 0
前半 後半
2 1
1 1
0 1
0 0
0 0

メンバー

選手名 No. POS. No. 選手名
岡部崇人 1 PR 1 田中健太
庭井祐輔 2 HO 2 金子惠一
杉本達郎 3 PR 3 文裕徹
リアキマタギ・モリ 4 LO 4 ジェームス・ブラックウェル
マシュー・フィリップ 5 LO 5 サナイラ・ワクァ
コーバス・ファンダイク 6 FL 6 パトリック・タファ
嶋田直人 7 FL 7 ジェド・ブラウン
シオネ・ハラシリ 8 NO.8 8 宮下大輝
ファフ・デクラーク 9 SH 9 ウィル・ゲニア
田村優 10 SO 10 野口大輔
ヴィリアメ・タカヤワ 11 WTB 11 片岡涼亮
梶村祐介 12 CTB 12 金澤春樹
ジェシー・クリエル 13 CTB 13 リエキナ・カウフシ
イノケ・ブルア 14 WTB 14 髙野蓮
小倉順平 15 FB 15 ジョシュア・ノーラ
中村駿太 16 R 16 福井翔
安昌豪 17 R 17 佐々木駿
祝原涼介 18 R 18 牛窪心希
レキマ・ナサミラ 19 R 19 松岡勇
シオエリ・ヴァカラヒ 20 R 20 ツポウテビタ
山菅一史 21 R 21 河村謙尚
田畑凌 22 R 22 吉本匠
竹澤正祥 23 R 23 岡村晃司

イーグルス、計10トライの猛攻で花園近鉄ライナーズを66-26と圧倒し勝ち点5獲得

12月23日(土)、横浜キヤノンイーグルスは2023年のリーグワンの締めくくりとなる第3節を迎えた。

第2節で今シーズン初勝利を挙げて1勝1敗、勝ち点4を手にしたことはもちろん、最後まで粘り強く戦い抜くスタイルを取り戻したという点でも大きな1勝を掴み取ったと言えるイーグルスは、日産スタジアムからニッパツ三ツ沢球技場へと戦いの舞台を移し、横浜市での2週連続のホストゲームに臨んだ。

昨シーズンはリーグ戦最下位に終わったものの入替戦でディビジョン1残留を決めた花園近鉄ライナーズを迎えたホストスタジアムには6641人のファンが駆け付け、両チームの迫力ある攻防を見守った。

■前半

ラインアウトモールからの連続トライで12-0とリード

イーグルスは前半序盤から絶え間ないアタックで優位に立つ。まずは前半4分、敵陣5mライン上でマイボールラインアウトのチャンスを得たイーグルスはすかさずモールを組んで押し込み、NO.8シオネ・ハラシリがトライ。まずは5-0と先制に成功する。

20分にも同じ位置からのラインアウトモールで前進すると、相手の故意の反則によりペナルティトライが認められ、イーグルスが12-0とさらにリードを広げる。

前半だけで4トライを挙げて26-12で後半へ

さらに、28分にも敵陣深い位置でのラインアウトを起点にフェーズを重ねると、FLコーバス・ファンダイクの力強いボールキャリー後に形成されたラックからSHファフ・デクラークが左大外へロングパスを放ち、WTBヴィリアメ・タカヤワがトライ。SO田村優のゴールも決まりスコアは19-0となる。

34分には相手に初トライを許したものの(19-5)、イーグルスは37分FB小倉順平がパワフルなランでインゴールまで走り切りトライ(26-5)。前半ラストプレーで相手に2トライ目を許したが、イーグルスは26-12と14点リードして試合を折り返す。

■後半

一時7点差もHO中村駿太の連続トライでスコアは40-19に

しかし後半、開始間もない4分にHO庭井祐輔が相手のトライの妨害でシンビン(10分間の一時的退出)となり、相手にペナルティトライ。26-19と7点差に迫られ、以後約10分間は数的不利の状況下での戦いを強いられる。

それでも後半10分、イーグルスは敵陣5mラインでのラインアウトからFWがモールを形成。そこにBKも参加して一気に押し込むと、その直前の8分から途中出場していたHO中村駿太がトライ(33-19)。14分にも再びHO中村がモールからトライを決める(40-19)。

HO中村駿太ハットトリック!終盤の畳み掛けで相手を圧倒

26分には相手に4トライ目を許したイーグルスだったが、29分にはこの試合がリーグワン公式戦デビューとなったLOレキマ・ナサミラのタックルでこぼれた相手ボールを拾い上げたNO.8ハラシリがトライ(47-26)。31分にはキャプテンのCTB梶村祐介が持ち前の力強いランでトライを決める(54-26)。

さらに37分にはラインアウトモールからHO中村がハットトリックとなる3トライ目を決めて59-26とすると、試合終了間際の40分には相手のパスをインターセプトしたFLファンダイクがとどめのトライを決める。

ペナルティトライを含む計10トライをマークしたイーグルスが66-26で快勝し、3トライ差以上によるボーナスポイントを含む勝ち点5を獲得。総勝ち点を9として5位につけた。プレイヤー・オブ・ザ・マッチにはFBとして先発し1トライを決めたほか、試合途中からSOへコンバートし勝利に貢献した小倉順平が選出された。

2023年を勝利で、それもホストゲームでの連勝で締めくくったイーグルス。新年1月7日(日)の第4節は三菱重工相模原ダイナボアーズと対戦する。来たる2024年がさらなる飛躍の年になる、そう確信できるような3連勝目を期待したい。

<監督・選手インタビュー>

■沢木敬介監督

今日はFWが頑張ってくれました。特にモールは最近うまくいっていなかったので、ミーティングで「今日モールでトライを獲れなかったら、今シーズンはもうモールを組まないように」と発破をかけました(笑)。ですから今日の試合ですごく自信がついたと思います。細かい修正はまだまだ必要ですが、FWの選手たちのメンタル、「必ず獲る」という執念を感じられたのは収穫です。全体的に見れば本来の自分たちのアタックはできていませんが、課題が見つかったことでまたチームとして成長できます。また年明けからいいスタートが切れるように準備していきます。

■梶村祐介キャプテン

結果的にボーナスポイントを獲って勝利できてよかったです。FWが我慢強く戦ってくれたことが勝利につながりました。ただ、仕留め切ったシーンが多かった一方で(トライを)獲り切れなかったシーンも数多くありました。これまでの試合でもそのような課題は何度か見られましたので、毎試合毎試合修正して少しずつ成長していきたいと思っています。(後半の序盤に7点差に迫られた場面については)ポゼッションを維持していた中で個人のエラーによって簡単にボールを失った結果ですが、その後はみんなと話をしながらうまく修正できたと思います。

■後半8分から出場しハットトリックを達成したHO中村駿太選手

出場は(想定より)少し早かったですが、準備はできていました。個人としてはしっかりと自分のパフォーマンスをすることに集中し、チームとしては自分たちからアクションを起こして自分たちのアタックをすることを意識していました。ハットトリックについては特に感じるものはありませんが、高校(神奈川県横浜市の桐蔭学園高校)時代から慣れ親しんだ三ツ沢でパフォーマンスを発揮できたのはよかったです。(沢木監督がFWの頑張りを称えたことに)シンプルにうれしいですね。FWはいつも早朝からハードワークしていますので、それが結果として表れて本当によかったと思います。

■リーグワン公式戦デビューを果たしたLOレキマ・ナサミラ選手

出場する前は緊張していましたが、勝ててうれしいです。ボールキャリーと、相手がボールをこぼした(後半29分のNO.8ハラシリのトライにつながった)タックルに手応えを感じていますが、課題はたくさんありますのでこれから改善していきたいです。チームとしてはブレイクダウンとタックルで勢いをつけることができた試合でした。LOはまだ慣れていないポジションなので、ラインアウトジャンパーとしてしっかり跳べるようにこれからも練習します。また、サインプレーでも自分の力を発揮できればと考えています。タックルにも引き続き取り組んでいきたいです。

■アグレッシブなランやタックルで勝利に貢献したCTBジェシー・クリエル選手

(武器のランが光ったことに)それが自分の仕事です。思い通りのプレーができました。ディフェンスでは他の選手たちも体を張ってくれたことを誇りに思います。以前から「ディフェンスは大胆に、勇敢にプレーしなければならない」と言ってきましたが、今日はそれができたと思います。ただ、もっと勇敢にチャレンジし続ける必要がありますし、度胸、大きな決断力が必要です。今日は(ディフェンスで)いい判断ができ始めていると感じましたが、それを80分間安定してできるかどうかが大事です。努力と学ぶ姿勢をもって取り組めばそれが達成できると信じています。